 |
|
 |
 |
ダマスカス(Damascus)→ヨルダン:アンマン(Amman)
2006.11.22 |
| シリア→ヨルダン |
 |
|
|
| 移動内容 |
|
|
| 06:07-06:13 |
宿からガラージュ・バラムケ(アンマン行きバスの出るターミナル)までタクシーで移動。
タクシー運賃 SP35(=US$0.64) by 現金 |
|
|
| 07:00-11:30 |
ダマスカスDamascusからアンマンAmmanのJETT Busのオフィスまで大型バスで移動
バス運賃 SP350(=US$6.44) by 現金 |
|
|
| 11:37-11:47 |
JETT Busのオフィスから宿までタクシーで移動。
タクシー運賃 JD1.5(=US$2.11) by 現金 |
|
|
| ※2006.11.20現在、US$1= SP54.37= JD0.71で計算 |
シリアの首都ダマスカスからヨルダンの首都アンマンまではバスで4時間から5時間の距離。国境をまたぐといえども、ヨルダンでは国境で1ヶ月の滞在許可をスタンプで押してくれる(無料)だけで、ビザは必要ないし、国内の感覚で移動できる距離だった。
アンマン行きのバスが出ているガラージュ・バラムケは安宿の多い新市街のマルジェ広場から1km強の所にある。バックパッカーの若者などは歩いているが、我々は前日歩いてみて、道の状況や人々の様子や距離から考えてタクシーを使うことにした
この下見の時にチケットも購入できたので買っておいた。アンマン行きのバスは冬のこの時期1日に2本しかないので、売り切れだったら困るなぁという配慮から買った。
事前に買っておいた方がいいかどうかという判断は微妙だった。がらがらというわけでもなく、満席というわけでもなかったからだ。時間に余裕がある場合は事前に買っておいた方がいいという判断だ。
さて、移動当日。ガラージュ・バラムケに向かうためにタクシーを拾う。朝の6時台前半から走っているようなタクシーの運転手さんは、どこの国でも、大抵、真面目な人と相場が決まっている。
この運転手さんも初めからリーズナブルな料金を提示し、到着してからも「もっとくれ」などとごねる人ではなかった。こういうまともな運転手さんが増えるといいんだけど。
明けていく朝のバスターミナルに並ぶのは、昨日も確認したシリア国営のカルナックというバスだ。
今までシリア国内を移動するのに使ってきた私営のバスとは違って、一段と古臭い、みすぼらしいバスなのに、物価のより高いヨルダンとの移動のせいなのかチケット料金は今までよりずっと高かった。この高い料金はバスには還元されていない。国営だからシリア国内の他のお役に立っているのだろうか。
バスは定刻に出発。乗る間際に、妹を見送りに来ていたシリア人男性が妹を私たちに紹介した。「妹はこれからヨルダンに住む親戚を訪ねに行くんだ。彼女が君たちを助けてくれるから、困ったことがあったら彼女に言ってね。」と。おお、何と紳士的なシリア人だろう。英語も話せる妹さんと私たちは挨拶を交わして、よろしくねと握手。
しかし1時間半後の8時半前にシリア国境に到着した時、頼りの妹君は真っ先に何も言わずにバスを降りていった。あれあれ?確かにこの程度なら案内は必要ないが、勝手に日本人のお守りをさせられそうになった妹君は兄貴の意思に同意していないってことなのかしら?
