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パリ(Paris)→ロンドン(London)
2006.05.26 |
フランス→イギリス |
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移動内容 |
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07:13-08:03 |
宿を出て、最寄のRER(パリ郊外線)の駅からパリ北駅まで移動。
RER運賃 EUR2.16(=US$2.77)/人 by 現金
※我々のいる場所はゾーン4でパリまでのチケットを単発で購入するとEUR2.6。10枚綴りのカルネなので少し割安になっている。 |
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08:13-08:20 |
出国・入国手続き |
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09:10-10:58 |
パリからロンドンまでユーロスターで移動。
列車運賃 EUR65(=US$83.33)/人 by 現金 |
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11:10-11:51 |
ウォータールー駅から友人のオフィスまで地下鉄で移動。
地下鉄1週間パス運賃 £31.6(=US$59.62)/人 by 現金
※ゾーン4まで乗り放題のパス |
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※2006.05.22現在、US$1= EUR0.78(ユーロ)=GBP0.53(ポンド)で計算。 |
5月8日に友人からメールでロンドンへのお誘いを受け、早速ロンドン行きのチケット検索が始まった。大都会間の移動ということで、チケット取得には様々な方法があった。私たちなりに調べた経過と、そのポイントをまとめてみた。
Expedia UK(http://www.expedia.co.uk/)で検索すると、イージージェットEasyJet(http://www.easyjet.com/)が一番安い。イギリスのその他の格安航空会社bmi(http://www.bmibaby.com/)やライアンエアー(http://www.ryanair.com/site/EN/)も調べてみたが、パリ-ロンドンがなかったり、イージージェットより値段が高かったりして、結局Expediaの検索結果が正しいことが証明された。
では、ユーロスターはどうなのだろうか?
ユーロスターのサイト(http://www.eurostar.com/dynamic/index.jsp)で調べてみると(※1 最初に在住国を英国あるいはフランスとすると良い。詳細は下記)、EasyJetより多少高いという結果。列車よりも早い飛行機の方が、競合他社との競争により安くなっているのがヨーロッパの現状らしかった。
しかし、こうしたヨーロッパの格安航空会社はえてして不便な郊外の空港に到着する可能性が高い。交通費の高いヨーロッパの都市では空港から市内までの交通費がバカにならない。価格を比べる場合には、パリ-ロンドン間だけでなく到着場所から各々の市内への交通費も考える必要があるのだ
パリはユーロスターが北駅発で、飛行機はシャルル・ドゴール空港発なので家からの交通費は変わらない。しかし、ロンドンの場合、ユーロスターが市内のウォータールー着に対して、飛行機のEasyJetが到着するLuton(LTN)空港からロンドン市内までは£10以上かかるようだ。往復で£20と考えると、結果としてユーロスターを利用するのが一番安いということになった。
同じユーロスターの一般クラスのチケットでも、曜日と時間帯によって価格がかなり異なる。といっても通常のホテル宿泊費1泊分に相当するほど変わるわけではないので、短い時間の滞在の方が全体としてのコストは抑えられるのだが、多少なりとも交通費が安くなるのなら、もう1泊してもその方がコストパフォーマンスが高いという考え方もある。ここは人それぞれになるだろう。
我々の場合は、ウルトラCの手法、つまり友人宅に宿泊させて頂くという戦法に出た。友人が快く引き受けてくれたので、安いチケットだけを求めて考えられるようになった。何とありがたい!そこで、金曜日発火曜日戻りという組み合わせで、ロンドンへの旅を行うことになった。
現在滞在している家の最寄り駅はRERのA線上にあり、比較的大きな駅。駅ビル内にはSNCF(フランス国鉄)のオフィスも入っている。5月9日、朝10時の開店と同時にSNCFを訪ねて聞いてみると、ユーロスターのチケットも買えるということだったので、早速手配した。
行きのチケットが北駅9時10分発ウォータールー駅10時58分着でEUR65/人、帰りのチケットがウォータールー駅17時42分発北駅21時17分着EUR40/人、往復でEUR105(=US$134.62)/人。往復割引がされているので帰りのチケットは特に安くなっている。
(※1)
ユーロスターのサイトに行くと最初に「あなたが現在お住まいの地域は?」という質問が出てくる。ここで日本や米国を選択した場合と、英国・フランスを選択した場合と異なる検索結果が出てくる。英国やフランスには出てくる最安値の価格帯「Standard
Non-flexible」が、日本と米国の検索結果には出てこないのだ。
