夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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マエブール(Mahebourg)→グラン・ベ(Grand Bay)
2007.03.03
ケニア→モーリシャス

移動内容
11:35-11:47 マエブールの宿からグラン・ベまでタクシーで移動の途中でファクトリー・アウトレットに立ち寄る。。
タクシー運賃 Rs1500(=US$46.01) by 現金
※最初の運賃はRs1400だったが、宿を2軒見て周ったのでRs100余分にくれと運転手に言われてチップとして追加。
11:45-12:00 ファクトリーアウトレットで衣類を見る。
12:00-13:20 グラン・ベまで引き続きタクシーで移動。宿を2軒見て、2軒目にチェックイン。
※2007.03.05現在、US$1= Rs32.6で計算。Rsはモーリシャス・ルピー。

 モーリシャスに昨夜到着してから夜半に降りだした雨は、明け方に一度止んだものの、午前8時くらいから一層強い雨足を伴って再度降り始めた。

 ハリケーンの季節は終了しているから、これは単なる低気圧の影響だと宿の人にも言われたが、この状態でここに足止めをくらっているよりは、長期滞在を予定しているグラン・ベ界隈に移動してさっさとアパートを決めたほうがいい。

 そう判断して、3泊しようとしていた予定を1泊に切り上げて、3日の朝チェックアウトしてグラン・ベに向かうことにした。宿でタクシーを手配してもらい、この宿と同程度の宿を紹介してくれるようにお願いした。

 11時に依頼したタクシーがやってきたのは11時35分だった。乗り込んだタクシーに宿の人も乗り込んで来たのには驚き。どうやら、知り合いのタクシー運転手なので途中まで乗せていってくれと頼んだらしい。次に予定があるわけではないので、遅れてくるのは仕方ないにしても、なぜホテルスタッフが勝手に乗り込んでくるのか。ホテルの車の無料送迎ならともかく私たちが料金を支払っているタクシーに平気で乗ってくるなんて、感覚がおかしい。「あんたも料金を払うんでしょうね」と夫が言うと、「えへへ」と笑ってごまかされた。

 宿から出て15分も走ると、運転手がファクトリーアウトレットに寄って行くかと誘ってきた。モーリシャスは、様々な衣料ブランドメーカーの下請け工場が多いことも実は有名で、島中に「ファクトリープライス!」なとど書かれた衣料品店がたくさんある。そういう店には、D&G、ARMANI JEANS、バーバリーなど名だたるブランドのロゴが入った衣料品が売られている。今日は大雨でビーチにも行けないし、せっかく高いタクシー代金で移動している途中に寄ってくれるのだから見ておくか、と立ち寄ることにした。

 立ち寄ったのは街からはずれた野原の中に忽然と立っているようなコンプレックスで、これから本格的にテナントを入れようとしているファクトリーアウトレット群のように見えた。正面の1軒に入っていき2階に上がると、雨にもかかわらず数組の白人観光客が買い物に来ていた。

 店内は、この後にいくつかのファクトリーアウトレットショップを訪れることになったのだが、その中では一番広かった。

 婦人物、紳士物、子供衣料とあり、ボリュームが多いのがカットソーや綿や麻のシャツなどの夏物衣料。コットンやウールのニット製品もある程度ある。私たちはアウトドア製品に少し興味があったのだが、それはほんの数着ダウンジャケットがある程度だった。

 値札はついていなくて、全てフロントカウンターでご相談というおそろしいシステムだ。店の人は歩合制なのかぴったりとついてくる。「値段がわからないと買えない」というと、どれも通常よりは驚くほど安いから、とりあえず欲しい物を全部選んで、それから相談しようと言ってくる。あたしゃぁアラブの石油王じゃないから、そんな買い方はできない。やりにくいなぁ。

 手触りのいいコットンを使ったカットソーや、素敵な麻のシャツは本当にファクトリーアウトレットだろう。トロケソウな手触りのカシミアのセーターも心が動く。見ているとだんだんと幻惑されて欲しくなってくる。

 ところが、見ているうちに全く同じカットソーのワンピースにそれぞれD&GとDiorというロゴの入った製品を見つけた。同様にカットソーキャミソールにも、Tシャツにも、絵柄が同じでロゴだけ違えている製品が色々とある。つまりこれって、ほら、浅草とかで売っているジャージにADIDOSとか書いてあるのと一緒じゃない?つまりフェイクってこと?ファクトリーアウトレットと称して、本当にアウトレットは少なくて、あとは偽ブランド商品を売っているんだなぁ。ロゴが変なアルマーニもあるし。

 ここでハッと目が覚めた。まだ島に到着したばかりで物価の水準もわからないし、何よりも宿が決まっていない。こんな所で買い物をしている場合じゃないのだ。

 ということで、ざっと店を見て必要な物は何もないと判断して店を出ることにした。店員たちは、ここにきて何も買わずに帰る客は初めて見るとでも言うような表情で、「なぜ買わない」攻撃をしてくる。ああ、うっとうしいなぁ。3人くらいの女性がよってたかって「なぜ買わない」というので、「私の欲しいのは表地がゴアテックスになっていて、軽いアウトドアジャケットで、できればノースフェースとかちゃんとしたブランドの物がいい。色は・・・」とできるだけ詳細なリクエストを言ってみた。そんなものはないということを知っていながら。3人の女性は一斉に頭を抱えて黙った。作戦、成功。

 「残念ねぇ。ないなら仕方ないわ。でも島にはもう少しいるから又来てみるわね」と余裕の言葉をはいて店を去ったのだった。

 グラン・ベに向かう車は、島の南東から真ん中の西端にある首都ポートルイスに向けて通っている高速道路を走る。やがて高いビルもいくつか見えて、湾岸には大きなショッピングモールCAUDANのあるポート・ルイスが見えてきた。

 ここから北上する高速道路に乗って、グラン・ベに到着したのは午後1時20分だった。最初に連れて行ってもらった宿はとても広かったのだが周囲が閑散とした雰囲気であまり気に入らない。2軒目も同じ経営者のアパートだったが、こちらの方がやや賑やかな感じだし、他の部屋にも人が入っている様子で安心感があったので、こちらにした。

 運転手は最初の言い値よりもRs100(=US$3.07)多くくれと言ってきた。またかと思ったが、ファクトリーアウトレットも寄ったし、宿も2軒案内してくれたし、今回は追加でRs100あげることにした。

 彼の来ているアルマーニのTシャツは嘘くさい。


 
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