まぁ、彼女の助けが必要なのは、アンマンに到着してタクシーの運転手にかもられそうになった時くらいだから、今はいいっか。
シリア国境の手続きは割合大きな建物の中で行われる。中に入ると半分から向こうが全部カウンターになっている。係員はお茶を飲んだり、新聞を読んだり、おしゃべりしたりしているが、一向に我々の手続きをしようとはしない。一緒に来たバスの助手がまだかまだかとせっつくが一同何気なくカウンターから身を離して誰も相手をしなかった。すると一斉にみんなが裏に引き上げていき誰もいなくなってしまった。
しばらくして事情を聞きだした人が英語で説明してくれるには、今丁度、夜勤と朝番の交代時間に入ったのだそうだ。なーるほど。もう少しで夜勤が明けるから皆仕事を引き受けたくなかったのね。
それからしばらくして、朝当番の人々がカウンター前にぞろぞろとやってきた。「早く、早く」と言われているのに、「ちょっと待って、今お茶に砂糖を入れるから」なんてやっている。やっと私のパスポートを受け取ったふとっちょのおじさんがコンピュータに向かった途端に携帯のメロディ。「あー、もしもしー。あっはっはー、何々?いや違うってぇ」とか話し始めた。
「てめーっ、朝っぱらから個人的なおしゃべりしてんじゃねー!」と日本語でかましそうになった時、アラビア語で同じ内容をバスの助手さんが言ってくれて、やっと作業が進んだ。
シリア出国手続きが無事終了。再びバスに乗り込んで5分ほどでまた停車。
ヨルダン国境は本当にすぐなのねぇ。それにしても、シリアとヨルダンのこの国力の差を見てよ。ヨルダンの国境の建物、ピカピカで真新しいわ!
と思ったら、そこは免税ショップだった。どうりで降りない人がいると思った。
免税ショップの中では、夢中になってタバコを買いあさっているアラブ人がいた。半端な量ではない。1箱、2箱じゃなく、20箱くらい、棚の1段からガサーッと全部持ち去っている。免税枠ってもんがあるんじゃないだろうか?個人の量を超えている。絶対商売だろうなぁ。
後から出会った日本人に聞くと、大量購入はドライバーの小遣い稼ぎのようだ。タクシーで国境を越えた日本人は、「はい、これ、買ったことにして持っていて」と頼まれ、アンマンに到着してから回収されたそうだ。「一箱くらいくれてもいいのにねー」と無料で利用されたその人はちょっと口を尖らせていた。
私たちは頼まれなかったが、私たちのバスの乗客の中にも頼まれているような人がいた。
免税ショップの中では外国製品もある。当たり前か。
New Arrivalと書かれた札の下には、ほんの数ヶ月前までいたウィーンの名物、ミラベルMirabellのモーツァルト・クーゲルというチョコレート菓子が燦然と輝きを放っていた。
日本だったら、ちょっとした輸入菓子ショップに行けばすぐに出会える製品だが(ともすれば、最近はコンビニでも扱っているかもしれない)、シリアに入ってから、いやトルコに入ってからというもの、こういう製品と久しく離れていたので、懐かしい気持ちがした。一緒にいたチェコ人のヴィクトールも「久しぶりの文明社会だねぇ」なんていって、意味もなく色んな商品を触りまくっていた。
本当のヨルダン国境は免税店を出発してから45分くらい後。こちらはシリアの係員よりもきびきびとしていた(もう朝早い時間でもなかったからかもしれないが)。
「僕達は日本が大好きなんだ。だから君にはビザなしで1ヶ月の許可をあげよう」とパスポートにスタンプをバシッ。ついでに私の年齢を確認して、「おお、こいつ結構年くってるんだー」とか同僚と言っているに違いない。いいから、そのページは見なくていいから。シリア・ヨルダン国境はいたって平和な雰囲気が漂っていた。
その後、一応バスから全部の荷物を出して荷物検査カウンターに乗せて、全員かばんを開けて待機するように指示された。20分くらい待って、一応係員がずらーっと荷物の前を通って検査終了。中を見られることはなかった。係員は、荷物というより人物を見ていたように思う。怪しい人がいたら、抜き打ちで荷物の中を見るのだろう。
ここからヨルダン入国。1時間もしないうちにアンマンのJETT Busオフィス横の空き地に到着した。
さぁ、ここからタクシーでダウンタウンにある目的の安宿まで行く。この時こそ、かの妹君のお力が必要・・・。
と妹君を振り返ると、しっかりとお迎えの親戚の方と抱擁して、さっさと立ち去ってしまったのだった。お、お別れのご挨拶もさせていただけなかった。シリアの深窓の令嬢は気さくなお兄様とは違ってやや冷淡だった。
仕方ない。突然現れた巨人のようなタクシー運転手に連れていかれるしかなかった。
交渉した値段はまずまずの値段だったので、この運転手に決定。
ダウンタウンまでの道すがら、しきりとホテルの斡旋をしてきたが、何とかかわして目的地まで連れて行ってもらった。
|
|
 |
 |
|
 |