夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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アンボシトラ(Ambositra)→フィアナランツァ(Fianaransoa)
2007.04.26
マダガスカル国内移動

移動内容
08:05-08:10 アンボシトラの宿から南部方面のタクシー・ブルースステーションまで徒歩で移動し始めた。
08:10-08:17 が、夫の体長がすぐれずにプスプスで行くことを決定。
プスプス運賃 Ar1000(=US$0.52)/人 by 現金
08:36-12:15 アンボシトラからフィアナランツァまでタクシー・ブルースで移動。
タクシー・ブルース運賃 Ar7000(=US$3.65)/人 by 現金
12:15-12:25 タクシー・ブルースステーションから宿まで徒歩で移動。
※2007.04.23現在、US$1= Ar1918で計算。Arはマダガスカル・アリアリ。。

 昨日、南部方面のタクシー・ブルースステーションの場所を確認した所、徒歩で10分かかった。今日は荷物もあるので15分は歩くことになるだろうと考えていたのだが、宿を出て数分も歩くと体調が優れない夫が気だるそうになってきた。

 これはいかん。

 道の傍らにはプスプスが一台、暇そうにこちらを見つめていた。

 「プスプスに乗って先に行っててよ、後から徒歩で追いつくから」と言ってみたのだが、一人で乗る気はしないようだった。うーむ、どうしようか。

 迷いながら歩いていると、先ほど通り過ぎたプスプスが追いかけてきて「二人乗せるからタクシー・ブルースステーションまでAr1000でどうだろうか」と持ちかけてきた。ステーションまでは、緩やかな下りだと記憶していたし、値段も思っていた通りだったので、それではとお願いすることにした。

 相変わらず脂肪のない屈強な背中を見つめながら走ること7分、非常に楽にステーションに到着することができた。

 今日も相場よりかなり多く支払ってしまったらしく、お金を渡すとうやうやしく受け取られて、腰を落として握手を求められた。


市場の奥にある石畳の道。

その先にある階段を下りるとステーションがある。
 南部方面のタクシー・ブルースステーションは、町のメインロードをひたすら南方面に進んで町が終わろうかという時に見えてくる左手の市場の裏手にある。市場を突っ切ると石畳の道があるので、その道を右手に進むと階段の下がステーションだ。

 昨日見に行った時にわかったことは、タクシー・ブルースの会社がいくつかあって、小さなチケット販売小屋が並んでいること。料金は一律Ar7000であること。

 各社の客引きは、朝6時からすくなくとも1時間に1本はフィアナランツァ行きが出ているので心配することはないと言っていたが、これについては眉唾だと、事前にチケットを購入するのはやめて、当日買うことにした。

 8時17分に到着すると、早速客引きが近寄ってきた。フィアナランツァに行きたいというと、車まで連れて行ってくれた。会社は数社あるだろうけれど、値段も一緒だし車のレベルもさして変わらないとすれば、一番早く出発するというのがプライオリティーの筆頭に来る。昨日の夕方見に来た時は、数人の客引きが自分の車に引き込もうとしてきたが、今日は一人目の男性以外には誰も近寄ってこなかった。というのも、連れて行かれた車にはかなりお客さんが乗り込んていて、今にも出発しそうだったからだ。他の会社の車に勝ち目はないと踏んだのだろう。

 車内には同じ宿に宿泊して昨日少し言葉を交わしたフランス人女性2人組みが乗っていた。彼女たちもタクシー・ブルースの下見をして、中でも外見が良さそうな車のチケットを購入したわと言っていた。出発時刻は確か午前7時だったはずなのに、8時を過ぎた今、まだここにいた。「もう1時間半もこうして待っているのよ、7時の出発だと言われて6時半に来たのに・・・」と怒るというよりは、諦め口調で言ってきた。まぁまぁ、私たちなんて、この前の移動で2時間以上待ちましたからね、というと彼女は「まぁ」と驚きながらも、自分たちの状況がそんなにひどいものではないことを悟ったようだった。

