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パムッカレ(Pamukkale)→ギョレメ(Goreme)
2006.11.01 |
トルコ国内移動 |
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移動内容 |
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11/01
20:10-21:00 |
パムッカレからデニズリまでバスで移動。
バス運賃 TRY1.5(=US$)/人 by 現金 |
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11/01
22:30-
11/02
07:20 |
デニズリDenizliからネヴシェヒルNevsehirまでバスで移動
バス運賃 TRY30(=US$)/人 by 現金 |
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11/02
07:48-08:01 |
あやしい旅行代理店を振り切ってネヴシェヒルNevsehirからギョレメGoremeまでミニバスで移動
バス運賃 上記バス運賃に含まれる |
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※2006.10.30現在、US$1= TRYで計算 |
イスタンブールのTree of Lifeという宿で聞いた話では、パムッカレからギョレメまで行くバスは、時と場合によって途中で乗換えが必要なのだそうだ。バス会社によって違うのか、時間帯によって違うのか、曜日によって違うのか、いったいどの場合に乗り換えが必要なのかよくわからない。しかしポイントは、乗り換え地点でバスを降りると、旅行代理店がバス関係者のような顔をしてやってきて、宿やツアーを売り込むという囲い込み商法に巻き込まれるので、それは避けなければいけないという点だ。
この話をしてくれた宿の管理人さんが行った時には、乗り換えポイント近くになって、バス会社のような顔をした人がバスに乗り込んできて、「乗り換えのバスはこちらです」という案内をしていたそうなのだ。うーん、なかなかトリッキーだ。
乗り換える場合は、バスの運転手に、どこで乗り換えられるのかを聞くのが一番正しいという話だった。
私たちは、宿泊していた宿カレ・オテルKALE OTELのトルコ人旦那さんがバスチケットの手配もしているので、そこにお願いした。バタバタしているうちに乗り換えのことを聞きそびれてしまい、思い出したのはパムッカレを出てからだった。あらら、どーしようか。
パムッカレからは、まずローカルバスでデニズリという街まで行き、そこで大型バスに乗り換える。ローカルバスと大型バスの発着所は同じ所なので、これは問題なく行き着くことができた。
メトロMetroというバス会社に、パムッカレでもらったバウチャーを渡して正規のチケットに交換してもらった。
メトロMetroという看板の出ているNo.8のプラットフォームで待つように言われ、出発の午後10時半を待っていた。しかし、10時を過ぎても一向にバスが現れる気配がない。まぁ、こういうことは今までも何度も経験していたので、バスはぎりぎりに来るということもあろう。
しかし、あやしかったのは、このバスに乗ろうとして待っているお客の姿も見かけなかったことだ。これはおかしい。メトロのバスカウンターに行って、「バスは一体どこから出るのか?」と聞こうとカウンターに近づくと、別のバス会社のカウンターの兄ちゃんが「ギョレメ行きのバスについて教えてあげるから、こっちに来い」だの、通りすがりのおっさんが「お前が探している客か?一緒に行くぞ」などと魑魅魍魎のように言ってくる。
ああ、本当にうっとうしい。イスタンブールでこうした魑魅魍魎の攻撃には慣らされていたので、もう騙されはしないのだが、うっとうしい。全て無視してメトロのカウンターの兄ちゃんに「バスは一体どこからでるの?さっきNo.8って言ったよねぇ。まだバスが来ないんだけど、何かあったの?」と聞いてみると、「バスはそこじゃなくて別の所から出るかもねぇ」などと言ってくる。「かもねぇ」ってなによ、かもねぇって。
「じゃぁ、どーすりゃいいのよ」とちょっとムッとして言うと、「このカウンターの前に荷物を持ってきて、待っているといいと思うよ」と言った。
「かもねぇ」とか「の方がいいと思うよ」とか、ピッチリとした回答が得られない。夜のデニズリのバスターミナルは、誰もがむかつくふざけた態度をとっていた。
とにかくカウンター前に荷物を移動して、兄ちゃんに眼を飛ばしながら時計を見つめていると、10時半過ぎになってバスの運転手がカウンターに現れ、この人に付いていけと兄ちゃんに言われた。
運転手はバスターミナルの裏手の大きな道沿いの先の方にとめてある大型バスに向かって歩いていっている。途中、同じ方向に歩いているまともそうなトルコ人に聞いてみると、やはり彼もこのバスに乗って同じ方向に行くということで間違いない。なぜターミナルに入ってこないのか。デニズリからバスに乗るのは簡単だと思っていたのに、ちょっとトリッキーだった。
