夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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フフイ(Jujuy)→サルタ(Salta)
2005.11.17
アルゼンチン国内移動

移動内容
08:00-08:05 宿からフフイのバスターミナルまでタクシーで移動
タクシー運賃 A$3(=US$1.01) by 現金
09:00-10:57 フフイからサルタまでバスで移動
バス運賃 A$8(=US$2.69) by 現金
11:10-11:23 バスターミナルから1軒目の宿までタクシーで移動
タクシー運賃 A$3.25(=US$1.09) by 現金
11:30-11:32 1軒目の宿から2軒目の宿までタクシーで移動
タクシー運賃 A$2(=US$0.67) by 現金
11:40-12:00 2軒目の宿から3軒目でも決まらず4軒目の宿までタクシーで移動
タクシー運賃 A$5(=US$1.68) by 現金
タクシーチップ A$1(=US$0.34) by 現金
※2005.11現在、US$1= A$2.97(アルゼンチンペソ)で計算しています。
※アルゼンチンペソは通常$と表記されますが米ドルとの区別のため、ここではA$と表記しました。

 今日の移動は簡単。フフイのバスターミナルに行って、サルタ行きのバスチケットを購入してサルタに行くだけ。

 昨日フフイに到着した時点で、ラ・キアカから乗ってきたBalt社のサルタ行きの時刻を調べておいた。9時のバスに乗ることにしていたので、ホテルは8時に出発。朝、起きた時にタクシーが走っていなかった町中も、午前7時を過ぎるとともにタクシーが大量に回り始めていたので、問題なくタクシーをキャッチできた。
 バスチケットは購入できたものの、どのプラットフォームから出発するのかがチケットに記載されていない。バスチケット販売窓口で聞くと、空いているプラットフォームに入ってくるので、決まっていないといわれた。それから40分ほどは、Balt社のバスがプラットフォームに入ってくる度に、近寄って行っては運転手に確認する、という作業がちょっと面倒だった。

 しかし、アルゼンチンはとてもちゃんと機能した国なので、そんなに焦らなくても、時間になったらバスが入ってきて、Salta行きという表示がバスのフロントに表示されていた。それがわかったのは、既に何台ものバスを見送った後だったけどね。荷物もちゃんとバゲッジクレームの札を切ってくれたし、これで安心。何と、久しぶりなことに、バスは定刻通りに走り出した。そうそう、バスに乗り込む直前、ちょっと写真を撮ろうとバスの外に出て、運転手や荷物運びの人に「ちょっとだけ時間がある?」と聞いたら、いきなり「何がしたいの?僕と写真を撮る時間ならあるけどね」というジョークが飛んできた。こうしたジョークの飛ばし方も、ラテン系白人ならは、という気がするので、やはりアルゼンチンはペルーやボリビアとは違う空気を感じた。

 さて、サルタまでは真っ直ぐに国道を降りるだけなのだが、このバスはフフイ発ということもあって観光客向けというよりは、フフイとサルタ間に住む人たちの生活の足になっているようだ。何度も国道を降りては、途中の町のバスターミナルで人が乗り降りしていった。それでも2時間くらいでサルタに到着。

 サルタはフフイの倍以上の人口で30万人くらいとガイドブックにあったが、バスターミナルが立派でちょっとした空港を思わせるくらい、新しくてきれいだった。

 バスを降りると、宿の客引きの若い青年が3人寄ってきて、それぞれに宿を紹介していった。我々はとりあえずガイドブックに掲載されている宿をめざすつもりだったのが、とりあえずお話だけは聞いておいた。

 どの宿も、ガイドブック掲載の場所から比べると、中心地に遠かったりしたので、やはり最初に思っていた宿に行くことにした。

 タクシーに乗り込んで目的地を告げると、タクシーの運転手さんは「どうして、多くの旅行客があの宿に向かうのかわからんなぁ」とぼやき始めた。「きれいな所じゃないの?」と聞くと、「全然だよ。建て増し、建て増しで、どんどん増やしていっているような所だよ」と言われた。降り際に「因みに、他でもっといいところある?」と聞いてもう一軒を紹介してもらっておいた。

