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ラパス(La Paz)→カボ・サンルーカス(Cabo San Lucas)
2005.04.18 |
メキシコ国内移動 |
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移動内容 |
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09:43-10:05 |
ラパスのホテルからバス・ターミナルへ移動
徒歩 |
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10:30-12:50 |
ラパスのマレコン・バスターミナルからPeninsulaバスに乗って、カボ・サンルーカスのバスターミナルへ移動
バス(N$168/人=US$15.27) by 現金 |
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13:08-13:23 |
バス・ターミナルから市街地のホテル近くまで移動
ローカルバス(N$10/人=US$0.9) by 現金
本当はN$5/人だったらしい。間違って払ってしまった。 |
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13:23-13:30 |
バス停からホテルまで移動
徒歩 |
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※2005.4現在、US$1=N$11で計算しています。 |
カボ・サンルーカスまで行くバスは、ビーチに行くバスが発着するマレコン・バスターミナルから出ている。ホテルから徒歩でバスターミナルに移動したら、久しぶりの筋肉運動にどっと汗が出た。
AguilaかPeninsulaか?
目的地までのバスは2種類ある。車体にAguilaと書かれたバスとPeninsulaと書かれたバスである。
Aguilaのバスは、ラパス近隣のビーチに行く時に何度も乗ったが、庶民的なイメージである。チケット発券の女性もちょっと年配のショートカットの気安い感じで、水前寺清子みたいな人だ。現在、このバスターミナル全体が建設中なので、両方のバスのオフィスは、建設現場の裏手に仮設で建てられているのだが、Aguilaのオフィスは、中が土間のままで、ドアは開けっ放し、クーラーはあるがあまり涼しくない。バスは、前の座席との間隔が狭くて、ビーチまでならこれでもよいが、2〜3時間の乗車ということだと、体が苦しいかもしれないなぁと思っていた。
一方のPeninsulaは、Aguilaの隣に仮設事務所があるのだが、壁も床も中の家具もちゃんとしていて、発券のお姉さんたちはお揃いのユニフォームで、フライトアテンダントばりにつんと鼻を高くお客様に対応している。バスも車高が高く、車体も新しく、見るからにデラックスである。事前に聞いたカボ・サンルーカスまでの運賃は、AguilaはN$130でPeninsulaはN$168とのことだった。N$38(約380円)の違いなら、乗ったことのない方に乗ってみようということで、デラックスなPeninsulaに決めた。
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インターネットもできる、コーヒーメーカーもある。
お揃いのユニフォームはルフトハンザみたいだ。 |
さて、汗だらだらになりながら、Peninsulaのオフィスでバスチケットを購入すると、汗一つかいていないユニフォームのお姉さんが、「バスは、定刻通り10:30に出発の予定でございます。お時間までこのオフィスでお休みください。あちらにコーヒーもご用意してございます。こちらにはインターネットもございます。LANケーブルを使用してご自身のPCもお使いになれます。そうそう、あちらのラックには今日の新聞もございます。では、お時間までごゆるりとお待ちください。」とサラサラと申し述べた。重いスーツケースは、係りの人がバスの下の荷物入れに入れてくれて、身軽にもなった。へー、たった400円近くでこの違い。これは得した気分だなぁと、涼しい部屋で待つことにした。
