夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
目次Today's imagesTravel sketch食の楽しみPeopleAccommo旅行費用
Excursion移動の記録旅先で住むとしたら更新履歴日誌問合せAbout usENGLISH
北米
アメリカ合衆国
メキシコ
中米
グアテマラ
コスタリカ
南米
ペルー
ボリビア
アルゼンチン
チリ
ヨーロッパ
オーストリア
中東
ヨルダン
アフリカ
エジプト
ケニア
マダガスカル
ナミビア
ボツワナ
ウガンダ
 
2005.08.09 ティカル遺跡1日観光
グアテマラ:フローレス
 昨日ベリーズから国境越えしてグアテマラのフローレスまで移動してきていた。その当日落ち着かないままホテルの近くの旅行代理店を訪ねると、カナダから来たというバックパッカー風の二人連れがいて、ティカル遺跡の観光方法のポイントを教えてくれた。それはとにかく日中は熱いので早朝に出かけてお昼には戻ってくるのが一番いいと言うことだった。初めて聞いたときはそうかもしれないと思っていたが、出発時間が4時とか5時とか言うのを聞いて、本当に早朝に出かけるのね!と覚悟を決め、我々は5時出発を選択した。

 当日4時に起床しパンと水を持って5時15分前にホテルの外に出ると、連絡係のような人があたりまえのように立っており、対応に少し安心した。が、まだまだ外は暗く日の出前なので、どうなのかなと思っているとまもなくバスがきて乗り込むことになった。するとどうだろう?まだ暗いのに何十人ものバックパッカーや観光客がミニバスに満員でそれも2台も走っていた。このバスに揺られて1時間20分ほど行くと、ティカル遺跡の1日券を買う所にやってきた。ここで各自入場料を支払った。それからさらに30分バスで走ったところにティカル遺跡の入場口があり、その手前に食堂があった。我々はここでコーヒーだけ注文してティカル遺跡に入っていくことにした。

 ティカル遺跡はジャングルの中に点在する遺跡群からなっており、遺跡を目指しながら進むのだが、ジャングル自体も面白く、サルや七面鳥、狐などと必ず出くわすようなところである。入り口近くでバスを降りるとガイドが寄ってきて、ガイドツアーを勧めてくるが、我々はガイドブックの地図と解説をたよりに歩いてみることにした。

 
まずはコンプレッホといわれる4つの建物がセットになっているものが並んでいる間を通って、T、U号神殿とノース・アクロポリス、グラン・プラザがあるところを目指した。コンプレッホの各神殿に行くと石碑と臼状の石版が置かれており、マヤ特有の暦が刻まれているようだった。ジャングルの中に忽然とピラミッドが立っているので不気味な感じがした。それらを抜けて行き、グラン・プラザといわれる広場のようなところに到着した。(写真下)









それを取り囲むT、U号神殿の垂直的なピラミッドは威圧感十分であった。広場の真ん中に皿上の所があり、そこで香草を燃やしながら儀式のデモンストレーションなども始まり、マヤの雰囲気を出していた。我々は上記写真を撮ったU号神殿とノース・アクロポリスに登り、しばし眺めを楽しんだ。ノース・アクロポリスには発掘中にでてきた顔のレリーフも残されていた。この顔をみて、やはり人々を恐れさせるために作っているなと思わざるを得なかった。恐れで人を支配しようとするのは、なんともプリミティブかつ幼稚に見えてしまうのは我々だけだろうか?あんまり感心できないなーと思いつつこの箇所を後にした。

