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イスラ・ムヘーレス(Isla Mujeres)→
プラヤ・デル・カルメン(Playa del Carmen)
2005.07.11 |
メキシコ国内移動 |
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移動内容 |
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08:30-08:37 |
宿からフェリー乗り場へ徒歩で移動。 |
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09:00-09:20 |
フェリーにてカンクンに移動。
フェリー運賃(N$35/人=US$3.18) by 現金 |
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09:30-09:37 |
カンクンのフェリー乗り場からカンクンの宿までタクシーで移動
タクシー運賃(N$20=US$1.82) by 現金 |
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13:10-14:15 |
カンクンからプラヤ・デル・カルメンまでバスで移動
バス運賃(N$32/人=US$2.91) by 現金 |
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※2005.7現在、US$1=N$11で計算しています。 |
イスラ・ムヘーレスでののんびりした2週間を過ごし、今日はプラヤ・デル・カルメンに出発である。お世話になった家の人たちにお礼を言って、お別れを告げた。言葉が通じないので、あまり対した会話もできなかったが、素朴で温かい気持は伝わってきた。
フェリー乗り場は、来た時の悪天候とはうってかわって晴天である。とはいえ、トロピカルストームのDENNISが通過したばかりであり、次のストームも次々と南に発生しているこの時期、船は割りと揺れが大きかった。来る時には、大雨で船でられなかったテラスに、今日は出てみた。湿った風が強く吹いているが、カンクンの白い砂に堆積した青い水は、あくまでも美しかった。カンクンの海の色は本当に美しい。名残惜しい気持で、海面をずーっと見ていたらちょっと気分が悪くなりそうになった。ロマンチックな気持についてこられない体質である。
カンクンに到着したら、カンクンで滞在していたカーサ吉田という日本人宿で、預かってもらっていた荷物を受け取ることにしていた。信頼できる宿があるというのは、本当に素晴らしいことだ。
タクシー運転手が近寄ってきたので価格を聞くと「N$40」だという。来た時には「N$20」だったので、思わず「ふぉ〜てぃ〜?」と大きな声を出してしまった。ふっかけていたのがバレたことに気づいた運転手は、「値段は決まっていて、そんなもんだし・・・」とか小さな声で言いながら後ずさり、もっと寛容な他の客の方に行ってしまった。やれやれ。通りに出て、別のタクシーを止めて値段を聞くと、ダウンタウンまでN$30だという。ダウンタウンと一言でいっても、私たちの行く場所はダウンタウンの入口だ。そんなこと言ってもしかたないので了解して乗り込んだ。車はボロボロで、あちこちが汗臭い。ったく、高いなぁと思いながら乗っていた。宿までは10分足らずで到着。違う値段を言うかなぁと思って、「いくらだったっけ?」と聞くと「N$35」だという。あらら?値上がりしている。夫が「近かったから、じゃぁこれで」と日本語でいいながらN$20を渡して、二人でニッコリ「サンキュー、サンキュー」と言ったら、やや不満げだったが、そのまま帰っていった。脅して搾取したわけではない、正規料金を払ったまでである。
カーサ吉田の宿泊客の面子は、当たり前だがすっかり変っていた。これから南米に行くという青年とちょっと話をした。日程やコースが似ているので、またどこかの宿で会うかもしれない。イスラ・ムヘーレスでは、メキシコ・シティで同じ宿だった夫婦と、ビーチでばったり出会った。中南米はこうした再会が楽しめる旅でもあるようだ。
さて、預けたスーツケースを受け取って荷物整理を始めようとしたら、車輪を支えている部分が破損している。メキシコ・シティからカンクンに飛行機で来た際に破損してしまっていたのだが、吉田さんに道具を借りて、ビスを頂いて打ち、修復したつもりだったのだが、やはりダメなようだ。更に、引いて歩く際に伸ばす持ち手の部分は、段差を無理やり越えようとした時に、ポッキリ折れてしまって、引いて歩くのにも難儀する状態になっている。これから先は、もっと過酷な旅になるし、適当なスーツケースが見つかるのはここが最後かもしれない。