 今回の私たちはラッキーだった。車に乗り込んで20分以内に出発だ。

 車は運転席、客席が3列。横3人ずつ座るので、まぁまぁ緩めの構成。だんだんこの状況に慣れてきている自分が怖い。

 相変わらず棚田の景色は美しい。

 今日は木曜日。この辺りの村々は木曜日がマーケットの日なのだろうか、いくつかの村では道路から少し離れた所に色とりどりの布などが見えているマーケットに向かって、どこにこんなに人が住んでいるんだろうかと思うほど大勢の人が流れていた。

 その中に、少し変わった服装の男性を発見。おお、彼らはバーラ族ではないだろうか?ガイドブックに紹介されているのと同じように、カラフルなパッチワークの布、あるいは大判のスカーフを片肩にかけ、手にはステッキのような木の枝を持っていて、パナマ帽みたいな麦わら帽子を被っている。中央高原地帯の遊牧民だとガイドブックには書かれており、正確にはバーラ族ではないかもしれないが、似たようなファッションの男たちだった。1時間半ほどして、ある村で降りる客があったので停車。その時、偶然にも窓の外にそうしたファッションの男たちがいて撮影することができたのだった。

 この村で停車した途端に、物売りの女性たちが近寄ってきたのだが、売っているものがゆで卵と手羽先の揚げた物ばかりというのが変わっていた。よっぽど鶏に力を入れている村なのだろう。朝10時前だというのに、数人の乗客が揚げた手羽先を購入して頬張っている。もう少し遅い時間ならば私も食べてみたかったのだが、まだ揚げ物には早すぎる時間だった。

 アンブシトラから南、そしてこれから西側の海岸に向かっては、だんだん黒人系のマダガスカル人の人口が増えてくると話しに聞いていたが、そういえばバスの中に座っている乗客もほとんどが黒人系になってきている。

 インドネシア系の人と比べると帽子や髪飾りに気を使っている人が多くなっているような印象がある。前に座っている女性と男性もそうだった。同じ国だけれど、全く異なるオリジンを持った人々が生活して多様な文化や風習を作り上げているのがマダガスカルなのだ。

 今日の運転手さんはかなりの飛ばし屋。早く到着するのは嬉しいのだが、右に左に大きくカーブする山道が多いのでスピードが速いと揺さぶりも大きい。体調の悪い夫はついに目をつぶってウトウトし始めているのだが、揺さぶられる度に体が車内にぶつかって熟睡できないでいる。

 しばらく行くと、警察官が数人、崖の下をのぞきこんでいるのに遭遇した。運転手も興味本位なのか車を停めて、警察官に様子を聞きに行った。フランス人の女性もサッと降りて様子を見に行く。その隙にと女性2人がトイレをするために草むらに消えていった。フランス人女性が教えてくれたことには、この崖からタクシー・ブルースと同じような車が転落してしまったのだそうだ。車の残骸が崖の下に見えたということだった。

 ここから運転手はややスピードを落として運転するようになった気がする。ガードレールなんて一つもない道だから、気をつけないとね。

 フィアナランツァまでも道路はほとんど問題がなく、アスファルトに穴が開いているなんてことはなかった。途中で何組もの道路整備を行っている人々も見かけ、こまめに修復作業が行われているようだ。いいぞ、マダガスカル!

 4時間かかるかなぁと思っていたフィアナランツァまでは3時間半で到着した。

 道路の状況が良かったこと、天気に恵まれていたこと、途中まで運転手がかなりハイスピードで運転していたことが要因だった。

 街中に入って目的の宿を通過することがわかったので、鉄道駅前で停めてほしいと運転手に頼んだのだが、それはできないとステーションまで連れていかれた。来た道を徒歩で10分ほど戻って目的の宿に到着。鉄道駅前にあるホテルだった。


 
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