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ベロ・チリビーナ(Belo Tsiribihina)→ベクーパカ(Bekopaka)
2007.05.16 |
マダガスカル国内移動 |
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移動内容 |
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08:06-12:18 |
ベロ・チリビーナからベクーパカの対岸まで宿に同宿のドライバーの4WDで移動
4WD運賃 Ar100,000(=US$52.47) by 現金 |
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12:25-12:30 |
マナブル川を渡し舟でベクーパカ村側まで移動
渡し舟運賃 Ar500(=US$0.26)/人 by 現金 |
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12:30-13:57 |
マナブル川川岸から村まで2km、イブラヒム・ホテルを見てから、更に900m奥に入ったホテル・タナンクアイまで徒歩で移動。 |
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※2007.05.14現在、US$1= Ar1906で計算。Arはマダガスカル・アリアリ。。 |
昨日、バタバタと探し回ってやっとみつけた交通手段は、同じホテルにたまたま宿泊していたマダガスカル人3人組みの4WDに同乗させてもらうという方法だった。
料金のAr100,000は高いが、他に手段もなかったので仕方ない。
車は4WDで昨日のタクシー・ブルースとは別世界の車だ。
運転手、助手席にはガイド、後部座席には我々とガイドさんの彼女が乗った。彼女がついてきているってのがマダガスカルらしい。
そういえば、メキシコのバスはよく奥さんを乗せていた。浮気性の旦那さんの監視役として付いてきているのか、家族旅行も兼ねちゃっているのか、いずれにせよほのぼのしている。
荷物は最後部に乗せたので、私の膝の上には何もない。あー、楽チン、楽チン。昨日は足元がガソリンでドロドロだったから下に置けずにずっと膝の上に乗せていたので大変だったのだ。夫はコンピュータが入ったリュックなので相変わらず膝の上。すみませんねぇ。
道は昨日から比べると更に悪路になった。
ゼブ牛の大群と正面衝突しそうになるくらいは序の口。
雨季の間にできた深い轍は轍にはまらないように、高い部分にタイヤを乗せて走るのがコツだ。轍が深すぎて、車の底部をこすってしまうからだ。
もう乾季に入って久しいだろうに、いまだに水溜りが大きく残る場所もあった。こうした場所は、横に新しく道ができている。こうしてこの辺りの道はどんどんと変化していくらしいのだった。時には同じような道が2方向にできている部分がある。こういう場合はドライバーの目でより新しいと思われる道を選んでいかなくてはならない。
いくつかの小さな川を超える部分では橋が雨季の濁流で根元の部分を破壊されてしまい、結局橋の横の斜面を川へ下り、水量の減った川を入って渡らなければならない場所が数箇所。
川への斜面は急角度で4WDでない限り絶対に登れないと思われるような場所だった。ここをタクシー・ブルースで一体どうやって行くというのだ。シャヒーナ氏のタクシー・ブルースで来なくてよかったかもしれない。
午前11時前にベクーパカから25km離れたアンディマカAndimakaという村で休憩。彼らの本来のお客さんのいる村はとっくに通り過ぎてしまってきたということで、ここからは私たちのための旅路になる。
因みに、どうしてそんな寒村にいるお客さんが4WDを呼びつけて首都アンタナナリヴまで戻るような高級な旅ができるのかと聞いてみた。するとお客さんはマダガスカル大学の教授だそうで、村に泊り込んで生物学を研究しているのだそうだ。だから、そんな名もない村にまで迎えをよこして帰るという芸当ができるのだそうだ。
アンディマカの村には飲み物やクッキーなどを販売している店が1件、地べたで果物を売っている女性たちの集団があり、食堂も2軒くらいある。私たちの他にも4WDの車が数台停車していて、それぞれに休憩したりしていた。
その中に、昨日親切にしてもらったマダガスカル人夫婦の姿を発見した。彼らは昨日の午後にベロ・チリビーナをバイクで出発してベマラハ国立公園に向かったはずである。聞いてみると、さっさと観光を終わらせてもう帰るのだそうだ。随分と早いなぁ。
予想通りバイクでの旅は過酷なようで、旦那さんの鼻の穴はマダガスカル特有の赤い砂で染まってしまっていた。うわー、大変そうだ。
「あと25kmだから1時間くらいで到着しますよ」というガイドさんは、午後3時の迎えの時間に目処がついたせいか、途中でものすごく美しいカメレオンが見つかると車を停めてくれたりして、なかなか親切だった。
マダガスカルには多くの種類のカメレオンが存在するそうだが、こんなに鮮やかなグリーンのカメレオンは初めて。普通に移動しているだけでも、こんな生き物に遭遇するのだからこの国は魅力的なんだろうなぁ。
最後の25kmは本当に厳しい道だった。道というか、皆が偶然同じ所を走っているだけというに等しい、道なき道。サファリラリーでもしているような感じだった。
ガイドさんの予想よりちょっと遅れて、12時18分にベクーパカの対岸に到着した。目の前のマナブル川を渡し舟で渡ればベクーパカなので、ここまででお別れですと告げられた。
最後に渡し舟の船頭さんに話をつけてくれて、1人Ar500で渡してもらう交渉までやってくれて、彼らとはお別れだ。彼らにとってもいいお小遣い稼ぎになっただろうし、我々も助かった。いい感じのギブアンドテイクだったと思う。
渡し舟は丸木をくり貫いて作ったピローグ。乗ってみるとかなり細身な上に1本だと安定感がない。
私たちの船頭さんはピローグ2艘を横並びにして、3箇所に横板を渡してつなげているので安定感があるし、横板に座ることもできるから便利だった。
最近のバックパッカーの流行では、アンツィラベから車でいったチリビーナ川の上流から2泊3日かけて、このピローグ1本の船で今日我々が出発したベロ・チリビーナまで下ってくる。宿泊は途中の川原でキャンピングするのだそうだ。今渡っているマナブル川に比べると、チリビーナ川はずっと幅も広い水量も多い。あの大きな川をこんな頼りない船で下ってくるとは!アドベンチャー気分が満喫できるに違いない。
マナブル川を渡るのには5分とかからなかった。
渡りきった場所の右手の丘の上に国立公園の管理事務所ANGAPがある。さーて、村はどっちに行くのかなぁ。ANGAPのそばにゆったりしているフリーのガイドたちに聞いてみると、ここから村までは2km離れているのだそうだ。
おお、2km!!!
炎天下の2kmを荷物を担いで歩くのは、本当に大変なことだった。途中何度も日陰で休憩していたが、めまいと吐き気も起こりそうでクラクラしてきた。
それでも何とか村に到着して、目的の安宿イブラヒム・ホテル(一泊ツインでAr15,000)を訪ねてみると、またまた英語が全く通じない世界。今回の旅行では英語が通じる人にアクセスするのが必須な私たちは、こりぁだめだと他の宿を訪ねることにした。
次に安いといわれているのがタナンクアイTanankoay。村人に教えてもらいながら進むと、村はずれに標識が立っていて「ここから900m先」と書かれてあった。まだ900mも先なのか・・・。
途中で休憩すること5回くらい。めまいを感じながらもようやく宿に到着すると、英語も話せる明るいフランス人女性が迎え出てくれた。シャレーの部屋は高いのだが、常設テントならば2人でAr12000とイブラヒムよりも安いし、共有の設備は素敵な感じ出し、マダムは英語が話せるし。決めた、ここに宿泊する。とにかく冷たいコーラを出してもらって、やっと一息ついたのだった。
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