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ウィーン(Wien)⇔グラーツ(Graz)
2006.08.27-28 |
オーストリア国内移動 |
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移動内容(2006/8/27) |
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09:20-09:50 |
宿を出て路面電車で南駅SudBahnhofまで移動。
路面電車運賃 1ヶ月定期を利用EUR45(=US$57.69)/人 |
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09:57-12:30 |
ウィーンからグラーツまで電車で移動。
電車運賃 EUR27(=US$34.62)/人 by 現金
※通常はEUR29.7(=US$38.08)/人。2人分を自動販売機で購入したら、安くなる。 |
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※2006.08.28現在、US$1= EUR0.78(ユーロ)で計算。 |
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移動内容(2006/8/28) |
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14:21-14:56 |
グラーツ中央駅からBruck a.d Mur まで電車で移動。 |
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15:03-17:02 |
Bruck a.d Murからウィーンまで電車で移動。
グラーツからウィーンまでの電車運賃
EUR27(=US$34.62)/人 by 現金 |
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17:10-17:20 |
ウィーンの南駅から宿まで路面電車で移動。
路面電車運賃 1ヶ月定期を利用EUR45(=US$57.69)/人 |
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※2006.08.28現在、US$1= EUR0.78(ユーロ)で計算 |
オーストリアを起点に国鉄を利用して移動する場合、国鉄のサイトに行って出発地と目的地と出発あるいは到着日時を入力すると、該当する電車を検索してくれて、料金もわかる。
http://fahrplan.oebb.at/bin/query.exe/dn
このサイトを利用して調べた結果、ウィーンからグラーツへの往復電車は毎時出ているが、直通は2時間に1本、他はBruck
a.d Murという駅で乗り換えることがわかった。いずれも所要時間は2時間40分程度だ。
○ウィーン→グラーツ
友人との待ち合わせが、午後2時なので、午前10時57分の電車に乗ろうと駅に向かった。この時期、夏休みということもあり、もしかして混んでいるかも知れないので、1時間前に駅に到着するように出た所、切符を自動販売機で購入してホームのある場所にたどり着いて尚、1本前のグラーツ直通電車に間に合ってしまった。
これに乗ってしまうと、グラーツで待ち合わせ時間まで1時間以上も空いてしまうが、ま、何とかなるでしょう。と予定より1時間早い電車に乗り込んだ。
予想に反して、車内はガラガラ。日曜日だしね。自由旅行の鉄則として「日曜日に移動するな」というのがある。ヨーロッパの町は日曜日は商店が開いていない可能性が高いし、そういう時には悪い奴らが暗躍する可能性も高い。おまけに交通ダイヤが休日とあって普段よりも移動に時間がかかる可能性もある。ということで、日曜日はあまり移動しないのがルールなのだ。ということで、席は選びたい放題。
ウィーンからグラーツへの電車はEC、ヨーロッパ都市間特急(Euro City)だった。
車内はゆったりとした設計で、各座席には大きめなテーブルも備え付けられている。気持ちのいいリビングにいるようで、とても快適な電車だった。
今回のウィーンからグラーツへの移動の楽しみは、途中で通過するゼンメリング鉄道。ゼンメリング鉄道は、オーストリア政府観光局公式サイトの世界遺産のコーナーに掲載されている。そう、世界遺産なんだって。
参考:オーストリア政府観光局公式サイトの世界遺産のページ
普通に移動しているだけで世界遺産を通過できるなんて、ラッキーなことじゃないですか。体験した人のブログを読むと、「確かにこの美しい橋を自分が通過していることはわかるのだが、自分が電車に乗っちゃっているから良く見えないんだよね」と書かれてあった。ふむふむ。よく見えないのね。そして、ゼンメリング鉄道が一体どの辺りから始まるのかもよくわからなかったが、もしかしたらいい景色に出会えるかもしれないと、心待ちにしていた。
ウィーンを出て15分も経つと、風景はのどかな田園風景に変わって、1時間すると非常に緩やかだが確実に山を登っていった。
※車窓の風景は写りこみがひどくていい写真が撮れません。
目の前には山が立ちふさがっている。この山をトンネルで抜けたら、ゼンメリング鉄道区域内なのだろうか。あるいは山を迂回して、山と山の間を走っていくのだろうか?