 ユース・ホステル・テラ・オクルタYouth Hostel Terra Ocultaは、入口の扉からすぐ階段を2階に上がった所がフロントになっている。感じのいい青年が案内してくれた個室は、フロントの向こうの階段を下りた1階にあった。ツインとは2段ベッドの部屋で、なぜかタイル張りで洗面所があって、まるでバスルームが部屋になったようだった。ダブルの部屋は、小さな窓がついて明かりは入るが、毛布がけばだっていて美しくなかった。これでA$40と言われた。で、キッチンは今度は3階だった。確かに建て増しにし過ぎで動線の悪い構造になっている。雰囲気も、いかにもユース・ホステルという感じで、我々中年向きではない。夫を道路に残して部屋を見た私は、ここはNGと判断した。

 別のタクシーをつかまえて、最初のタクシー運転手に紹介してもらった1ブロック裏手の宿に行く。フロントはいい感じ。1階にあるし、さっきよりも大人の雰囲気だ。しかし、部屋という部屋がコロニアル調でほぼ光も風も入らない行灯部屋。おまけにキッチンといってもガスコンロ4台が腰をかがめた位置に置いてあって、狭苦しくきれいでもない。あまりキッチンには力を入れていないようだった。うーむ。ここも納得できない。

 ということで、駅でもらったちらしの中から一番近い所に行くことにした。今回はタクシーの運転手さんに待っていてもらって、私が荷物番をすることにして、夫が見に行った。中庭は気持がよかったが、部屋が全て窓のないような行灯部屋。

 もうここまで来たら、もう一軒見に行こう。それで、今まで見た中からましな所にしようということになり、待っていてもらったタクシー運転手フェリックスに次の宿に向かってもらった。またもや、夫が見に行く。今回の宿は、駅で見せてもらったキッチンの写真がきれいだったので期待を持っていた。戻って来た夫は、二階に屋根裏みたいな天井が低めの部屋がいくつかあって、そういう部屋なら明かりも風も入るからいいんじゃないか、ということだったので、この宿にすることにした。

 通常、交渉ごとでは私が出る番が多いのだが、今回は夫にお任せしていた。それで疲れちゃったのか、宿を決めて部屋に入った瞬間に、夫が「やばい!」と叫んだ。何とリュックをタクシーの中に置いてきてしまったのだった。二人とも一瞬呆然として、頭が真っ白になり、血の気がスーッと引いていった。コンピュータが入っているのだった。

 すぐに一階におりて、宿の女性にタクシーに置き忘れたことを告げるが、タクシー会社の名前も車のナンバーもわからないので、どうしようもない。宿の女性は「まぁ、後ろの席に置いてきたならともかく、運転手さんの横の席だったら、普通は戻ってくるわよ」と言っていた。しかし、その時の我々には、「何を呑気なことを、人事だと思って!」としか考えられなかった。

 だって、今までの南米の旅人の話ときたら、スリ、置き引き、くびしめ強盗ときている。勝手に置いていってくれた客の荷物なんか、最高のギフトだと思って戻ってくるはずがないだろうと、思った。でも、よろよろと宿から出て、タクシーが戻ってくることを期待して、二人で車のくる方向を見続けていた。

 宿の女性は、気の毒そうに「でも、きっと戻ってくると思うから、中で待っていたら」と勧めてくれたが、我々は、もう少し、もう少しと立ち続けた。果たして5分も経過しただろうか、見覚えのある車がクラクションを鳴らしながら近づき、フェリックスが窓から手を振っている。

 うそー!フェリックスがニコニコしながら車からリュックを渡してくれた時には、強く期待していたにも関わらず、信じられない!という思いでいっぱいだった。素晴らしい。アルゼンチンのサルタはまっとうな町、素晴らしいと、二人で喜び合い、フェリックスに盛大にお礼を言って、ここまでの戻り車代を支払いたいと申し出た。フェリックスは、「いやいや、当たり前のことだから」と手を振って去ろうとした。偉い!で、結局、彼の手にチップを握らせて、受け取ってもらった。(といっても1ペソ=約30円というのがセコイのだが)。

 いやー、サルタ最高!と、初日から大感激の移動となった。

 因みに、このサルタの宿もとてもアットホームかつ居心地が良くて気に入った。はやり納得するまで宿巡りをした甲斐があったってもんだ。


 
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