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エジプト:ダハブ Egypt/Dahab
滞在期間2006年11月30日〜12月10日
ホテル名 |
Bishbisi ビシュビシ |
場所 |
マシュラバビーチの南の方。ペンギン・ヴィレッジの向かい。 |
宿泊費 |
EGP20(=US$3.47)/日(ツインルーム、天井ファン、共同シャワー・トイレ) |
設備等 |
薬屋の左脇の細い入り口を入ると、広々とした敷地に1階建ての客室が中庭を取り囲むように並んでいる。私たちが宿泊した時は1箇所が修復中だったが、共同シャワー・トイレは2箇所あり、各々4つずつシャワーとトイレが個室になったブースが並んでいる。フロントのある小さな部屋に続いて、宿泊者だけが使えるライブラリー、オープンカフェのレストランがある。(レストランは私たちが出てからできたそうだ)。中庭はオープンカフェをはさんで左右に2箇所あり、木陰の下に絨毯がしかれてテーブルとクッションが置いてある。部屋はシャワー・トイレ付きの部屋と共同の部屋、かつてマネージャーが住んでいたシャワー・トイレ・キッチン付きの部屋が1つだけある。私たちがいたころはキッチンが宿泊者に解放されていたが、レストランにしてしまった2007年1月現在、キッチンが使えるかどうかは不明。 |
風通しと
採光 |
各部屋は中庭に面していて、中庭側に窓があるので風通しはよい。光は直接入らないようにひさしが出ている構造。そもそもビーチリゾートなので光は入らない設計。 |
最初、宿に到着した時のツインルームの言い値はEGP35(=US$6.07)だった。偶然にも、既に日本人旅行者が6人ほどいて顔見知りだったので尋ねたら、全員EGP20で宿泊しているというので、交渉したらEGP20に値が下がった。
値段も安いしキッチンが広々しているし、シャワーもタンクのスイッチを入れて15分程まてば熱いお湯がたくさん使えるし、スタッフも陽気で、いい事尽くしの宿に思われた。
しかし、ある時点からマネージャーのアレックスが、自炊をしている日本人を対象に台所使用料金を支払えだの、「今日はガスが出ないかもしれない」だのと嫌味を言ったりするようになってきた。
私たちの場合も、いつものように台所で調理をしているとアレックスが急にやってきて、「お前達は料理をしすぎる。キッチン使用料金としてEGP50を支払え」とやぶから棒に言い出した。いったい何回分の使用料金なのか、「何故EGP50なのか、それは私たちだけに対するものなのか、何故最初にそう言わなかったのか、何故急にそんなことを言い出したのか、だいたいあなたにそんなことを言う権限はあるのか、オーナーに言われているというのならオーナーと直接話をさせろ」と言うと、「あんなに安い値段で宿泊しているお前に、そんな口の聞き方をされるのが腹が立つ」と逆切れし始めた。たまたま、そこに居合わせたオーナーらしき人物が私とアレックスの間に立って仲裁しなかったら、ご飯が冷めるまで言い合いはやまなかっただろう。
結局、ご飯を食べてからゆっくり話をしようということになり、食後、私たち夫婦とアレックスで話をし始めると、アレックスは自分が丁稚奉公のように一生懸命働いて、今のマネージャーになったこと、宿の経営にはお金がかかること、ガスや水の代金も安くはないのだと長々と話始めた。1時間ほど苦労話を聞いた後、「で、キッチンについてはどうしたらいいの?」と聞くと、今まで通り無料で使ってくれていいということだった。
実はこの前の日の夜、アレックスに「急に金が必要になったので、今まで宿泊した中からできるだけ金を支払ってほしい」と言われ、とりあえず手持ちから3日分を現金で支払ったということがあった。アレックスの隣には見知らぬ老人がいて、「君から金を貰わないとアレックスは困るんだよねー」と言っていた。
今日のキッチンでの騒動の際には時々見かけるオーナーの一人らしき初老の男がいて、喧嘩の仲裁などをしていたが、私が推察するに、この男が私たちから金を徴収するようにアレックスに命じたのではないだろうか。男が帰ったために私たちは金を払う必要がなかったのかもしれない。
この宿のみならず、中東の小規模商売では複数の出資者が存在するようだ。この宿の場合は、時々出資者が来て現金を持ち去っているように見える。経営に関してちゃんと帳簿ができているのかが疑問だという点が一つ。
間の悪いことに、日本人が大量に来て予想外に値下げ交渉をして、それに応じてしまったことと、その中でも私たちを含む自炊派が、彼らの予想を超えて毎日昼、夜とキッチンを使うことで、燃料費がいつもよりもかかっているという事実が一つ。
これらのことが組み合わさって、自炊派が嫌味を言われるようになったのではないかと懸念された。キッチン使用料は支払わなくてもいいから10日には宿を出てほしいということも言われた。そもそも10日に出る予定だったので問題はなかったが、もう1組の夫婦は、宿に出て行けといわれたのは初めてで感じが悪いと言っていた。私たちが出る間際になって、フロント付近に置いてあったソファーセットがなくなっていて、物納でもしたのかとも懸念された。
宿の雰囲気はなかなかいいし、清潔に掃除もされているし、若いスタッフは陽気で楽しい。大マネージャーのジミーも感じがいいのだが、中マネージャーで実務を担当するアレックスが荒れているので、客は不愉快な思いをした。この後、キッチンにはプロのシェフを雇ってレストランを開始したと聞いているので、自炊はできない可能性があるが、燃料費を巡ってのトラブルはなくなるだろう。
しかし、同じく自炊ができないのであれば、今はバスの手配料金が安い向かいのペンギン・ヴィレッジやセブン・ヘブンの方が良心的なのではないだろうか。
ダハブの宿は、時期によってスタッフが泥棒だったり、レイプ未遂事件が起こったりして、客が1つの宿から別の宿へとバラバラと入れ替わる。客がいなくなると宿は問題のある従業員をクビにして、宿の改善に努める。
セブン・ヘブン、ペンギン・ヴィレンジ、ビシュビシ。いずれの宿も設備自体は小奇麗でどこも同じくらいだが、自分が行く直前にどのような趨勢になっているのかを知ってから宿泊先を決めるのがいい。
※2006年11月27日現在の換算レートUS$1= EGP5.76。 |
キッチンのある棟。これ全部キッチン
なのでかなり広い。
キッチンの内部。
ガス台は4つくらいあった。
もうすぐ修復が終わりそうなシャワー・
トイレ。もう1箇所もこんな感じ。
シャワーやキッチンの水は全て塩水。
といっても不愉快になるほどはベタベタ
しない。海水そのものではないようだ。
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部屋が並んでいる棟。各部屋の前に物干し場所が
あるのが気が利いている。
ツインルームはごくごくシンプル。シングルベッドが2つと
ベッドサイドテーブルが1つ、裸電球に扇風機。
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ダイニングの奥に広がる寛ぎのスペース。こういうスペースは特に白人に好まれるらしく
ここで寛いでいる白人が多い。
右手のフロントに続いてダイニングの部分は屋根に覆われたオープンカフェになっており、
そこだけは床にタイルが敷かれている。
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