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ハマ(Hama)→パルミラ(Palmyra)
2006.11.17 |
シリア国内移動 |
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移動内容 |
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11:45-11:49 |
宿からハマのバスターミナルまでタクシーで移動。
タクシー運賃 SP30(=US$0.55)/人 by 現金 |
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14:30-16:36 |
ハマHamaからパルミラPalmyraまで大型バスで移動
バス運賃 SP85(=US$1.57)/人 by 現金 |
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16:36-16:59 |
あまりに中心地から離れた所で降ろされたので途方にくれて歩き出すも、何の交通手段も見つからなかった。 |
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16:59-17:10 |
たまたま道を聞いた人が目指していた宿の主人の知り合いで、自宅の車で宿まで送ってもらえた。(無料で) |
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※2006.11.13現在、US$1= SP54.13で計算 |
ハマからパルミラの拠点になる町までは直行のバスが出ている。時間は、朝早く(確か午前6時だったか?)と午後2時と午後11時だったかとにかく夜中に到着するような時間帯の3本。午後2時という選択肢が一番まともだったので、それにした。
この時期はシーズンオフでもあるので、私たちは前日にチケットを購入したのだが当日購入でも問題なかったようだ。チケット購入時にはパスポートが必要なので、事前に購入する場合は要注意だ。私たちは持っていくのを忘れてしまった。官僚的な国なので、「パスポート番号がわかっている」というだけではだめで、パスポートを持参して再度バスターミナルを訪れる羽目になった。
当日のタクシーの運転手はとても真面目な感じの人でSP30で交渉したら簡単にOKしてくれた。
バスチケットはバスターミナルに入って右手の中庭のような所の奥にある黄色い看板にAl Kadmousと書かれたオフィスで購入できる。
バスはバスターミナルのどこに停車するかはわからない。
Al Kadmousのオフィス内に座って人がバスが到着すると、乗るべき人の氏名やパスポート番号が書かれたバインダーノートを持って確認に行くので、その人にパルミラに行きたいから声をかけてくれと言っておけば、一番確実だろう。
バスの運転手と助手は陽気で気楽に仕事をしている感じの連中だった。
車内だといってもおかまいなしにタバコをふかし、オレンジ売りのトラックを見かけると声をかけてオレンジを物色するためにバスを停車させたりしている。お金を払ってバスに乗っているというよりは、知り合いのおっさんに乗せてもらってる気分だ。因みにオレンジは小売はしていないようで、偵察に行った助手から説明を聞くと、運転手は「チッ!」と残念そうに舌打ちしていた。
荷台に白人バックパッカーの姉ちゃんが2人乗っているピックアップトラックの後ろについて、なぜか持っているぬいぐるみを振って「ご挨拶ー!」みたいな遊びをした後、バスはダマスカスへの幹線道路をはずれて東に道を取った。いよいよシリアの砂漠に入っていくのだ。
道はあくまでもまっすぐに先まで続き、両脇の景色は砂、砂利、岩。
全てがベージュ色の世界に包まれている風景になってきた。
午後4時を過ぎると、辺りのベージュの風景は茜色めいてきた。
ベドウィンが羊を連れて帰ろうとしている。
ベドウィンはシリア・ヨルダン・イランにまたがって移動していた遊牧民。現在は国境の関係で自由に3国を行き来するのが難しくなったと聞いている。
東へ、東へと向かうバスの後方に、狂おしいばかりにオレンジ色に輝く夕日を見送った。
右手にパルミラ遺跡の中にあるアラブ城が見えたと思ったら、何もない道の途中で、「はい、パルミラ到着です」とバスを降ろされてしまった。
どこですか?ここは?バスターミナルの気配すらない。バスを見送って、さてどうしたものかとあっけにとられていたら、目の前の宿から主人が勧誘に現れた。とりあえず、部屋を見せてもらう。
割と広めのツインベッドルームは、新しい内装できれいだった。室内には暖房器具とテレビがあり、奥のシャワールームもきれいで試したらお湯も出た。最初SP500(=US$9.24)と言ってきたが、ここが町からどのくらい離れているのかもわからず、町中の宿の相場もわからないので、とりあえず町に行って調べてからよかったら戻るというと、私たちの背中に向かって、SP400で朝食もつける、町中のレストランまで私が送り迎えしましょうと言ってきた。
はいはい、と生返事をしながら、とりあえず町に向かおうと歩き始めた。しかし、地図を見ても現在位置がよくわからない。
送ってくださった男性と記念撮影。
ありがとうございました。
白い丸が見えているのはカメラのレンズの汚れ。
雪ではない。 |
幹線道路から町に向かう道路へ右折する地点の左手にあるお宅の外で男性たちがお茶をしていて、町までどのくらいかかるか訪ねた所、幸いにもご好意で車で町まで送ってもらえることになった。そんな大層な、車でなんて。と大げさな親切だと思っていたが、とんでもない。町までは2キロ半はあろうという所だったのだ。
車は目指していた宿のサンホテルの目の前まで連れて行ってくれて、宿の主人と話をしている。どうやら知り合いだったようだ。助かった。しかし、これで元の宿に戻るという選択肢がとりずらくなり、結局サンホテルに落ち着くことにしたのだった。
同じ宿に宿泊していた日本人に聞いた所、彼らは別のルートでハマからここまで来たそうだ。
まずハマからミニバスでホムス行きに乗り、ミニバスの運転手にパルミラに乗り継げる所で降ろしてほしいというと、ある場所で降ろしてくれたそうだ。そこでパルミラ行きのバスに乗って来たというのだが、そのバスは私たちが利用したような大型バスではなく、スクールバスのような中型バス。料金も一人SP100を請求されて支払ったということだった。恐らく正規料金よりも高いのではないかと思われる。
上記の行き方の利点はバスがパルミラの町中にあるターミナルに到着するだろうという点だ。バスターミナルからなから町まで徒歩圏内だ。サンホテルを目指すのなら、この方法で来る方がいいのかもしれない。
しかし、実際にパルミラに滞在してみるとわかるが、拠点になるタドモールという町中に来る必要はまるでない。
というのも、この町はそれはそれは小さな所でメインストリート200mくらいで終了してしまう。遺跡自体は入場無料で、所々にある神殿や城や博物館でその都度料金が発生するだけなので、アラブ城側から遺跡に入ることも可能だ。最初に見た宿はアラブ城に近いので、そちらから入ればよかったのだ。
つまり町にいなければいけない理由は何一つなかった。これが事前にわかっていたら、バスを降りた所の宿にしていたかもしれないが、町の規模も様子もわからなかったし、町中の宿の値段もわからなかった。遺跡にどうやって行くのかもわからなかったために、条件の良かった宿を振り切る羽目になった。
ただしバスを降ろされた所の目の前の宿は、周囲に全く店もないので、最初の宿泊の条件で宿の主人に町まで夕食に無料で連れて行ってもらえることを含めるべきだろう。そして夕食に出た際には、翌日パルミラを見学した時に持参する食料や水も買って帰らなければならない。遺跡の中には売店も食堂もないからだ。
というわけで、一時はどうなるかと思ったパルミラ到着だが、何とか宿までたどり着くことができたのだった。
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