夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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ルショト(Lushoto)→ダル・エス・サラーム(Dar es Salaam)
2007.06.06
タンザニア国内移動

移動内容
07:30-07:35 ルショトの宿からバスターミナルまで徒歩でタクシーを探しに行く。
07:35-07:37 宿からバスターミナルまでタクシーで移動。
タクシー運賃 Ts2000(=US$1.56) by 現金
08:08-15:08 ルショトからダル・エス・サラームまでSHAMBALAIのバスで移動。
バス運賃 Ts10000(=US$7.78)/人 by 現金
15:20-15:56 バスターミナルから宿までタクシーで移動。
タクシー運賃 Ts7000(=US$5.45) by 現金
※2007.06.04現在、US$1= Ts1285で計算。Tsはタンザニア・シリング。

 チケットは昨日のうちにガイド青年と一緒に購入しておいたので、今日は昨日バス会社の人に言われた7時半までにバスターミナルに行けばいい。

 とはいうものの、相変わらず道はドロドロとぬかるんだ部分もあるのでタクシーを使わざるを得ない。

 朝早めに朝食を出してもらって、村まで徒歩で行き、タクシーを拾って宿まで連れ帰ってくるということをしなければならなかった。

 バスターミナルに行くと、バス会社の人が「ダルエスまでかい?」と声をかけて来た。「そうそう、だけど荷物を運ばなくっちゃいけないから、タクシーが必要なんだよね」というと、「おおーい」とバスの向かいに停車しているランドクルーザーに声をかけ、とんとん拍子にタクシーが見つかった。値段は来た時と同じTs2000というと、ニコニコで決定。この笑顔だったら、私たちの荷物を見ても文句は言わないだろう。

 案の定、ランドクルーザーのタクシーは私たちの荷物を黙々と後ろの荷台に運び、ターミナルでもバスに積み込むのを手伝ってくれた。

 宿からバスターミナルまでは来るまで5分とかからない距離なので、タクシー代金はどちらかというと荷物の運び込みの力仕事代金だ。これでTs2000ならいいじゃないか。

 バスはSHAMBALAIという会社で、モシからここまで来たFASAHAとは別の会社だが、バスの仕様は似たり寄ったりだ。

 中に入ると、昨日イレンテ・ビュー・ポイントで知り合ったドイツ人カップルも乗っていた。

 彼らはアルーシャからここに来たのだが、スカンジナビアのバスと同等のデラックスバスでモンボで降ろしてもらって、そこからミニバスに乗って来たのだそうだ。

 同じ会社でモンボからダル・エス・サラームまでのチケットも購入してルショトに来たのだが、ルショトの宿の人に確認すると、このバス会社はモンボには停車しないで、モンボから14km先のレストランに停車することになっていると言われた。バス会社に確認したら、「そうそう、そのレストハウスでピックアップするから」と言われたのだそうだ。ルショトからミニバスに乗ってモンボまで行き、モンボからタクシーでレストハウスに行かなくてはならない。

 時間もないので、ルショトからそのレストハウスまで行こうとしたら、タクシーには一人US$25だと言われてしまったということだった。

 ということで、ここから出るバスチケットを買いなおして、既に購入したチケットについてはダルエスの支店で返金してもらうことにしたのだそうだ。

 ルショトからダル・エス・サラームまでのバスがあることを知っていたら、こんな事はしなかったのに・・・と悔やんでいた。

 私たちのガイドブックには、ダル・エス・サラームからルショトまでの直行便があると書かれている。ということは帰りの便もあるだろうと踏んで、何も手配しなかったのだ。

 それにしても、同じような立場に置かれたとしても、私たちならルショトからダルエスまでのチケットを事前に購入することはしないだろう。似たようなケースで、マダガスカルでは随分と腹立たしく、かつややこしい目にあったからだ。鉄則は、陸路の場合の遠隔地から遠隔地のチケットはできるだけ買わない。というかお金を払わない。ということだ。金さえ払わなければ、後はどうにかなる。

 さて、私たちの席はガイド青年の計らいで一番前にしてもらっていた。2席のうちの通路側は、前に席がないので脚が伸び伸びと伸ばせるという環境だ。普通は喜ばしい事なのだが、この席の頭上には網棚がない。つまり、せっかく編み出した「荷物自転車ワイヤー釣り」ができないではないか、と我がご主人様はご機嫌斜めだ。この人を喜ばすのは並大抵のことではない。

 それで、今日のフォーメーションは前に席がないことを活かして、「座席リュック」。

 「これなら誰にも迷惑をかけずに自分も楽ができる。どんな環境でもすぐに新しいフォーメーションを考え付いてしまう。日本人というのは、こういう事に長けていて、問題があると必ずどうにかして解決してしまうものなのだ。こういう創意工夫が現在の日本の高度成長を・・・」(夫談)

 はい。とても素晴らしいと思います。

 とにかく、バスは8時8分に出発した。来た時と同じようにクネクネと山の端を巡って時々村に立ち寄る。

 ルショトを出てから30分後に到着した村ではバスの停車する場所がマーケットになっていて、カラフルな布を体にまとった女性たちが、様々な果物や野菜を頭に載せてバスの乗客にに売ろうと殺到してきた。

 その色合いの華やかなこと!