そこで、2006年6月4日現在、6月23日(金)パリ発ロンドン、6月27日(火)ロンドン発パリという条件で検索した結果から一番安値のチケットを選択すると、以下のような違いが出てくる。
サイトで選択した居住地 |
往復合計 |
内訳 |
US$換算 |
フランス |
EUR100 |
往65復35 |
US$128.2 |
イギリス |
£67 |
往43.5復23.5 |
US$126.42 |
日本・アメリカ合衆国 |
US$270 |
往150復120 |
US$270 |
チケットの受け取り方法は、出発地の駅で行うという方法であれば、どの国から購入しようと違いはないはず。日本を選択したからといって、表示される言語は英語なので不便さに変わりはない。何が理由で上記のような違いがあるのかわからないが、ネット上で購入するのであれば英国かフランスを選択してから事を進めた方が有利なようだ。
ポイントのまとめ
・飛行場への交通費と時間を考え、飛行機よりユーロスターを選択
・ユーロスターのサイトでは英国かフランスを選択
・ユーロスターのチケットは平日よりも週末近くが安い傾向にある
・同じ週でも月・水・金で価格調査すべきである
というわけで5月26日、予定通りにパリ北駅からユーロスターでロンドンに向けて出発。
北駅はフランスより東側のヨーロッパから列車が到着する大きな駅で、朝から大勢の旅行者でごったがえしている。大きな屋根がかかった昔ながらの駅舎と、オレンジ色のレトロな照明が、旅情をかきたててくれる。
特に、このご時勢になっても列車の案内板が電光掲示板ではなく、パタパタと変わるスタイルを採用しているのが笑える。
自分の目的の列車案内が瞬時に出るのでなく、上からパタパタと1つずつ変わっていくのを辛抱強く待たなければならない。
ユーロスターは北駅の列車が並ぶ方に向かって左手2階に入り口がある。出発の1時間前からアナウンスが入って、通関手続きが始まった。
そう、イギリスはEUじゃないから、一旦EUを出る手続きを行うのだ。で、そのまま引き続きイギリスへの入国手続きがここで行われる。EUを出た所に用意されている入国審査の用紙に記入し、その先のブースに進む。ここから入国するまでは写真禁止。
イギリスの審査官のブリティッシュ・イングリッシュを耳にして急にイギリスがやってきた気がする。「一人で旅行されているのですか?」と聞かれた内容を「自由旅行をしているのですか?」と聞き間違えた私は、イエスと答えたために、矢継ぎ早の質問に合う羽目になった。どのくらい旅行するのか、どこに滞在するのか、いつ日本に帰る予定なのか、次の仕事の予定は決まっているのか、前職では何をしていたのか、帰りのチケットは持っているのかなど。おっかしーなぁと思っていたら、どうやらイギリスでの不法就労を疑われていたらしい。
途中から隣のブースで質問に入った夫の審査官が「こちらの連れと一緒らしいよ」と言ってくれて、やっと誤解が解けた。審査官は「一人で旅行していると言ったじゃないですか」とぶつぶつと文句を言っていた。予定が定まらない自由旅行者がイギリスに入るのは、なかなか敷居が高いようだ。
そういえばこれまでに出会った旅行者から、板前の腕を持つ日本人男性がイギリスに入ろうとした所、手荷物から包丁一式とロンドンにある日本食レストランリストが見つかったため入国拒否にあったという話を聞いていたのに、すっかり忘れていた。
こんなハプニングもあったが、無事にイギリスに入国。ユーロスターの待合ロビーには免税店もあり、にわかに日本人団体旅行者の数も多くなり、国際空港のような様子を呈していた。
やがて我々の列車への乗り込みが開始。車内は新幹線のような雰囲気で、早速お弁当を広げて朝食を済ませ、クーっと眠って起きたらすでに英国に入っていた。ドーバー海峡の地下トンネル?そんなものはこれっぽっちも目にしなかったので、これは帰りのお楽しみ。
ロンドンのウォータールー駅で地下鉄の駅に行く。我々が買おうと思っていた1週間パスは自動販売機では購入できなかったので窓口で購入。ロンドンの地下鉄もパリと同じく中心地からの距離によってゾーンが決まっていて、主要な観光区域はほぼゾーン1内にある。このゾーン1内で乗り降りする単発の地下鉄が何と£3(=US$5.66)もするのだから驚きだ。東京の地下鉄だって最低200円のところ600円以上するのだ。
でも、こんな高いチケットを毎回買わなくても、ロンドンの地下鉄にはトラベルカード(1日、3日、1週間)というのが用意されている。普通に観光するのであれば、これがお得だと思われる。
参考:ロンドン地下鉄公式サイト
http://www.tfl.gov.uk/tfl/fares-tickets/2006/index.shtml
我々も検討した結果、5日間の滞在だけれど1週間のトラベルカードを買うことにした。渡されたのは日本のスイカかイコカみたいなタッチ&ゴーができるカードでOysterという名前が付いている。
「何日から何日まで何ゾーンで利用できます」なんてことは一切書かれていないので、常に不安で最後まで購入時のレシートを手放さなかったが、何の問題もなく最終日までバスでも地下鉄でもスイスイ使えた。これは便利。
ロンドンの地下鉄はチューブと言われるように、車両が天井にいくほどすぼまっていて、本当に筒の中にいるようだ。思ったよりも狭い車内なんだなぁ。
それにしては椅子がクッションの効いたリビングのソファみたいで、アンバランス。こんな所もロンドンらしいのかもしれない。
これに乗って友人のオフィスに到着。これから4泊5日のロンドンの旅が始まる。
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