ウィーンから1時間10分もすると、左手に今まで登ってきた地上が見え、辺りが山に囲まれるという風景になってきた。ここだろう。ここがゼンメリング鉄道区域なのだろう。
何度も左にカーブしながら陸橋を渡っていく。ゼンメリング駅の近くに、この陸橋が縦2段になった所があって、そこが一番有名らしい。
縦2段の陸橋を見るにはゼンメリング駅で下車して、タクシーで橋が見える所まで行かなくてはいけないようなのだが、この電車は特急なのでゼンメリング駅には停まらない。ゼンメリング駅で下車して陸橋の写真を撮るには、それなりの時間と準備が必要なようだ。
しかし、そこまでしなくとも、左手に広がる景色は起伏に富んで視界が遠くまで及んでいる。
あいにくの曇り空だったが、それでも素晴らしいと感じられた。これが青空だったら、もう狂喜する景色になっていたに違いない。しばらくウィーンにべったりと暮らしていたので、久しぶりに見る大自然の風景に興奮。いやー、自然の景色は素晴らしいねぇ。
ここでお弁当。こんな景色を見ながらの海苔弁は殊の外旨く感じられた。
そうこうするうちにグラーツに到着。駅はリニューアルしたのかガラス張りの天井がモダンな建物で、天井一面にコンピュータグラフィックのような絵画が貼り付けてあった。駅構内には観光案内のカウンターもある。日曜日なので人はいないが、町の地図や日本語による観光名所の小冊子も用意されていて、グラーツの観光への意欲がメラメラと感じられた。
1時間ちょっとなので、駅でのんびりと友人を待つ間、タイ人の女性とおしゃべり。オーストリア人と結婚して、グラーツに住んで2年だそうだ。友達がタイから休暇で遊びに来て3ヶ月滞在する、と嬉しそうに語っていたが、休暇で3ヶ月ってことは失業しているってこと?もしかして、こうやって次から次へとタイからお客さんが来ているんじゃないのだろうか。なかなかのやり手だ。それにしても、異国の地でアジア人の顔を見ると、親近感が沸くなぁ。向こうも同じ気持ちだったらしく、初対面なのに、しかも向こうはドイツ語だけ、私たちは英語だけなのに、妙に親しみをこめてしゃべってしまった。
駅のカフェでゆっくりとコーヒーを飲んで、待ち合わせの午後2時。約束したベーカリーの前に友人カップルが登場した。コスタリカで出会った印象と変わらず、明るく手を振って。さぁ、グラーツ観光の始まり、始まり。
○グラーツ→ウィーン
翌日28日は町をぶらぶらして午後の適当な電車に乗ることにした。駅に到着すると2時間に1本のウィーン直行便が出たばかり。45分後に途中のBruck
a.d Murまで行く電車があるので、それに乗った。ローカル線だから狭い。しかし、乗車時間20分ほどなのでいいとしよう。
次に乗ったのがICと呼ばれる国内急行列車。これがECと比べると全然良くない。狭苦しいコンパートメントに6人が詰め込まれるタイプ。オープンになっている車両もあるのだが、既に修学旅行生のような賑やか中高生がぎっしり座っていて満席。たとえ空いていても、声はでかいし、3分として落ち着いて座っていないし、座席間でキャッチボールしているし、こいつらと一緒ならコンパートメントの方がましじゃ。
というわけで、男3人が無言で座っているコンパートメントを見つけてそこにもぐりこんだ。しかし、コンパートメントなので窓際に自由に近寄ることもできず、車窓風景を楽しむのもままならない。後は寝るしかない。駅のスーパーでビールを買い込んで、先ほどのローカル線で飲み干した効果もあり、ウィーンまでの2時間ちょっと、二人ともぐっすりと眠ってしまった。
グラーツへの行きかえりはECを使ったほうが気持ちいい。これが今回の教訓。次にグラーツに行くときまでに覚えていられるといいのだが。
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