 日本にいるとアフリカというのは大陸をひっくるめてメディアで紹介される。しかもその内容は、貧困、流行病、悩める人々の苦悩の姿が多い。だから、私の中のアフリカのイメージも、そうしたものから出来上がっていたわけだが、少なくともケニアとタンザニアではあふれんばかりの野菜や果物、そして活気に満ちた市場を多く目にして、豊かでたくましく明るい人々の生活を感じてきた。やっぱり、実際に訪れてみないとわからないことだらけだ、世の中は。

 ここでは、多くの荷物の積み下ろしや積み込みが始まったので、いいチャンスだと運転手に「トイレに言ってくるね!」と告げてバスを降りた。

 「トイレ、トイレ」とトイレットペーパーをにぎりしめて走り回っていると、人々は「お、こいつは大変なことになっているかもしれん」と「あっちだ、こっちだ」と親切に教えてくれて、市場の裏手にある農家を紹介してくれた。農家のおばちゃんがトイレを貸してくれて、礼を言うと「また、いつでも来てねー」と答えてくれた。なんかねー、この辺りの人は本当にいい方ばかりで、こころがホノボノしてくるのだった。

 そこから45分も走った山中では、大きな岩が道に落ちていた。

こんな大きな岩が落ちてくるなんて、実はちょっと怖い道だ。まだ雨がふる日もあるので、地盤が緩んで落石したのだろう。むむむ。ルショトに行くのは完全に乾季になってからの方がいいらしい。

 バスには物資の積み込み要員として5人くらいの男たちが乗り込んでいる。彼らの力をもってしても岩は動かない。一人の男がバールを持ち出して(そんな物がバスに常備してあるのが怖い)、テコの力でやっと岩を動かすことができた。

 次の長い停車はモンボだった。10時半。ルショトからモンボまでは2時間半かかるということになる。あれれ?来る時は1時間とちょっとしかかかっていなかったのに。この路線の時間を読むのは難しいなぁ。

 ちょっと外に出てみると、「揚げ物スナックを買いませんか?」「クッキー買いませんか?」とワーッと青年たちが寄ってきた。

 お腹も空いていないし、何も買いませんというと、「たばこ持っていませんか?」「ライターあったら下さい」と今度は物乞いに豹変。とにかく外国人から何かをせしめたいらしい。

 そんな様子を盗み撮りしている夫には、「なんだー、ごらー!」と威嚇の視線を飛ばしている男が写っている。ルショトからここまでは牧歌的な人が多かったのに、モンボはちょっと危ない感じですねぇ。

 モンボを過ぎてしばらくすると、とうもろこし売りの少年がバスに乗り込んできた。湯気が立つとうもろこしはたちまちバスの客に売れていき、私たちもこれをお昼ご飯にした。


 モンボを出てからの幹線道路は相変わらず快適。とうもろこしも食べてグーッと眠って目が覚めたら、午後3時。あたりは町の風景に変わっていて、午後3時8分にダル・エス・サラームに到着した。朝8時8分に出て午後3時8分に到着したから、ぴったり7時間。

 ルショトからモンボまでが荷物運搬も兼ねたバスになっているので、日によって荷物が異なり、かかる時間が変わってくるようだ。今日は長い方なのではないかと思う。

 ダル・エス・サラームはタンザニアの首都ではないが、一番大きな経済都市だ。長距離バスターミナルでは、どんなに悪質な人々が待ち受けているだろうかと、かなり気をひきしめていたのだが、思ったほど多くの人は寄ってこなかった。

 寄ってきたのはタクシーの運転手が1人くらい。バスターミナルにいるタクシーの運転手はパリッとした服を着て、ちょっと気取ったハイヤーの運転手みたいだった。「ちょっとコーラを飲んでから考える」というと、引き下がっていった。考えてみたら、もう一組のドイツ人カップルに殺到していたのかもしれない。彼らはダルエスには宿泊しないで、そのままザンジバル島に行きたいと言っていたので、そのままタクシー運転手の一人に連れて行かれてしまった。

 コーラを飲んで一息ついてから、たくさんタクシーが停車している所にいって値段を聞いたら、Ts10000(=US$7.78)という。ガイドブックには市内でTs1000〜2000とある。ここは遠いので倍額でTs4000だとしてもTs10000は言い過ぎだろう。

 「それは高いねぇ、じゃ、他を探すわ」と言っても、ここでは簡単に釣れる外国人がいっぱい来ているからなのだろうか、誰一人値下げ交渉に応じる者はいなかった。

 バスターミナルの広い敷地を横切って、大通りまで荷物を引きずってターミナルの外に出た。大通りを走っている流しのタクシーを拾おうと思ったのだ。大抵、どこの町でも、ターミナルの中にいるタクシーは高く、すぐそばの通りを流しているタクシーは安い。

 外に出ようとすると、今ターミナルに入ってきたハイヤー系お気取りタクシーがすれ違い様に声をかけてきた。値段を聞くとTs8000。お、ターミナルから出てもいないのに、出口に近づいただけで値段が下がった。うーん、でももう一声。「Ts5000では?」というと、笑いながら去っていった。何でここのハイヤー系は余裕をかまして気取っているんだ?

 敷地には手荷物検査があるのだが、そこを通って外に出ると、明らかにローカル系タクシーの男が声をかけてきた。値段はTs7000。まぁ、こんなものだろうと、それでお願いすることにした。

 男について車まで行くと、そこに本物のドライバーが待っていた。つまり男は客引きだったのだ。結局、客引きも振り払ってローカルのタクシー運転手と直接話をすればTs5000くらいになるのだろう。

 ダル・エス・サラームのウブンゴ・バスターミナルでタクシーを安くつかまえるには、ターミナルの外に出て、客引きを蹴散らして、直接運転手と話をすればいい。

 客引きをうまくかわすことができるのか、客引きをかわした後で客引きの妨害なしに運転手と直接話ができるのか。この部分は試していない。成功すれば200円くらい安くなるはずだ。


 運転手は口下手で、真面目な感じの人だった。目的の宿まで交渉した金額でちゃんと連れて行ってくれたのだった。


 
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