|
|
|
|
オーストリア・ウィーン(Wien)→ブルガリア・ソフィア(Sofia)
2006.10.13 |
オーストリア→ブルガリア |
|
|
移動内容 |
|
09:05-09:15 |
宿を出て徒歩で西駅WestBahnhofまで移動。 |
|
09:20-09:30 |
西駅WestBahnhofから地下鉄U3でエルドベルクErdbergまで移動
地下鉄運賃 EUR1.5(=US$)/人 by 現金 |
|
10:30-11:47 |
ウィーンのErdbergからスロヴァキアのブラチスラバ空港までシャトルバスで移動。
※バス運賃は航空運賃に含まれる |
|
14:30-17:00 |
スロヴァキアのブラチスラバからブルガリアのソフィアまで飛行機で移動。(航空会社はSky
Europe)
航空運賃 EUR45.13(=US$57.13)/人 by 現金 |
|
17:10-17:44 |
ブルガリアのソフィア空港から宿までタクシーで移動。
宿の送迎運賃(タクシー代金込み) EUR10(=US$12.66)/人 by 現金 |
|
※2006.10.08現在、US$1= EUR0.79 で計算 |
10月8日に日本から戻ってきてどこに行こうか?というのが8月下旬の我が家の議題だった。
ウィーンからイスタンブールに行くということは決まっていた。ハンガリーから南下して中欧を通って陸路でイスタンブールに入るのが定石なのだろうが、そうするとトルコの観光が冬にさしかかってしまう。トルコの緯度は東京と同じくらいだそうで、特に内陸のカッパドキアは冬は雪が積もるという。
ルーマニアやブルガリアなどよりもトルコでの観光に魅力を感じていた私たちは、寒くなりすぎる前にカッパドキアなどを巡りたいと思い、飛行機で一足飛びにイスタンブールに行く方法を考えることにした。
もちろんウィーンからイスタンブールへの直行便は存在する。しかし、いくら一足飛びに行きたいと思っても陸路でバスで行く場合と比べて、あまりにもバカ高い料金がかかった。そう、こんな時はヨーロッパの格安航空会社があるではないか。
ロンドン中心のイージージェットEasy Jetやライアン・エアーRaian Air、ドイツ中心のAir
Berlin、German Wingなどをあたるが、ウィーン発でそちら方面がない。むむむ、駄目か。と思った時、Sky
Europeという会社がスロヴァキアの首都ブラチスラバを中心に様々な方面に飛行機を飛ばしていることがわかった。ブラチスラバまではウィーンからバスで小1時間ほど、ソフィアからイスタンブールまではバスで8時間ほど。これなら行けるんじゃないか?
ブラチスラバからソフィアの便を10月の下旬で調べると、飛んでいるはずなのに検索結果が出てこない。おっかしーなーと思い、サイトのフライトスケジュールのPDFを見て確認したところ、Sky
Europeではブラチスラバからギリシャやブルガリアに向けては夏の間しか飛行機を飛ばしていないことがわかった。つまり、スロヴァキア近隣のヨーロッパ人のバカンス需要のある時期しか飛ばしていないのだ。
こうしてなるべく空席で飛ばさない努力をしているから安いという仕組みがここで見えてきた。って感心している場合じゃない。よく見ると、最後のソフィアへのフライトが10月13日になっている。これだー、これを逃したら安く空路でイスタンブールに行けるチャンスはない。
そこでネット上で早速チケットを購入。これが8月22日の出来事。出発の約7週間前だった。
ということで、日本から戻り、ブダペストへの小旅行も終え、10月13日、私たちは4月から入っていた西ヨーロッパを抜けて、いよいよ東欧、中欧、中東への玄関の扉を開けることになったのだ。
13日、ウィーンの宿から地下鉄で10分ほどの駅まで移動。そこからSky Europeのシャトルバスが出ているのだという。通常の移動なら、事前にバスの出発地点を確認したりするのだが、今回はその時間がなかった。インターネット上でチケットを購入したので、対面で聞く会社の相手もいない。ネット上の情報だけが頼りという少し不安のある移動だった。
