|
|
|
|
メキシコ・シティ(Mexico City)→カンクン(Cancun)
2005.06.13 |
メキシコ国内移動 |
|
|
移動内容 |
|
08:00-08:12 |
宿からタクシーにて空港まで移動。
タクシー運賃(N$150=US$13.64) by 現金 |
|
10:40-12:50 |
AVIACSA航空にてカンクンに移動。
航空運賃(N$1941/人=US$176.45) by 現金
預ける荷物の規定過重超過料金(N$933=US$84.82) by 現金 |
|
13:20-14:07 |
空港から宿まで乗り合いタクシー(コレクティーボ)で移動
タクシー代金(N$90/人=US$8.18) by 現金 |
|
※2005.6現在、US$1=N$11で計算しています。 |
宿を出る前の日に翌朝8時にタクシーを呼んでもらうようにお願いしておいた。メキシコ・シティの北方面バスターミナルから来た時はN$70だったが、今回はそれよりも距離が短い空港までなのにN$150とはちょっと高いなぁと思った。値段の理由は宿のお抱え運転手を使うからだろう。時間きっちりにくるもなにも、1階のオフィスで仮眠しているから、遅れようがない。この2週間、安くて清潔な泊めてもらったというお礼も含め、この価格はいたしかたないだろうと判断した。
8時きっかりに出発。空港までの道のりはすいているが、反対車線のメキシコ・シティへの道はぎっしり渋滞している。車で通勤する人が多いのだろうか?
空港までは12分くらいで到着。国際線も国内線も同じ空港だが、途中から道路がわかれるので、ドライバーには事前にどちらかを告げておく必要がある。たまたま、カンクンに行くという話しをしていたので、誤って国際線に行くことなく到着した。
運転手のフリオ君と空港にて。
朝早くから、運転ありがとうございました。 |
今回は、初めて使う航空会社AVIACSA。メキシコ・シティにある日系のトラベルエージェンシー3件を回った結果、どこでもこの航空会社の便が一番安いということだったので、これにした。AVIACSAは、アエロメヒコなどの老舗系に対抗して、10年程前にできた新興の航空会社。最初はメキシコの国内線のみを専門にしていたが、力をつけて、最近はアメリカやカナダにも飛ばしているそうだ。因みに、日系のトラベルエージェンシーとは、メキシコ観光とHISとミカドトラベルだ。メキシコ観光は窓に日本語で大きく「メキシコ観光」と書いてあるので、わかりやすかったが、他の2つは見つけづらかった。HISはメキシコ観光の隣のビルにあるはずなのに、全く看板などはない。メキシコ観光の隣のビルは半階あがったところに、警備のデスクがあってお兄ちゃんが座っている。「HISって知ってる?」と聞くと6Fだというが、ビルの案内板の6Fには違う会社名が書いてある。おかしいなぁ?と思いながら6Fにあがると、エレベーターの左側が案内板の会社、右側のドアにHISと書いてあった。HISで価格を聞いてから、反対側の会社も旅行会社だったので値段を聞こうとしたら「HISに行け」としきりに言われた。察するに、HISがこの地元の旅行会社と提携して営業を行っているのだろう。ミカドトラベルは、更にその隣のビルで、建物の外に看板はないが、中にいる人に聞くと確かにあるようだった。言われた階に上がると、日本語がペラペラのメキシコ人らしい女性が相手をしてくれた。こうして、メキシコ・シティの日系旅行会社を巡ったわけだが、航空運賃自体に変りはない。あとは、旅行会社の手数料次第で値段が変ってくるようだった。最終的にHISにしたのだが、例えばAVIACSAの場合は、火曜日のカンクンへのフライトが特別キャンペーン価格にしているというような情報は、ミカドトラベルの女性が一番良く知っていた。
というわけで、初めてAVIACSAの飛行機を使うことになった。電子チケットなので、実物の券はない。名前と受付番号が書かれた紙を渡すと、チェックインの手続きをとってくれる。さて、荷物だ。1人25kgまでということろ、私は28kg、夫は42kgある。このままだと超過料金は2万円くらいになると言われた。航空チケット代金は一人1万8千円くらいなのに、荷物は1人分より多くなるなんて解せない。
そこで、チェックインカウンター前で、手荷物で持ち込めるものを出すことになった。ガイドブックや辞書など10冊以上を出し、グルーミング袋に入っているつめきりや缶きりやハサミなど重そうなものは全て出す。さぁ、これでどうだ。10kgオーバーでN$933(約9330円)になった。もうこれ以上出すものもないので、ここで手を打つことになった。重い荷物を計りに載せたり降ろしたりしてくれていたカウンターの男性も、ホッとした表情で手続きの続きを行ってくれた。
新興の航空会社のカウンターから搭乗フロアまでは、建物の端から端に行くようになっている。長い廊下を歩いて、やっと搭乗フロアへの階段に着いた。かき出した10キロの荷物を2人に分散しているので、5キロずつ手荷物を持ち、背中には3キロくらいのリュックをしょっている。これだけで暑くなってきた。