定刻の2分前になると、乗車が始まった。件のユニフォームの女性が、バスのドアの前にテーブルを持ってきて、お菓子とジュースを並べて「お好きなものをどうぞ」と袋を持って立つ。クッキーとスプライトを選んで、バスに乗り込んだ。
一番前のシートが空いていたので、着席。バスはフカフカシートでリクライニングは当たり前、フットレストもある。通路の一番奥には、洗面台と公衆電話も付いている。我々以外の乗客は、地元のビジネスマン風の人が多く、全員で10人にも満たなかった。
見慣れたラパスの市街地を抜けて、郊外に出る頃、フロントグラスの上の方に付いているテレビで映画が始まった。見慣れた20世紀フォックス映画のタイトルが流れ、「お、何の映画だろうか?」と期待するも一時中断。また同じタイトルが流れ、「今度は?」と思うとまた中断。ドライバーの操作ミスなのか、ドライバーの気に入った映画に当たるまで先送りしたのか、理由は不明だが、そんなことを3〜4回繰り返し、やっと映画が始まった。タイトルは、"Runaway
Jury"。面白そうだったが、それよりも外の風景は、もっと魅力的だった。
まず、気になったのが「牛に注意」の標識。辺りは白赤いゴツゴツした堅い砂地に、サボテンが生える地帯。牧草繁る緑の海とは違う。こんなところで、放牧された牛の群れなど、いるのだろうか?と、1頭だけ、道路脇をそろそろと歩いている牛を発見。野良牛?野牛?正体は不明だが、確かに牛が飛び出す危険性はありそうだった。
そして、延々と続く1本道。延々と続くのだが、決して真っ直ぐではなく、平坦でもない。グネグネと蛇行して、アップダウンもかなり激しく、ゆるやかなジェットコースターに乗っている気分。遠方に小高い丘を臨み、周りを大きなサボテンに囲まれて、こうしてウネウネした道を走っていると、「お前なんか地球の表面を這いずり回るちっぽけな生き物なんだぞ」と自然に言われ続けている気持になってくる。
こうして、バハ・カリフォルニア半島を東から西にほぼ横断すると、やがて太平洋が見えてくる。ラパスの海は、半島とメキシコ本土に囲まれて、波のない穏やかな遠浅の海だったが、こちら側は太平洋という外海に面していて、遠めにもその波頭が大きく目立つ。こうして、海沿いの道を、南下して約30後、Cabo
San Lucasの街の端に入ってきた。
このまま、真っ直ぐと海の見えるあたりまで行けば、そこからホテルまでは歩いていけると思っていた。しかしバスは遠くに街が霞んで見えるところで、右の敷地に入って停まった。皆、ぞろぞろと降りていく。えーーー、ここでおしまい?ここから中心地まで、どーやって行けというのだ。
するとPeninsulaというロゴの入ったポロシャツを着た青年が、我々の重いスーツケースをヒョイヒョイと持ち上げて、どこかへ持っていく。何だ何だとついていくと、ここから中心地まではタクシーに乗って行ってくれということでタクシー乗り場を案内された。数日後、落ち着いてガイドブックを見たら「ラパスからのバスは、カボ・サンルーカスの中心地から北5kmのバスターミナルに到着します」とちゃんと書いてある。よく読もうよ、ガイドブックを。
とりあえず、街は見えているのだから、タクシーに乗ってもたいした金額にはならないだろうと、タクシーを待つ、待つ、待つ。来ない。5分待っても来ないので、ホテルに電話をしようとしたら、電話はプリペイドカードしか使えないので、道路を渡ったミニストアで、まずプリペイドカードを買わなくてはならないらしい。
じゃぁ、買ってくるかと思った時、タクシー乗り場に、ちっちゃいバスが停まった。運転手さんが「セントロ?セントロ?」と言っている。中心地に連れて行ってくれるみたいなので、早速乗り込んだ。この大きな2つのスーツケースを小さなバスに無理やりねじ込み、荷物を押さえるため、私は車掌さんよろしく、バスのステップに立つことになった。普通の市バスなので、頻繁に停まる。その都度、スーツケースの向きを変えて通路をあけ、私は降りて、全員の乗降が終わってから、再び乗り込むということを繰り返した。
そんな最中にも、運転手さんにガイドブックを見せて、自分たちの降りたい場所を指し示すと、了解してくれたようで、ある所まできたら降ろしてくれた。いやぁ、融通のきく運転手さんに会えてよかったなぁ。間違えてバス代金を倍額払ったから、気前が良くなったのかなぁ。いずれにせよ、降ろされたところから、5分程歩いて、無事にホテルに到着した。 |
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