始発ではなかったので、バスの中には既に8割くらい人が座っていた。バスに乗り込むときにバスの助手にギョレメまで行きたいのだが、途中で下車するのかどうか確認した。彼は「そう、乗り換えが必要。乗り換える場所は、「エヴ*♯@シュル」だという。「は?ナンですとぉ?」と何回聞き返しても、くしゃみのような名前で何言ってるんだか聞き取れなかった。一応スペルを書いてもらったのだが、それも達筆すぎて解読できなかった。はー、どこなんだ、それは。しかし、これだけしつこく言ったから、きっと降りる所は教えてくれるだろう。
後で調べると、それはネヴシヒルNevsehilというカッパドキア観光の中心となる大きな街だった。とにかく9時間かかるということなので、朝7時半くらいに到着した街で降りよう。それだけ決めて、眠りに入った。
朝7時20分、ネヴシヒルに到着。カッパドキア観光オフシーズンであるせいか、そこで下車したのは我々と地元の人ばかりで他に観光客はいなかった。
早速、流暢な英語を話すトルコ人がやってきて「ギョレメ行きのバスはこちらからでます。さ、行きましょう」と荷物を持っていこうとする。ちょっと、ちょっと、待った。何を勝手な事をさらそうとしとるんじゃ。これは噂に聞いていた旅行代理店の輩に決まっているわ。バスの車掌に向かって、「ねぇねぇ、乗り継ぎはこの人についていけばいいの?」と確認すると「うんうん」とうなずいている。
今思えば、こちらと目をあわさず、あんなに陽気でおしゃべりだった彼が無言でうなずいているのが、「違うよ、違うよ」と教えてくれているサインだと気づくべきだった。他の人から聞いたことがあるが、アラブ人というのは、たとえ外国人がだまされているとわかっていても、他の人は聞こえない、見ないを決め込む場合があるそうだ。それは、他人の商売の邪魔をすることになるからっていうのが理由だそうだ。そんなー。そんなことしているから、不正や強引な客引きがまかり通ったままになってしまうのだ。お互いに注意しあうから、まっとうな商売の世界になるのだろうに。ったくもー。
あやしい、あやしいと疑いながらも、男についていくと、案の定そこはRock
Townという旅行代理店のオフィスだった。男は、「バス会社とは特別な協定を結んでいるから無料であなたたちをギョレメまで連れて行ってあげる」と言った。はー、やっぱり違うよなー。どうやって逃げようかなー。
「まぁお茶でも飲んで」とチャイを渡されて、やがて「もしよかったら」という前置きとともにギョレメ観光ツアーの説明が始まった。オフィスの壁にはこのツアー会社を利用した日本人観光客の「すっごく良かったです」みたいなコメントが張り出されている。いやー、どうやって逃げようかなー。
とりあえず、話をじっくりと聞いてから、「ギョレメまで送ってもらうからと言って、お宅のツアーを買わなきゃいけないとか紹介された宿に宿泊しなきゃならないとか、そういう義務は絶対に発生しないんですか?」と聞くと、男は全くもって心外な質問だといわんばかりに、無邪気に目をクリクリさせて「義務?そんなことあるわけないじゃないですか」と言った。
まぁ、ここまで言わせれば逃げられそうだ。そろそろ出発したいというと、一応営業もしたことだから出発しようということになった。外にある大型バスに私たちの荷物を積み込む。こんな大型バスを使っちゃって、私たちだけ乗せて出発するのだろうか?まだ、次のバスの餌食を待っているんじゃないだろうか。もう、時間かかるなぁ。
と思っていたら、「メトロMetro」と横っ腹にロゴが入ったミニバンが横を通り過ぎた。おお、これこそ我々が本来乗るべきバスじゃん。二人で脱兎のごとく大型バスからスーツケースを引きずり出し、ミニバスの目の前に飛び出てバスを止め、チケットを見せた。運転手は「おお、乗れ乗れ」ってな具合で、荷物を載せるように後ろの扉を開けてくれた。
Rock Townの男達は「いや、この大型バスで行けばいいじゃないか」などと遠巻きから言っているが、ミニバスに荷物を載せたらこっちの勝ちだ。「いやー、本当に温かい所で待たせていただき、お茶までご馳走になってしまってありがとー!ツアーについては興味があったら連絡しますからねー!」とあっかるーく大きな声でお礼を言って、しぶーい顔の男達を尻目にその場をミニバスで走り去った。
ネヴシヒルからほどなく、いわゆるカッパドキア的な風景が見えてきたと思ったら、そこがギョレメ村だった。
ほんの10分くらいのドライブで、街から急にカッパドキアのど真ん中に来てしまったような感じ。
オープンしている観光案内所に人の姿はなく、行こうと思っていた宿ホテル・アンドロメダは街の地図には掲載されていなかった。
幸いにもその辺りにいる人がホテルへの行き方を知っていたので、バスターミナルから徒歩5分、途中で旅行代理店に拉致されるハプニングもありながら、無事にギョレメの宿に到着したのだった。
因みにRock Townが行っているGreen Tourは私たちが利用したANDOROMEDA ToursのGreen
Toursよりも2箇所周るポイントが少なくて同じ料金TRY50だった。やはり、Rock
Townにしなくてよかったと思う。
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