夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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プエルト・モン(Puerto Montt)→
   サン・カルロス・デ・バリローチェ(San Carlos de Bariloche)
2005.12.20
チリ→アルゼンチン

移動内容
07:30-07:50 宿からバスターミナルまで徒歩で移動
08:30-15:44 プエルト・モンからバリローチェまでバスで移動。
席は右側がお勧め。
アルゼンチンに入ってから湖がずっと見える側だからだ。
バス運賃 C$10500(=US$19.48)/人 by 現金
10:15 オソルノで着。15分の停車。
11:54 チリ側のイミグレ到着。手続きに40分。
13:40 アルゼンチン側のイミグレに到着。手続きに35分。
14:15 バスに乗るとコーヒーとハムチーズサンドが配られた。
15:55-16:07 バリローチェのバスターミナルから宿までタクシーで移動
タクシー運賃 US$3 by 現金
※アルゼンチン・ペソを持っていなかったが米ドルOKだった。
※2005.12現在、US$1= C$539(チリペソ)で計算しています。
※チリペソは通常$と表記されますが区別のため、ここではC$と表記しました。

 アルゼンチンやチリのバス移動では、やれカマだ、カマスイートだと、通常の座席ではなく、カマと呼ばれるゆったりしたベッドタイプの座席のバスを何度か体験した。今回の移動も7時間になるというので、せめてセミカマくらいには乗りたいなぁなんて思っていた。しかし、プエルト・モンのバスターミナルで聞いたところ、バリローチェ行きのバスは、Bus Norte International1社から毎日1本しか出ておらず、座席はエヘクティーボEjectiveだけだと言われた。バリローチェに行くには、プエルト・モンを北上してオソルノまで行き、そこから東に向かう。サンティアゴからオソルノ経由でバリローチェに行くバスなら、様々な種類のバスがあるだろう。

 もし、どうしてもカマ系に乗りたいのなら、オソルノで乗り換えれば乗れるかもしれないが、乗り換えるくらいなら、エヘクティーボで乗りっぱなしの方がましだ。ということで、プエルト・モンからバリローチェへの直行バスのチケットを購入した。

 宿からバスターミナルまで徒歩で行くのは、確か2回目だろう。そろそろとスーツケースをひきずりながら、通常徒歩10分の道を20分かけて行った。まだ朝早いので、車通りがあまりないのが幸いである。

 町中は車が少ない時間帯だが、バスターミナルは様々な方角へ移動する人で賑わっていた。先日バスターミナルを通りかかった時に、こんなひなびた作りのターミナルにもかかわらず、液晶の案内板が置いてあって、「おっ、なかなかやるじゃん」と思っていた。アルゼンチンは近代的なバスターミナルでも、バスの案内が出ていないので、どのプラットフォームからバスが出るのかは、バスが来ないとわからない状況だった。それに比べて、プエルト・モンは偉い!と、今日初めて、この液晶画面を仔細に見たら、プラットフォームの情報はやはりなかった。出発時間と行き先と、遅延がないかどうかの情報しか掲載されていないのだった。

 やれやれ。お陰で、バスがくるまでの20分間くらいは、新しいバスが入るたびに行き先を見に行くという、アルゼンチンと同じチェックが必要となった。8時半発のバスは、始発だけれどプラットフォームに入ってきたのは15分ほど前だった。まぁ、どこに行ってもこんな感じである。

 スーツケースを預けて荷札を受け取り、バスの中に乗り込んだ。車体はベンツのマルコポーロシリーズで新しい車だった。しかし、エヘクティーボなのでフットレストもなく、座席間隔があまり広くないので、倒すと後ろの人が窮屈になるので、あまり座席を倒すのもはばかられる。今日は疲れるかもしれないなぁと席に着いた。

 オソルノまでは2時間ほど。ここで15分ほども停車した。その後は、先日プイジェウエ温泉に行った時と同じ道をたどる。あたりはアルゼンチンかと思うような、牧歌的な風景が広がり、所々にはドイツ風の洒落た宿もちらほらと見えた。