搭乗フロアに上がると、手荷物チェックだ。ベルトコンベアーに荷物、帽子、腰に巻いている上着を載せて、自分はゲートを通る。はい、OK。ところが、夫の手荷物がひっかかった。先ほどスーツケースから出した金属類のナイフ、ハサミ、缶切り、爪きりの4点がオールアウト。スペイン語で係員がまくしたてる中、親切なメキシコ人男性が英語に訳してくれて、「このまま没収するか、荷物として預けるのかの2つの選択肢があります」と言っていることがわかった。没収はかなわないので、再びチェックインカウンターに行って預けることにした。
ながーい廊下である。2人とも口もききたくないっていう気分だった。どっちが悪いわけでもなく、自分たちの経験のなさを反省するしかない。夫は気が急くのか、さっき3つにわけた手荷物のうち2つを私に持たせて、どんどんと先にいってしまう。あーあ、気づいていないんだろうねぇ。これ、かなり重いんだけど。ええぃ、写真撮っちゃえ。
カウンターにはお客さんが行列をなしていた。これに並んでいては拉致があかないので、超過料金を支払う窓口に行き、事情を話したら、「それでは追加の荷物として預けましょう」といって、行列しているカウンターに割り込んで手配してくれた。ビニール袋に入れた刃物類を、更に航空会社の厚手の封筒に入れて、バゲッジクレームのシールも発行してくれた。なかなかスピーディーかつ気のきいた対応に、私たちのムカツキも納まってきた。
こうして無事に搭乗ロビーに入ることができた。こんなことがあっても、まだまだ時間には余裕があったので、コーヒーを飲んで待つ。ロビーのコーヒーテーブルは全部ふさがっていたので、1人のメキシコ人ビジネスマンと合席をさせてもらった。この人、水の浄化システム会社のセールスマネージャーだそうで、これからカンクンのコンベンションセンターで開催されるエクスポの自社ブースに行くところだそうだ。セールスマネージャー力が炸裂!っていう勢いで、しゃべるしゃべるしゃべる。水の浄化システムからカンクン付近の見所まで。お陰で待ち時間はあっという間に過ぎた。
Aの窓から離れたバスから撮影。Bの窓口には、
まだ持ち上がったままのバスがくっついている。 |
時間になったので、搭乗。ボーディングチケットをちぎって入った空間は、バスのような電車の車輌のようなところ。時間が経つと扉が閉じ、油圧式の太い支柱が短くなってエレベーターのように下に下がると、バスとして飛行機があるところまで、走り出す。飛行機のところまでくると、グーッと持ち上がって、自分のいるところからタラップなどを上らずに機内に入れるというしくみ。ああ、面白い。面白いと見ていると、先ほどのセールスマネージャーが、「旅行だったら、面白いと見ていられるんだけど、僕なんか毎回イライラする。自分でタラップ上ったほうが早いもん。ったく、メキシコって国は」といって肩をすくめていた。メキシコはゆっくりした国だ。彼のようなビジネスマンで国際水準のスピードで生きなければならない人にとっては、時々イライラするかもしれない。
機内は新しかった。3列×3列だが狭く感じない。ちょっと幅広いタイプの機種なのかもしれない。今まで経験したメキシコ国内線、アエロカリフォルニアと違って、ちゃーんとサンドイッチも出るし、アルコールも飲み物の種類も豊富だ。AVIACSA好印象。そうこうするうちに、周りには、夏休みのような入道雲がもくもくしてきた。湿度の高いカンクンに近づいているのが、空の上からわかる。高度が下がって、湿地帯に群生する緑の上を飛び、やがて飛行機は緑に埋もれるように滑走路に入っていった。
飛行機を出た瞬間、ムッとする暑さと湿度。アジアのリゾート地に来たようなこの感覚。うわー、夏休みだぁと身体が叫ぶ。
荷物は、最後に預けた袋もちゃんと出てきた。まずは、手で持っていた荷物をスーツケースに戻す。そして、到着ロビーへと出る前に、コレクティーボと呼ばれる乗り合いタクシーチケットを購入してから外に出た。到着ロビーには、私たちが購入したタクシー会社以外にもいくつかコレクティーボを取り扱っている会社のブースがあった。もしかして、こちらで検討すれば、もっと安いチケットがあったかもしれないが、私たちは一人N$90(約900円)だった。
コレクティーボは、空港を出ると、ホテルゾーンと言われる(かつては島だったが、今は南北両端を本土とつなぐ道ができており、ホテルゾーンと呼ばれている)高級ホテルが立ち並ぶ南端に入る。そこからホテルゾーンをほぼ全部通って北上し、我々の宿泊するダウンタウンに入るというコースなので、900円でホテルゾーン観光もできるという特典付なのがいい。巨大ホテルが始まる手前にパブリックビーチがあり、そこでカンクンの海を垣間見た。美しい。早くもこれからの2週間が楽しみになってきた。
宿に到着して、荷物を部屋に入れて気づいたのだが、夫のスーツケースの車輪部が破損している。うーん、超過料金払って、車輪壊されて。飛行機での移動が本当に良かったのか、疑問が残る移動であった。
|
|
|
|
|
|