 さて、次の目的地はV号神殿だが、近づいてみると下層部分はジャングルに埋もれたままにしてあり、上部だけ修復してあった。それを遠目で見るのがこの遺跡の見方である。道を歩いているとちょうどその頂上部分が見えるところがあった。その途中、上空からスピーカーでサルの泣き声を流しているような大音響が突然始まった。どうしてこんな大きな音を出しているのか理解できず音のするほうを見ていると、なんとサルが威嚇のために騒ぎ声をあげていることが分かった。騒ぎ声といっても凄まじい音でまるで耳元でオペラ歌手が歌っているくらいの音量だった。半ば信じられなかったが、サルが音源になっているとしか思えないところから聞こえてくるのでそう納得するしかなかった。我々はしばし猿のわめき声を聞いてから次の神殿を目指した。このようにティカル遺跡観光では途中でジャングルトレッキングとなってしまうようである。

 次はW号神殿である。前方を見ているとジャングルから突き出した壁が見えその前を小さな人間が動いているのが遠目で見えてきた。これは登らなければということでどんどんと近づいていった。さて、それを見ている最中足にチクリチクリと蚊が寄ってきているのが分かった。蚊避けローションの効き目がなくなって来ていたので、早速二人して路上でローション塗りまくりの図となった。すると蚊はさっさといなくなってくれた。やれやれである。ジャングルの中の蚊は抜け目ない。さて、W号神殿の下までくるとこれから登る階段が目に入ってきた。なんと遺跡にマッチした階段だろうと思いつつ、右側の登り方向の階段を登っていった。上部にたどり着くと、このW号神殿が一番高いのが分かった。また他の神殿も望めるような向きになっており、ティカル遺跡のハイライトと言えるのではないだろうか。








ジャングルの中から神殿の頂上部分が飛び出しているのが一望できる。見たことのない風景にしばし唖然と見渡してしまう。そんなところであった。
 さてこの上から見て右側の方にもピラミッドらしきものがあり、人間が動いているのが見えてきた。地図からして、「失われた世界」というところらしい。早速W号神殿をおりてそちらに向かうことにした。


 再びジャングルの中を通り抜けて「失われた世界」というピラミッドの前まで行くと、昨日グアテマラの国境越えの時に出会った、ジャックとニコルのカップルにまた出会った。彼らも別のバスで来ているのは見えていたが、この地点で出くわすことになった。再会した時も流暢な日本語で話しかけられ、せっかくなのでメールアドレスを交換することにした。これで何人目だろうか?旅の途中の写真を送る相手がまた増えた。

 それはさておき目の前のピラミッドに上ることにしたが、このピラミッド








はピラミッドの階段を使うことになっている。段差が30cmくらいありそうな階段を数分かけて登ると、ひざががくがくしてきてしまった。それでも頂上ではさわやかな風が吹き、しばし休憩となった。ここの頂上から見ても遺跡がジャングルに点在しているのが良く見えるので登った甲斐はあったが、今度降りるときも段差が大きいので膝を少々痛め気味になってしまった。
 
 次は、X号神殿を目指したが良く分からず、グループGというコンプレッホの横を通り過ぎながら、そのままメンデス通りを通ってY号神殿を目指すことにした。このジャングルの中の道は長く、トレッキング状態となった。30分程歩いてY号神殿についたが、大したことなくさっさと出口に向かうことにした。Y号神殿から出口までもかなり遠く、30分程歩くことになッたが、途中で、狐や七面鳥、猿などに出くわした。猿の場合は木の枝が方向性を持ってガサガサいいはじめるので何かがやって来ているのが良く分かり、音のするほうを見ていると猿が木の実を取りながら移動しているようであった。そんなワイルドなトレッキング道をトボトボと歩いていってやっと出口に到着した。正直チョットきつかったが、暑くないうちに廻れたので助かった。

 朝コーヒーを飲んだ食堂で、スープを頼んで休憩し、12時30分ピッタリにバスが出発して宿に戻ることができた。

 ティカル遺跡に対して大した思い入れもなく見て廻ったが、地球に刻まれた時間が残っているところを見たと言うことで、お腹一杯になりティカル遺跡の観光を終わらした。
このサイトを友人に知らせる
目次About Us免責事項著作権とリンク
(c)2005-2006 海外生活実践研究会 All rights reserved