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コパカバーナ(Copacabana)→ラ・パス(La Paz)
2005.10.31 |
ボリビア国内移動 |
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移動内容 |
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12:05-12:10 |
宿からラ・パス行のバス停までタクシーで移動
タクシー運賃 Bs15(=US$1.90) by 現金 |
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13:30-17:00
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コパカバーナからラ・パスまでバスで移動
バス運賃 Bs20(=US$2.53) by 現金 |
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17:05-17:16
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バスを降ろされた所から宿までタクシーで移動
タクシー運賃 Bs15(=US$1.90) by 現金。 |
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※2005.10現在、US$1= Bs7.9(ボリビアーノ)で計算しています。 |
いやー、ボリビア国内のバスは安い。今回のバスは観光客用のTourismoと言われる種類で、ローカルの人は乗らない。それでもこの安さ。もっともローカルもBs15と大差ない値段なのだが。
宿からバスの出る小さい方の公園まで、徒歩で15分くらいだろう。しかし、例のごとく大きな荷物だし、街中石畳とか玉石が埋め込まれた道ときている。タクシーを頼むことにしたいのだが、タクシーなんてコパカバーナのこの宿の近くじゃ走っていない。結局、タクシーで行こうとしている公園に停まっているタクシーを拾って宿まで来てもらい、再び公園に戻ってもらうことになった。というわけで、往復で倍額の料金をとられた。ま、これがコパカバーナなんだけど、この村は気に入って6泊してしまった。のんびりしたなぁ。
さて、バスの事務所に行くと荷物は全てバスの上に乗せるという。先日知り合いの奥さんが、この件でバスチケットオフィスに抗議して、バスの座席の下にある貨物入れに入れてもらうように交渉していた。よしっ、私も抗議だ!と張り切って抗議したら、今日のバスは下の貨物入れがないタイプだと言われた。あらら。バスをグルッと見て周ると、たしかにバスの下の方に貨物入れは一つもない。唯一ある後ろのハッチバックも開けたが、スペアのタイヤが入っていた。むむむむむ。折角張り切って交渉しようと意気込んでいたのに、出鼻をくじかれた。むむむと思いながら思いを巡らしても、いい案は思い浮かばないし、時間が迫っても人は予定どおりしか集まらず、大型のバスに変る気配もない。
あーあ、しょーがないから夫と2人でスーツケースを屋根の上に上げる時の、補助のシミュレーションなどして我慢することにした。
時間になると運転手さんが荷物台へのはしごにスタンバッて、助手が屋根にあがった。心配する程もなく、我々のヘビー級のスーツケースは、そっと屋根にあげてもらえた。
我々のバスのチケットには1番、2番と席順が書かれていた。運転手のすぐ後ろだ。が、そんなものは皆無視だ。「あんたが要領が悪いから座れなかったんだ」とブーたれる夫に、「しょーがないじゃない」と険悪な雰囲気になった岡田夫婦。そこへ、ナンシーという現地係員が、3番、4番が空いたのでどうぞと案内があった。そう、一応クレームしておいたのだ。こうして、右側の一番前に陣取った。因みに、コパカバーナからラ・パスに向かうバスは左側が人気がある。チチカカ湖を離れてから、左側に万年雪をたたえた山々が見えるからだ。しかし、岡田家としてのプライオリティーは、足場の空間が広い方が高い。というわけで、景観よりも体の楽さを優先させた。
ほぼ満席のバスは、色んな国の外国人で満載だが現地の人はいない。まぁ、残念ながらボリビアでは、この状況が安心材料になる。
チチカカ湖を背にして、バスはラ・パス方面に走っていった。
20分程走ると前方に、再び湖面が見えてくる。これは、ウイニヤマルカ湖である。チチカカ湖とウイニヤマルカ湖は、コパカバーナのある湖に突き出した半島でしきられていて、僅かにティキーナ湖峡でつながっている。
我々は、このティキーナ湖峡を超えて対岸に行き、そこから陸路でラ・パスまで行くことになってた。1時間くらいでティキーナ湖峡に到着。手持ちの荷物だけを持って、乗客はバスを降ろされた。ここからバスははしけに乗せられて湖峡を渡り、乗客は小型ボートで湖峡を渡る。
以前は乗客を乗せたまま、バスをはしけに乗せて湖峡を横断していたそうだが、ある日ボリビアの修学旅行生を乗せたバスが、はしけごと沈没して、全員助からなかった事件が起こってから、バスと人は別ということになったと聞いた。ああ、それなら安心、安心。っていうわけにはいかない。私たちの荷物、湖に沈まずに到着するのか、と大変不安だった。
まぁ、すぐ向かいの見える岸までの横断だったから、バスも人も無事に到着。全員がバスに乗り込んで、再びラ・パスまでの旅が始まった。ここからラ・パスまでは112kmという表示があった。しばらくは湖の見える風景が続いていたが、湖の向こうには、ボリビアの6000m級の山々が万年雪をたたえているのが見えてきた。コパカバーナはボリビアとはいえ、何だかペルーの延長のような感じだったのだが、ここに来てやっとボリビアに入ったという実感がわいてきた。
雪をたたえた山々が前方から左手に見えるようになったら、ラ・パスまでは一直線だ。ラ・パスは標高3650mだが、標高3814mのコパカバーナから、あまり下ったようには感じられない。右手の山々は、手前にさえぎる森林などがなく、畑の向こうにくっきりと見えるようになった。
牧歌的な風景から、街中に入ってきた。これがもしかして、ラ・パス?コスタリカの首都サン・ホセに到着した時も、これが首都か?と思うようなひなびた感じだったが、この街の風景はこれに輪をかけてひなびている、というかやや寂れている。うわー、ここなら犯罪が起きても不思議はないなぁなどと勝手に想像していた。しかし、バスはここで停まる気配がなく、どんどん進んでいく。やがて、眼下にすり鉢上の都市が見えてきてあっと息を呑んだ。
こちらがラ・パスだった。今までラ・パスだと思っていたのは郊外だったのだ。すり鉢の底にも斜面にもびっしりと家が立ち並び、我々は北側から入ったのだが、南方面には高層ビルも見えている。街を取り囲む山々の向こうに、更に高い雪山がそびえて、都市と大自然が同じ視界に入ってくるというのが、合成写真を見ているようで不思議だった。
バスはどんどん坂を下って、すり鉢の底に向かっていく。街の中は、多くの人が動いていて、久しぶりに活気のある都会の風景だった。やがて、メイン道路でなく細い道に入っていき、到着が近いことを予感させた時、目の前に野菜や民芸品を広げた露店が多数いて、これ以上進めないということになった。
地図を見て、おおよその場所を把握したものの、非常に中途半端な道の途中で全員が降ろされることになった。安い宿が多いサガルナガ通りまでは2ブロックほどなので、バックパッカー達は身軽に移動していった。我々はタクシーだ。「私はタクシーの運転手です」と近づいてくる男性数人を、怪しいと蹴散らしていたが、結局彼ら以外にタクシーはいない。中の一人に車をみせろと、車まで確認した上で乗り込むことにした。
地図と首っ引きで、道路の名前を睨みつつ、ホテルまで無事に到着した。ふー、ラ・パスへの第一関門は無事に通過した。タクシーの運転手さんは普通の人だったらしい。色々と疑って申し訳なかった。ホテルは日本人経営。ラ・パスで唯一安心できる避難場所である。こうして、ラ・パスでの滞在が始まった。
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