夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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イファティ(Ifaty)→トゥリアル(Toliara)
2007.05.12
マダガスカル国内移動

移動内容
08:02-08:47 トゥリアル行きのタクシー・ブルースに乗り込んで待機。
08:47-10:40 イファティからトゥリアルまでタクシー・ブルースで移動。
タクシー・ブルース運賃 Ar3000(=US$1.58)/人 by 現金
10:40-10:54 タクシー・ブルース・ステーションからトゥリアルの市場までプスプスで移動。
プスプス運賃 Ar1000(=US$0.53) by 現金
※1人のプスプスに2人で乗り込んだ。
※2007.05.07現在、US$1= Ar1896で計算。Arはマダガスカル・アリアリ。。

 ダイブショップGrand Blueのダイブマスターであるリチャードさんとトゥリアルとイファティ間の交通について話をしたら、トゥリアルからこちらに来るのは便数も少ないし時間も料金もかかるが、イファティからトゥリアルに向かうのは比較的容易だと言っていた。

 出発の今日、荷物を持って車を探しながらメインロードを反対側の端っこまで歩いていくと、確かに車はすぐに見つかった。

 来たときの家畜輸送車のようなトラックではなく、ピックアップトラックの荷台に椅子を据えたやつだ。

 家畜輸送車トラックは、席が狭苦しくて前の席がすぐ迫っている上に、座席が高い位置にあって足が床に届かなく、しかもぎっしりと人が乗っていて、金輪際乗りたくないと思った乗り物だった。

 それに比べたらこちらは快適とも言える乗り心地だ。

 そのうちに足元には生牛肉がぎっしりと入った網かごが置かれて蝿がブンブンと飛んでいる。これはイファティで肉を買い付けて近くの村で売りさばく肉屋さんの荷物だ。

 なんたって、このタクシー・ブルースは肉屋さんの真横に停車しているからね。朝8時過ぎの肉屋は地元の人で大盛況だった。日が高くなって腐る前に買おうということなのだろうか。




 この地方の朝は早い。肉屋さんだけでなく往来にも人は多く、交通量もある。

 ゼブ牛の引く牛車に子供や荷物を載せて通るお父さん、私たちが乗ってきたのと同じタイプの家畜輸送車のようなトラックバスもトゥリアルに向かって通り過ぎていった。今日はあれじゃないことを本当に嬉しく思う。

 こうして人々の様子をながめていたら、45分が過ぎ、いよいよタクシー・ブルースはトゥリアルに向けて出発することになった。

 まずは男性陣が車を降りて後部から車を押す。その勢いに乗ってエンジン着火。

 イグニッションキーなんてのはない。おそらく盗難車を動かすのと同じ原理で、カバーからむき出しになったニクロム線みたいなのをチャッチャッと合わせるとエンジンがかかって、押してもらった勢いで走り出すのだ。エンジンがかかると男たちは走りながら車に飛び乗るって寸法だ。本当に盗難車なのかもしれない。

 車内では肉屋さんが名調子で面白い話を立て続けにして他の乗客を笑わせていた。一体何をしゃべっているのだろうか。

 今日は来た道から少しはずれて、別の村を経由して行く。こうした村で少女を降ろし、おばちゃんを降ろし、最後に肉屋さんを降ろした。陽気な肉屋さんは牛肉の小さな塊をタクシー・ブルースの助手に「とっときな」と気前よく渡して去っていった。生肉の塊を手に困惑した様子の助手にビニール袋を提供。嬉しそうに袋に肉を入れていた。

 村を過ぎると、元の幹線道路に戻ってトゥリアルに向かう。車内に残っている人間は少なく、更に快適になった。

 ところが。

 一人助手席に陣取っていたちょっと気取った若い女性が、「トイレに行きたいの」と車を停めた後に、どうしてもギアが入らなくなってしまった。ハンドルから出ているギアチェンジのバーは脱臼した肩のようにブラブラして、どこにもひっかかっていない。完全に故障だ。なんでこんな所でトイレとか言うかねぇ。

 タクシー・ブルースの故障を経験するのは2度目だ。1度目はフィアナランツァという比較的大きな町の近くで故障した。運転手にはなすすべがなかったものの、携帯電話で会社に電話して代車をすぐに回してもらったので30分もしたら再び目的地に向かうことができた。

 しかし、ここはイファティに近い田舎で、しかもこのタクシー・ブルースはどう見ても個人営業で誰も助けになんか来ないだろうという感じだった。

 どうする?

 運転手はボンネットを開けて、ふむふむと観察していたが、助手に道具を出させて車の下に潜り込んだ。

 どうやら原因と対処方法がわかったらしい。

 開けたボンネットの中は、廃物利用した缶に液体が入っていたり、ヒモであちこちしばってあったりして、もはや最初の形状を留めていない。素人の私から見ても、改造してぎりぎり動いているんだなぁと思わせる感じだった。

 やがて車の下からカンカンと金属を叩く音が聞こえた。

 停車してしまってから15分ほどして運転手が車の下から出てきた。ギアレバーもひっかかりがあるようになっている。

 私たちも車から降りて、近くを通りかかった自転車のおっちゃんも助けに入って、皆で車を押したらエンジンがかかった。やったー!修理成功だ。イファティでタクシー・ドライバーするにはかなりの知識がなくっちゃできないようだ。

 こうして再び車が動き始めて、今度は問題なく10時40分にイファティに到着。そこからプスプスという人力車でマーケットまで移動して2軒ホテルを見た中から決めてチェックインしたのだった。


 
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