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プエルト・ナタレス(Puerto Natales)→プンタ・アレーナス(Punta Arenas)
2006.01.17 |
チリ国内移動 |
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移動内容 |
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09:00-09:05 |
プエルト・ナタレスの宿からバス出発地点まで徒歩で移動 |
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09:40-12:30 |
プエルト・ナタレスからプンタ・アレーナスまでバスで移動。
バス運賃 C$3000(=US$5.71)/人 by 現金 |
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13:20-13:40 |
プンタ・アレーナスのバス到着地から客引きに連れられて宿まで移動 |
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※2006.01現在、US$1= C$525(チリペソ)で計算しています。
※チリペソは通常$と表記されますが区別のため、ここではC$と表記しました。 |
宿の御主人にプンタ・アレーナス行きのバスについて尋ねると、宿の近くの通りにBus
Surというバス会社のオフィスがあって、そこでチケットを買って同じ所から出発するという話を聞いた。
事前にその通りに行ってみると、確かにBus Surと書いた看板が出ていて、間口2mで奥行き3mほどの小さなオフィスにカウンターがあり、カウンターの中の女性が「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。何だか1坪商売みたいな事務所だったので、大丈夫なのか?とやや不安になったものの、宿の御主人から聞いていた所なので安心だろうとプンタ・アレーナス行きのチケットを2枚購入した。宿のご主人は1人C$3500と言っていたがC$3000だったので、安くなったのかなぁ?などと話していた。
チケットを買って事務所を出て宿に戻ろうと歩き出したら、同じ通りの数件先にBuses
Surという看板が出ていて、先ほどよりもよっぽど広いちゃんとした事務所っぽいバス会社のオフィスがあった。あれれ?中に入って確認すると、こちらはC$3500と情報通り。こちらのカウンターの女性に「さっき、数件前のBus
Surというオフィスでバスチケットを買ってしまったのですが、こちらのバスと何が違うんでしょうか?」と尋ねてみた。我々の荷物は大きいので、小さなバスで屋根にでも乗せられたらかなわない。ボリビアでもあるまいし、と思いながらも確認のために聞いてみたのだ。女性いわく、「あちらのバスも大型バスで、荷物を客席の下に入れるタイプです。違いと言えば、出発時間がこちらが早いことだけです。」ということだった。
何か釈然としないまま、しかし問題もなさそうだったので、そのままBus Surで購入したチケットで行くことにした。3時間くらいの移動なので、あまり問題も発生しそうにないし。
出発の前日、宿の奥さんがプンタ・アレーナスの知り合いにいい宿があると紹介してくれて、値段も手頃だったので予約を入れてもらうことにした。我々のバスBus
Surまで車で迎えに来てくれるということになった。
翌日、お世話になった宿Estrellita del Surに別れを告げて、朝9時に出発。お父さんもお母さんも本当に温かい人たちで、ゆっくりと寛ぐことのできた宿だった。
宿からバスの出る所まで歩いて行けるのが、我々にとってはとても珍しいことである。10分もしないうちにバスの出発地に到着した。
おお、バスが来ている、来ている。と思ったのは、隣の事務所のバス会社で、その美しい車体のバスはしばらくするとどこかに行ってしまった。9時半の出発なので、9時20分には来ているようにといわれて待っていたが、9時20分を過ぎてもバスはこない。しかも、我々の他にバスを待っているのは1人の白人バックパッカー男性のみ。お互いに心配になって、チケットを見せ合ったりして、同じバスに乗ることを確認してから、事務所に「バスが来ないんですけど・・・」と聞くと、もうすぐ来るという説明だった。
やがて9時40分、既に人を乗せたバスが事務所前に停車。我々に乗れという。なぜ既に人が乗っているのだろうか?とりあえず決められた席に着席すると、偶然、隣の列に日本人女性が座っていたので、事情を聞いてみた。つまり、こういうことだった。我々がバスチケットを購入した所はバスチケット販売代理店のBus
Surという所で、このバスは別の会社のバスだということなのだ。Bus SurのバスはやはりBuses
Surで販売しているということだったのだ。もう、ややこしいなぁ。
通常なら、「へぇー、ま、プンタ・アレーナスに着けばいいや」ということで話は終わるのだが、今回は宿のご主人の知り合いがBus
Surの事務所まで迎えにくる手はずになっている。一体どーなっちゃうのか。
今日は国境越えもないし、3時間だし、簡単な移動だ。思えば旅が始まったころは、バスでの移動は4時間以内にしよう、などと決めていた。それ以上になると疲れてしまい、注意力が散漫になり、盗難や置き引きに会う可能性が高くなる、と堅く信じていたからだ。今から思うと4時間の移動なんて隣近所にいくようなもんだ。今では7時間、8時間の移動は当たり前になってきている。慣れとは恐ろしいものである。
あっという間に3時間が経ち、プンタ・アレーナスに到着した。プンタ・アレーナスはプエルト・ナタレスよりも幾分都会に見える町だったが、それでもこのくらいの規模の町にはバスターミナルがない場合が多い。プンタ・アレーナスも、バスターミナルがあるわけではなく、中長距離のバスはそれぞれのバス会社事務所の前に到着するようになっている。当然、我々のバスもBus
Surのオフィスとはかけ離れた所に到着したので、誰も迎えに来ている人はいなかった。
宿のご主人にお願いした手前もあるので、夫と荷物を置いて、私1人でBus Surのバス事務所まで小走りで行ってみた。しかし、1時間半ほど前に到着しているはずのBus
Surは、事務所の前に空のバスを残しているだけで、乗客も迎えの人も誰もいなかった。はやり、諦めて帰ってしまったのだろう。
戻ってみると、一緒にバスに乗ってきた客も客引きに連れられていったり、自分なりに宿探しに出かけるなど三々五々散って、バスもいなくなり、夫と大きな荷物だけがポツンと取り残されていた。
さて、宿をどうしようか?と思っていた時、バスを降りて最初に声をかけてきた客引きの兄ちゃんが、お客を乗せたバンを今出発させようとしていた。もう、この兄ちゃんの宿にいくしかない。この宿は、Blue
Houseといって、前の宿の情報ノートにも掲載されていた安いのが取り得のバックパッカー宿だけど、だまされた人の実績はないようだとわかっていたので、この兄ちゃんに「ちょっと待ったー!」と声をかけて、我々も車で宿に連れて行ってもらうことにした。
といっても、車はもう一杯だったので、一度宿に客を降ろしてから迎えに来てもらうことになった。それから20分後、約束どおりに兄ちゃんが迎えに来てくれて、無事に宿泊場所を確保したのだった。
兄ちゃんは、Blue House2(別館)を勧めてきた。「ここは1人C$5000で2人だけのプライベートルームを確保できるし、たっぷりの朝食も付くので、僕だったら絶対こっちにするなぁ。今電話したら、1部屋だけ空いているって。他は1人C$6000になっちゃうんだよね。いやー、お客さんラッキーだねぇ。」と営業をかけてきたが、1泊しかしない宿にお金をかける気はなかった。だから、きっぱりと「ドミトリーで結構です!」と1人C$3000の部屋をお願いした。
確かに安い、そして雰囲気も気安い、そしてイスラエル人がキッチンを占拠している、そんな宿に我々は到着した。
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