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テオティワカン(2005.06.03 訪問) |
メキシコ:メキシコ・シティ |
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メキシコシティから北に50kmの所にあるこの遺跡は、テオティワカン人によって紀元前2世紀に始まり、8世紀ごろ忽然と滅んだという。その後、アステカ人がこれを発見し、自分たちの神話を投影して、太陽のピラミッド、月のピラミッドと称しているだけで、実際のレリーフなどを見ると、貝殻や波の絵が描かれており、ガイドさんによると本来は水利計画がしっかりとされた都市であったということらしい。
従って、古代文明といっても、アステカ人によって二次利用され、挙句の果てには、貧民層の人たちの建築資材として破壊されてきた歴史がある。1905年に道路建設のためジャングルを切り開いて行く時に再発見され、その時は原住民たちによって破壊されてきていた跡が残っていただけというから、情けない。現在残っている姿は全てコンクリートの表面に石を貼り付けた姿であり、オリジナルな部分は殆どないのが現状である。従って、ピラミッドのプロポーションを鑑賞するのが、この遺跡の見方といえるのではないだろうか。
また、ここは古代都市だったので住居跡的なところがあるが、柱表面のレリーフが残されたオリジナルの石(赤い部分)は数個あるだけで、残りの部分はすべて修復されたということである。
この場内はかなり広く、二つのピラミッドに登るには余裕を見て3時間くらいはかかるので、見ごたえは十分だった。頂上に上がって風にふかれ一息つくと、古代の人たちの思いに触れられるかもしれない。またこの上に立って、「世界は自分たちのものだ」という錯覚に浸っていたのかもしれない。
今回我々は、英語ガイド1日ツアーで行ってきた。一人US$30と日本語ツアーより安かったのと、自分たちで行くにしては知識が足りないと判断したからである。途中グアダルーペ寺院に立ち寄り、奇跡の伝説があるブランケットも見てこれたので、単独で行くよりは効率よく観光できたと思われる。
ちなみに、日差しが強く日陰がないので、日傘、水、サングラスは持って行くとよいと思われます?
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