しかし、シャトルバスの発着所は駅のすぐそば。ネットで見た写真と同じ場所がすぐに見つかった。しかも、スロヴァキアと聞いて想像しているよりもずっと近代的なバス。よかった。乗客に東洋人は一人もいない。ブラチスラバからソフィアなんてマニアックな移動だ。昨日のトルコ人にも、「全く君たちのやることときたら普通じゃないねぇ」と言われた。
バスに揺られて約1時間。オーストリアとスロヴァキア国境近くはとてものどかなブドウ畑が続く地域で、看板にはブルゲンランドという地名が見えた。
以前、グラーツの友人の両親宅に寄せてもらった時、お父さんがブルゲンランドから買ってきたという赤ワインをご馳走になったっけ。白ワインが主体のオーストリアにおいて、ブルゲンランドは赤も白も作られているワイン産地だということを思い出した。
そうか、こういう所だったんだ。オーストリアに2ヶ月半いたといっても、大抵はウィーンにべったりと滞在していたため、訪れていない地域は山ほどある。今度はブルゲンランドにも来てみたいという余韻を残して私たちはスロヴァキアに入った。
スロヴァキアに入る時にイミグレーションのような所は通過したが、特に何のチェックもない。スロヴァキアも既にEUなのでドイツとフランス間と同じように国境はあってなきがごとしの状態になっているのだ。
空港に到着して建物に入って驚いた。これ、首都の国際空港だよねぇ?と疑いたくなるような鄙びた雰囲気が漂っていたからだ。ロンドンのようにいくつも空港がある都市の場合、格安航空会社はヒースロー空港ではなく、もっと小さな空港を利用する。しかし、ここはスロヴァキア。国の力を考えても国際的な空港がいくつもあるわけがない。ここが国一番の空港ってことになる。
ほえー、そうかぁ。私の初対面のスロヴァキア人であるウィーンで借りていた部屋の大家さんを思い出す。もう一回、そぉかぁと言ってみた。意味もなく高圧的で硬直した態度、理屈の通らない手紙。国で一番の空港がこういう国から西欧に出てきた大家さんには、国のシステムの相違、人々の対応、価値観の相違など、どんなにハードルがあったろうかということに思いが飛んだ。
フライトは14時30分であと2時間半もあるというのに、空港は狭く、魅力的な食べ物もなく、割高なユーロ払いをする気になれない。ということで、のんびりと飛行機を眺めながら体操なぞして待つことにした。
飛行機は定刻に出発。今までこうした格安航空会社はブラジルでGOL、パリからウィーンまでエアーベルリンAir
Berlinと2回利用したが、せめてジュースやスナックやサンドイッチはだしてくれた。しかし、今回は本当に、びた一文、いやポテトチップス一枚出ず、全て有料だった。お見事。いらないといえばいらない。本当に割り切った経営をしているのだった。
今回はブルガリアの首都ソフィアに入る。ウィーンでの同居人のウラちゃんから見せてもらったソフィアで配っているツーリストガイドブックを見せてもらった。見所に割いているページよりも、カジノ、クラブ、妖艶な美女の写真が掲載されているエスコートクラブの案内が目立つ冊子だった。こ、この街って一体???
予約を入れた宿のサイトには、空港からタクシーで来ようとすると、割高な料金を請求されるとも書いてあった。
なんちゅう所や。宿には空港までの有料お迎えサービスがEUR10。正規タクシー料金の倍額だが、荷物の多い我々はトラブルを避けるためにも、宿のお迎えサービスを利用することにした。
空港に到着すると、私たちの名前を掲げた女性がお出迎え。よしよし。駐車場に向かうのかと思いきや、この女性はタクシー乗り場に向かうではないか。
「車じゃないの?」と聞くと、「いいえ、一緒にタクシーで行きます」という。お迎えサービスとは、お迎えの人が来て一緒にタクシーに乗って行くというサービスだったのだ。ちょっとびっくり。でもね、利用してよかった。
この英語も話せる知的な女性に対してすら、タクシーの運転手は荷物が大きすぎて乗せられないだの、違う道に行こうとするだの、色々としかけてきたのだった。はー、スロヴァキアからブルガリア。だんだんと我々の勝手のわからん所へと入っていってるなぁという実感とともに宿に到着した。
|
|
|
|
|
|