ということで、急遽、スーツケースを買ってからプラヤ・デル・カルメンに移動することにした。プラザ・ラス・アメリカスというショッピングモール内のショップで、私のスーツケースを買った時に、同じような大きさのがあったはず。早速、バスに乗って、ショッピングモールに向かった。しかし個人商店のようなそのショップでは、既にそのスーツケースは売り切れており、店内の最大サイズのスーツケースでは容量が足りない。モール内で、もう一つスーツケースの品揃えが充実していたのは、リバプールという百貨店だった。地下階のスーツケース売り場に行って探すと、やや大きめのサイズも扱っていた。早速、メジャーを出して計る。私たちの場合、内容物が決まっているので、スーツケースの容量が重要になってくる。従って、縦×横×高さをいちいち計算して探している。一般のメキシコ人から見ると、この光景はかなり奇異に見えるらしく、前回もこの店では、店員のお兄ちゃんが「一体、この東洋人は何を真剣にやっとるんだろう」とにやらにやらしながら見ていた。今回も同じお兄ちゃんがいて、「あ、あの変な東洋人だ」という顔で迎えてくれた。
店中の大きめなスーツケースを計りまくった結果、一番大きいのはサムソナイトだということになった。まずい。これから先を思うと、なるべくノーブランドの方がいいのになぁ。サムソナイトとかそれに類するサメソナイトとかソムソナイトとかソムソンなどという間違えられそうな名前は困るんだけどなぁと思ったが、仕方ない。しかも今日はバーゲンで20%オフだということで、価格もノーブランドとあまりかわらなくなっている。結局、夫のスーツケースは、今までよりも若干小さめのサムソナイトに決定した。
大急ぎで宿に戻り、荷物を詰め替える。今までのスーツケースとの容量差は11,172立方cm。洋服を27cm×20pに畳んだら、21cm分が入らなくなる計算だ。ということで、トレーニングウェア一組と短パンに別れを告げることにした。ユニクロで購入したトレーニングウェアは、購入時に「お金持ちになった気がする」というクリーム色で夫のお気に入りだったが、洗濯を続けるうちに毛玉ができて、お気に入りではなくなっていたものである。通常、物を捨てるのに人一倍抵抗する夫ではあるが、今回は、あっさり捨てることに賛成した。
荷物の詰め替えは順調に終了。今までのスーツケースは、ロサンゼルスの問屋街でUS$35で購入したものだ。ロスでは、この大きさにしてこのような価格は当たり前だった。流通が発達している国だからという理由の他に、需要が多いという理由もあるだろう。私のスーツケースはグアナファトで壊れたので、メキシコ・シティで探し回ったが、大き目のスーツケースは、2万円以上するサムソナイト以外には、みつからなかった。つまり、アメリカでは飛行機で移動して長期滞在する人が多いのに対して、メキシコは少なく、長期に旅行をする人は、サムソナイトを購入する生活レベルの人しかいないのだ、ということだろう。思わぬところで、アメリカとメキシコの国民生活水準を実感したのだった。結局、アメリカ人観光客が多く訪れるカンクンで、私のスーツケースはみつかった。それでもUS$35には遠く及ばず約US$100だった。さて、夫のスーツケースはこれで3代目となる。日本を出る時に、初代のスーツケースのタイヤが調子悪いことに気づき、最初の都市であるロスで買いなおしたのが、2月のことだった。2代目も、5ヶ月で寿命が尽きた。カンクンの地で安らかに過ごしてほしい、と近くのゴミ捨て場でお別れした。
もう、時刻は12時をまわっていた。次の都市は1時間で着くとはいえ、あまり遅くなると、ホテルの予約を取り消されかねない。宿から歩いて15分ほどでバスターミナルに移動し、プラヤ・デル・カルメン行きのバスに乗り込んだ。それにしても、カンクンから2人揃っておニューのスーツケースである。旅の仕切りなおしというか、再スタートの気分で嬉しい。
1時間後、バスは順調にプラヤ・デル・カルメンに到着。目抜き通りのAv. 5
は、のんびりとした空気が漂っていた。しかし、同じのんびりとした空気でも通りに並ぶ店々は、イスラ・ムヘーレスより都会的で洗練されている。更に、今回の宿は、また素晴らしく洒落ていて恰好いいのだ。久しぶりの都会とこれから宿泊する宿にウキウキな気分でホテルに向かった。 |
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