夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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ダハブ(Dahab)→ハルガダ(Hurgada)
2006.12.11-12
エジプト国内移動

移動内容
12/11
15:30-15:35
ダハブのマシュラバビーチからバスターミナルまで車で移動。
※バス代金に含む
12/11
16:10-
12/12
04:30
ダハブからハルガダのアッパーエジプトバスターミナルまでバスで移動。
バス運賃 EGP110(=US$18.58)/人 by 現金
12/12
04:30-04:55
宿まで徒歩で移動
※2006.12.11現在、US$1= EGP5.92で計算。EGPはエジプシャン・ポンド。

 シナイ半島のダハブからハルガダまで移動するには大きく2つの経路がある。

 一つはダハブからバスで1時間離れたシャルム・イッシェーフに行き、そこからフェリーで1時間半かけてハルガダの港まで行く。私たちが宿泊したいイッダハールという地域まではタクシーに乗ることになるだろう。

 費用は、ダハブのバスターミナルまでのタクシー(EGP5)+シャルムまでのバス(EGP11)+フェリー(EGP250)+タクシー(EGP15)でEGP281(=US$47.47)となる。フェリーは週4便就航している。高いけれど断然速い。

 もう一つはダハブからスエズ経由でハルガダ行きのバスが毎日出ている。こちらは午後4時発で朝の4時半着。つまり12時間半かかる。

 費用は、ダハブのバスターミナルまでのタクシー代込みでハルガダまでのバス代金(EGP110)+宿までは徒歩、つまりEGP110(=US$18.58)となる。

 値段もさることながら、私たちの関心事は荷物の取り扱い方だった。ヨルダンからエジプトに渡るフェリーで手荒な扱いをされて、私のスーツケースの引き出しの取ってがやや擦れるようになってしまったのは大変にショックだった。今回のフェリーでも同じような扱いを受けないとも限らない。その点、バスは下の荷物倉庫に出し入れする時に自分で見ていられるので多少安心である。というわけで、私たちはバスでハルガダに行くことにした。

 宿泊している宿でハルガダに行きたいのでバスを手配してほしいと言うと、絶対にフェリーの方がいいからと勧めてくる。私たちの事情を話しても、ハルガダまでのフェリーはそんなことはないからと言うが、誰がその話を信じることができよう。バスで行きたいからと強く言うと、手配料金はEGP130になると言われた。

 そんなはずはない。向かいのペンギン・ヴィレッジというホテルから、ハルガダよりもっと先にあるルクソールに移動した人がEGP120だったというような話をしていたはず。手前で降りる私たちの料金が高いわけがない。そう思ってペンギン・ヴィレッジでハルガダ行きのバスの料金を聞くと、同じくバスターミナルまでのタクシー代金込みでEGP110だという。その差、EGP20、二人分でEGP40(=US$6.76)である。もちろんペンギン・ヴィレッジに手配をお願いすることにした。

 これだけシビアな旅行をしている日本人を相手に、よくもまぁノラリクラリとした商売をしているものだ。目の前のホテルがいくらで出しているか、市場調査くらいすればいいのにねぇ。と同じく向かいのホテルから出発することにした日本人夫婦と話した。

 宿は12時までにチェックアウトだったので、11時半にチェックアウト。そのまま向かいのペンギン・ヴィレッジに向かった。バスターミナルに車が向かう午後3時半まで荷物を保管してもらうことになっていたのだ。お昼ご飯を食べて、ネットカフェでメールチェックなどして、最後はペンギン・ヴィレッジのカフェでダハブの海を見ながら、2時間も過ごした。今度はもっと暖かい時期に来よう。ダハブは鄙びた感じで本当にいい所だもの。

 午後3時半、車に荷物を詰め込んでバスターミナルに向かった。おやおや、バスターミナルには宿泊客を見送りに来たビシュビシのスタッフがいるではないか。彼にはバスのチケットを自分達で手配したと言ってあるので、別に問題はなかったが、他の宿で予約したとしれて逆切れされたらまずい所だった。和やかに「なぜか俺って、ホモセクシャルにもてるんだ」という話などを聞きながら、待ち時間を過ごした。

 実際にバスのチケットはEGP90らしかった。マシュラバビーチにいながらにしてここのバスチケットを予約することは、アラビア語ができない限り自分では不可能だ。自分でバスチケットを事前購入するためには、往復EGP10をかけてここに来なければならない。当日のバスターミナルまでの移動費を考えると、EGP20上乗せしても宿に手配してもらえるなら、まずまずの値段だろうと考えられる。

 午後4時発予定のバスは、10分遅れで出発。バスは1時間後にシャルム・イッシェーフに停車して多くの客を拾い、それからも時々停車してはシナイ半島の客を拾っていく。結局スエズに向かう頃にはバスは満席になっていた。予約しておいてよかったと思った瞬間である。

 午後9時52分にスエズに到着。地図上で見ると、ダハブからハルガダまでの間で、スエズは中間をやや過ぎた場所になる。

 ここまで6時間ということは、ぎょぎょぎょ。時間通りに来てしまっている。あと6時間後に到着するってことは、午前4時に到着するってことになるなぁ。そんなことははなからわかっちゃいたが、エジプトのことだから何かの理由で遅延して、夜が明けてから到着するだろうと勝手に見込んでいたのに、こんな時に限って予定通りだ。

 スエズの休憩所は、ここに至るまでに立ち寄った猥雑なバスターミナルに比べると、別格に美しくしかもトイレが無料。ここはお勧めのトイレポイントだ。多くの人を降ろして30分も休憩しただろうか、バスは再び走り始めた。

 そして予想通り、午前4時半。運転手がハルガダ到着を告げた。しかもバスターミナルでさえなく、道の途中でだ。降りたのは我々2人だけだった。午前4時半だというのに、私たち二人の周りにワッとタクシーの客引きが取り囲み、夜明け前の見知らぬ町で魑魅魍魎に取り囲まれた気分だった。

 目的の宿までは地図上で絶対に徒歩で行ける範囲内だ。しかし方角がわからない。魑魅魍魎に尋ねた所で、奴らは「それはここから遠いからタクシーじゃなきゃだめだ」などとトンチンカンな回答しか返してこない。困り果てて、魑魅魍魎を振り払うために宿があると思われる方向に向かって歩き始めた。魑魅魍魎は今度は車に乗って近寄ってくる。

 どこに行きたいのか、どこに行きたいのかとうるさく聞いてくるので、地図を広げて説明した。「でね、この郵便局に行きたいのよ」と言うと、本当に嫌そうな顔で「ああ、それならこの道を50m行けばあるから」と教えてくれた。一銭も儲からない奴に道を教えるのは、さぞや苦痛だったろうねぇ。

 とうわけで、やっとのことで宿の近くにある郵便局にたどり着き、目的の宿を探すことができたのだった。通常は日が暮れてから移動することは避けているのだが、今回はエジプトのバスが予想外にパンクチュアルだったためにこんな羽目になった。


 
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