夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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ナスカ(Nazca)→リマ(Lima)
2005.10.07
ペルー国内移動

移動内容
09:00-09:05 宿からバス発着所まで徒歩で移動。
09:45-16:30
ナスカからリマの幹線道路まで移動。
バス運賃S20(=US$5.99) by 現金
16:45-17:00
リマの幹線道路からコンビを拾って宿近くまで移動。
バス運賃S1(=US$0.30) by 現金
※2005.10現在、US$1= S3.34(ペルーソル)で計算しています。

 オルメーニョ社のロイヤルクラスは、ナスカを出るのが14時である。いくらロイヤルクラスでも、そこから6時間半かかると20時半にリマに到着することになる。バスが到着するのは、行きと同じターミナルなので危ない地域でないとはいえ、日が落ちてから到着すると、そこに待ち構えるタクシー運転手が善人ばかりとは限らない時間になる。

 従って、朝一番でナスカの地上絵を見た後は、午前中のローカルバスで帰った方がよさそうだと、昨日のうちに判断した。昨日の時点で調べて、ローカルバスは、フローレス社の9時30分、オルメーニョ社ローカルの11時があることがわかっていた。

 予想外に早く地上絵の遊覧が終わってしまったので、フローレス社の9時半に乗れることになった。30分前までに来てくれと言われていたので、大急ぎで支度をして9時3分前くらいにバスの事務所に到着。昨日親切に教えてくれたお姉ちゃんが今日もいて、ニッコリとチケットを売ってくれた。

 バスはもう来ていて、我々はとっとと1番前の席に陣取った。ローカルバスはロイヤルクラスと比べると、賑やかだ。バスの中にも、外にも物売る人々が現れ、ポップコーンはどうだ、サンドイッチは、チョコは、ガムは、飲み物はと勧めてくる。我々は直径12cmくらいのシーチキンバーガーを買った。これが以外においしい。

 運転席に一人目の男性が座り、ひっきりなしに「プップー、プップー、プップー、プップー」とクラクションを鳴らす。と、二人目の男性が登場して交代。何だこの人が運転手か。とすると、さっきの兄ちゃんは客寄せのためにクラクションを鳴らしていたんだなとわかる。こっちとしては、「お、まだ15分前だってのに、もう出発?以外にパンクチュアル、っていうか時間より早く出発しちゃうの?まぁ早い分には、いいや、さぁ、行こう」という気になっているのに、このおやじはおしゃべりばかりして、ちっともハンドルを握らない。やはり、時間前に出発するなんてことは、ありえないのだ。さぁ、そろそろ本当に時間だ。というころになって、第三の男が少女を引き連れて登場。そう、この人が本当の運転手だった。二人目の男性はいったいなんだったんだろうか?ちょっと通りすがりに運転手気分を味わいたい人だったのだろうか?

 とにもかくにも、ようやくバスは出発しようと路上に出た。「まったー」と走ってくる男性を乗せ、「ちょっとそこの角まで商売させてよ」という物売りを乗せ、結局本格的に走り始めたのは9時半を少し過ぎたころだった。

 大きな体の運転手と少女、そしてチケットを管理する助手の3人は、大音量でラジオのサルサ専門チャンネルをかけ、時に歌い、時に冗談を飛ばしあい、それはそれは楽しそうな職場だ。因みに少女は運転手の娘なのだろう。運転しているパパの大きな背中に抱きついて甘えながらも、後ろから運転するパパの口の中にチョコレートを入れてあげたりしている。休みの日のペルー人一家のドライブに付き合っている気がしてきた。

 客席の方には数台のビデオテレビがあり、こちらもまた大音量でスペイン語の映画をやっているようだった。しかし、1番前に座っている我々に見えるモニターはない。ということで、我々は運転手チームとして楽しむことにした。

 このバスにはもちろんのことトイレはない。しかし、頻繁に停車するので、「ちょっとバーニョ(トイレ)に行きたいんだけど」というと、そうかそうかと待っていてくれた。バスを降りると、ロイヤルクラスのバス停にはなかった物売りや売店があり、あれはどうだ、これはどうだと勧めてくる。「いや、そうじゃなくってバーニョだって」と言うと、皆で「あっちがバーニョだ」「あっちだ」「あっちだ」「バーニョはあっちだ」と口々に言いながら指差して教えてくれる。(といっても、バスを降りた目の前だったんだけど)

 で、例のごとく有料。お金を持ってきていなかったので、小銭をとりにバスにもどろうとすると、さっき教えてくれた人たちが「どうした、バーニョはすぐそこだぞ」とまた、口々にいう。「いや、小銭の50センティモが必要なのよ」と言うと、「50センティモが必要なんだって」「そうそう、50センティモは必要だよね」と言う。あのねー、人がトイレに行くのを一々監視して、口に出して言わないでほしいんだけど。と思いながらも、おかしくてたまらなかった。

 
こうしてトイレも途中で済ませ、停まるごとにサンドイッチを買ったり、とうもろこしを買ったりと、まるで遠足気分を満喫。時々、途中から物売りが乗ってくる。必ず同じアイテムを1番前の座席の頭の上にぶらさげる。

 最初は、運転席の真後ろのおじいちゃんの頭の上にぶらぶらする物売りばかりだった。数キロメートル乗ると、物売りはバスを降りて反対車線に渡っていく。戻るバスに乗って同じように販売するようだ。おじいちゃんは寝っぱなしなので、頭の上にぶらぶらされても気にならないらしかった。

 しかし、ついに入口側の1番前に座っている夫の頭の上にもぶらぶらがやってきた。いい機会なので観察する。プレッツエルの大きいのというか固めのドーナッツのような袋、エビ煎餅のような上げたスナックの袋などだった。ぶらぶら販売は、乗ってきてすぐにバス内を一周した後、つりさげておく。すると、欲しくなってきた人が、ここからブチっとちぎってもっていくようになっている。まぁ、そんなに売れるもんでもなかった。なかなか厳しい商売だ。

 そろそろリマ市内に入ってきたというころ、運転助手の人に帰りたい先を告げると、運転手と相談して、ある通りで降ろしてくれた。昨日出発したオルメーニョ社のロイヤルクラスのバスターミナルのある通りだった。一緒に降りたお客さんも、こっちが何通りで、こっちが何通りだと口々に教えてくれる。今のところ、出会ったペルー人は、おせっかいなくらい親切だ。はいはい、ここならコンビ(乗り合いミニバス)で帰れる。ありがとうございましたと、手を振ってわかれた。バスは最終的に旧市街はずれのバスターミナルに行く。夕方以降、できるだけ旧市街い行きたくなかったので、ここで降ろしてもらえたのは好都合だった。

 ここから先は何回か通ったことのある道。無事に自分達のエリアに戻ってくることができた。


思わずスピードを出したくなるような、まっすぐな道。
 ローカルバスは、もちろん停車する回数が多いが、この運転手さん、途中は120kmくらいのスピードでぶっとばす。ロイヤルクラスの運転はもっとゆっくりとしていた。というわけで、リマまでの所要時間は1時間と変らなかっただろう。ダイナミックな景色を過ぎて、イカも過ぎて、運転手チームはサルサ絶好調。足元のスペースが極端に狭いので疲れるが、面白さはローカルバスの方がだんぜん上だった。



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