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グアダラハラ(Guadalajara)→グアナファト(Guanajuato)
2005.05.16 |
メキシコ国内移動 |
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移動内容 |
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08:05-08:15 |
グアダラハラの宿からタクシー乗り場へ移動。徒歩 |
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08:15-08:40 |
タクシー乗り場からトラケパケのバスターミナルへ移動。
タクシー代金(N$78=US$7.09) by 現金 |
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09:15-13:20 |
Primera Plus社のバスにてグアダラハラに移動。
バス運賃(N$234/人=US$21.27) by 現金 |
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13:30-13:51 |
バスターミナルからホテル付近までタクシーで移動
タクシー代金(N$40=US$3.64) by 現金 |
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※2005.5現在、US$1=N$11で計算しています。 |
トラケパケの近くにあるバスターミナルへは、テキーラへ小旅行する際に行って、事前にグアナファト行きのバス会社と時刻と料金を確認しておいた。Primera
Plus社がN$234でETN社がN$281。時刻が丁度良いPrimera Plus社の9:15を利用することにした。
朝、8時に宿の人に別れを告げる。本当に感じの良い宿だった。今までのお礼にと、昨日買っておいたケーキをフロントの女性に渡し、宿のオーナーとここで知り合ったクリスチャンのフェリッペへ、歌舞伎役者絵のカードにメッセージを添えて、渡してくれるように頼んだ。
さて、今回も怒涛の移動が始まりました。まずは、近所の公園で記念撮影。朝8時過ぎだというのに、夜が明けたてのような斜めの光。とても朝が早いような気がする。バスやタクシーが多く集まる公園まで、徒歩で移動した。タクシーが集まっている一角に、タクシーと同じ黄色のブースがある。
タクシーに乗りたいと告げると、中にいたおっちゃんが一人のタクシードライバーの名前を呼んで、荷物の積み込みを始めた。ライセンスのあるちゃんとしたタクシーなので、メーターもついているが、確認のため料金を事前に聞いておく。N$70(約700円)くらいだという。30分ほどでトラケパケという民芸品の街の向こうにある、中央バスターミナルに到着した。ここから、メキシコの各方面に向けて様々なバス会社からバスが出ているのだ。メーターはN$60ちょっとを示していた。N$100札しかなかったので、札を差し出すと、おっちゃんはもそもそとポケットをさぐっていたが、「これしか釣りがありませんな、これで勘弁してくださいよ、いやグラシァス、グラシァス」とサッサと車に乗り込んで去っていってしまった。やれやれ、こんなことなら荷物の引き出しをもっとおっちゃんに手伝ってもらうんだった。
Primera Plusのバスカウンターには、きちっとした女性がいて、行き先と発車時刻と名前を聞かれる。カチャカチャとコンピュータに入力すると、画面にはバスの席次とどの席が空いているかが表示されるので、席を選ぶ。そして、名前の入ったチケットが印字されて出てくるのだ。なかなかシステマチックで感心する。
チケットの発券が済んで、指示された方向に進むと、ちょっとした田舎の空港くらいにピシッとした待合ロビーがあった。ロビーのガラス張りの向こうに、大型バスが何台も停車しているのが見えた。メキシコの長距離移動は、飛行機の移動のような雰囲気だ。
Guanajuatoと書かれた所で待っていると、間もなく乗車が始まった。以前、ラパスからカボ・サンルーカスに移動した時の長距離バスと同じく、乗車の際に、妙にミニスカートの紺の制服をまとった別のお姉さんから、ジュースとお菓子を渡されて席についた。
バスは、運転席と客席の間にカーテンがあって、前が見えないのが残念だったが、映画を映す小さなモニターがバスの前の方と真ん中についていて、トイレも後方にある。膝をやや曲げて乗せられるフットレストもついていて、デラックスバスの条件は全て揃っていた。
アガベの畑などがあって人が住んでいそうな場所を通り過ぎると、周りには自然しかなくなった。電柱もない。他の道もない。ウネウネと地面が波打つようにどこまでも続く平原は、西部劇の舞台のようでもあり、大陸ならではの光景だった。気がつくとDVDの映画が始まっていたが、オープニングが終わって、タイトルバックが流れている途中でディスクに傷がついているのだろう、壊れたレコードのように同じところになると、元に戻る。あー、いらいらする。でも、スペイン語ができないので耐えるしかない。かなり時間がたってから、ようやく奥の席からメキシコ人男性が立ち上がって、運転手に事態を告げた。しかーし。彼の伝え方は甘かった。運転手はDVDを一旦止めて、また最初から流し始めたのだ。案の定、また同じところでリピートが始まった。私たちは気になって仕方がない。斜め前に、大手企業のロゴ入りのポロシャツを来て、「マーケティング〜」と書かれた資料を読んでいる、ちょっとインテリそうな女性がいた。私たちは小声で「いけ、行くんだ、インテリ。君ならきっとできる」とつぶやいていたら、その女性が立ち上がった。偉い!彼女は、運転手からリモコンを奪取してきて、リピートする箇所を飛ばしてくれた。こうして、ようやくコメディー映画の続きが始まった。
周りの景色がだんだん変わってきた。大きく隆起してプリンのようにデンと大地にうずくまる岩が見えたり、山の頂上付近が隆起したのか、アコーディオンのようになっている風景が見えたりしてきた。コメディー映画よりも、外の景色の方がずっと面白い。
そして13時20分。バスはグアナファト郊外にある中央バスターミナルに到着。目の前からバスも出ているが、小さい上にステップが4段あってとても荷物を入れる気になれない。というわけで、タクシーを拾うことにした。緑色の外観のタクシーが正式らしいが、声をかけたのは白いタクシーだった。値段を聞くとN$40だという。ガイドブックではN$30とあったので100円くらい違ったが、まぁ良しとして、乗り込んだ。
グアナファトとその周辺は銀の発掘で栄えた街。各街はその当時の採掘に使われたトンネルでつながっている。バスターミナルからグアナファトの中心地へも、こうしたトンネルを通って行くようだった。トンネルは途中で分岐を繰り返し、時々違う街を通り過ぎると、またトンネルに入った。こうして15分ほどでグアナファトの中心地に入ってきた。石畳の狭い道が複雑に入り組み、周辺の家々の赤や黄色の古びた壁はかなりの年代を感じさせる。街全体がユネスコの世界遺産に指定されているという、ここグアナファトは、時代が止まってしまったような街並みだった。
「はい、ここからこの階段を上がって、また更に上がって行くとホテルですから」と言われてタクシーを降ろされて愕然とした。目の前には、急な階段がそそり立っている。「もっと近いところはないの?」と聞いて振り返るころには、タクシーは行ってしまっていた。白タクだからだまされたのかと思ったが、実はそうではなくて、タクシーで来ると、ここで降ろされるのが常らしいと知ったのは、宿に着いてからだった。重い荷物を2人で運んで、宿に着く頃には腰が悲鳴を上げていた。
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