 やがて国立公園エリアに入ってくると、あたりは鬱蒼とした森林と時々小川が見える風景に変る。やがて右に行くとプジェウエ温泉、左がアルゼンチンという分岐点に差し掛かり、ここから初めて通る道になっていった。

 12時少し前、チリ側の国境管理事務所に到着。管理事務所の他には、飲み物やスナックを売っているキオスクが1軒あるのみで、両替所もトイレもレストランもない。

 辺りには小川が流れ、遠くに雪山が見える。景色と空気はとてもいいところだった。

 出国手続きは名前を呼ばれた順に並んで行う。バスの座席順になっているようだった。

 通常、出国手続きというのはそんなに時間がかからないものだが、ここではまず、10分ほど待たされてから、整列して、そこからはパンパンとパスポートに出国のハンコを押してもらってスムーズだったが、全員が終了しても、また更に10分くらい待たされた。昼食のハムチーズサンドが車内で出るとは知らなかったので、キオスクでエンパナーダを買って食べた。車内で出るハムチーズサンドは小さいものだったし、この先のアルゼンチン側の国境ではサンドイッチやエンパナーダはなく、クッキーなどばかりだったので、ここで食べておいて正解だった。でも、あまりおいしくなかった。

 40分後の12時40分頃、バスは再び出発。ここからアルゼンチンの国境までは緩衝地帯となるのだろうが、その距離がかなりあった。バスで1時間。緑の湖水が見えたり、ガツンととがった岩が突き出た山があったり、隆起して芸術的な模様になった岩があったりと、それなりに面白い風景だった。

 13時40分、アルゼンチン側の国境管理事務所に到着。

 ここからスイスの雰囲気が始まっているかのような、洒落た建物だった。アルゼンチンのメンドーサからチリのサンティアゴに抜ける時は、全荷物をX線にかけていたが、ここではスーツケースはバスのトランクに入ったままだし、リュックもショルダーバッグもチェックはなかった。

 それでも40分くらい事務手続きにかかったので、その間、呑気なシェパード風の犬と遊んだ。南米の犬は、すぐに腹を見せるようだ。腹を見せるのって降参しているということではないだろうか。すぐに降参する犬が多い。このシェパード君は腹を見せるだけでなく、その格好でそのまま寝てしまった。

 その手を持って、ゆるゆる、ゆるゆると前後に振ってやると、そのマッサージがよっぽど気に入ったのか、私が手を離すと、もっとしてくれと手を出してくる。その様子がおかしく、何度もゆるゆるしてやった。

 そんなことをしていたら手続き終了。14時15分ごろ再び出発となった。

 ここからはナウエル・ウアピ湖をぐるっと回っている231号線(国道か?)をバリローチェまでひた走り。バスターミナルで席を予約するときに、どちらがいいかと聞いたら右側がお勧めだと言われたわけはここにあった。時計回りに湖を周るので、右手が湖なるのだ。お陰で、ナウエル・ウアピ湖をしょっぱなから満喫することができた。

 この日はまた、最高にいい天気だった。黄色や紫の花が咲き誇り、風がないので鏡のようにピーンと張った湖面には、山々の樹木や雪が映りこんで見えた。時々小川をまたいだり、ちょっとしたビーチになって水深が浅い所が見えたが、とても澄み切っていて、きれいな水だった。


 途中には、ビジャ・ラ・アンゴストゥーラVilla La Angosturaという可愛らしい村もあり、ここで降りる人もいた。

 こうして湖を堪能して15時44分、バリローチェに到着。オソルノで15分の休憩、各国の国境で40分ずつバスから降りて、その後は湖の景色に見とれていたので、思っていたよりも疲れなかった。

 町まではタクシーを利用。国境付近で両替所がなかったので、アルゼンチンペソを一銭も持っていなかったが、タクシー運転手に聞いたら米ドルも受け付けるということだったので、問題なかった。陽気なタクシードライバーと話をしていると、アルゼンチンに再び入ってきたという実感がわいた。


 
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