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ベイラ(Beira)→ヴィランクーロ(Vilankulo)
2007.07.01 |
モザンビーク国内移動 |
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移動内容 |
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03:40 |
宿の目の前のバス発着所まで徒歩で移動 |
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03:40-04:30 |
ドライバーが来るまでの色々のごたごた。 |
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04:30-05:30 |
ドライバーが来てからの色々のごたごた。 |
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05:30-15:13 |
ベイラからヴィランクーロまでバスで移動
バス運賃 Mtc350(=US$13.53)/人 by 現金
スーツケース運賃 Mtc200(=US$7.73)/荷物 by 現金 |
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05:13-15:35 |
南アからボランティア活動で来ているキリスト教の親切なお嬢さん達が荷物を持ってくれて、宿まで案内してくれ、歓談しながら徒歩で宿へ |
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※2007.07.02現在、US$1= Mtc25.87で計算。Mtcはモザンビーク・(ニュー)メティカ。 |
怒涛の移動4日目だ。ヴィランクーロが当面の目的地だったので、この移動が終わると数日ゆっくりとできる。さぁ、頑張ろう。
今日もバスは4時半出発。昨日、目の前のバス発着所に確認しに行った所、4時には来るように言われたので3時40分に宿を出た。
真っ暗な中に停車しているバス。外にいると危ないのでバスの中で待とうと扉を開けてギョギョギョ。中にはぎっしりと人が座っているではないか。あー、びっくりした。
皆、早いねー!みたいなノリで入っていったら、どうやら皆さんは昨晩からここにお泊りだったようで、この未明の迷惑なモーニングコールに不承不承目を開けているという感じだった。でもまぁ、私達の席に座っている人はチケットを見て納得して立ち上がってくれ、それを合図に、皆起き出してぞろぞろと荷物を外に運び出し始めた。一体どういうシステムなんだろうか。
やがてバスの助手であるコンダクターの青年がやってきて、一人ずつ指示を出しながら荷物を車の中に詰め込んで着席。何となくおさまって、後は運転手を待つばかりになったのだが、運転手が4時を過ぎても、4時15分を過ぎても来ない。皆もどーした、どーしたとコンダクターを責め、コンダクターはやっと運転手に電話をかけ始めた。
青年が説明したことを英語で説明してくれた乗客の話によると、運転手は現在自宅で睡眠中だったそうだ。最初の電話では奥さんが出て電話を勝手に切ってしまい、2度目の電話でつながって、今からここに向かっているというではないか!何じゃ、そりぁー。運転手が寝坊してどーするぅぅぅぅ。
こうして4時半にやってきた運転手は、全く悪びれた様子もなく、「いやー、皆さん、おはよう、おはよう」とにこやかに厚顔ぶりを発揮。しかも、コンダクター青年が折角詰め込んだ荷物の配置がよくないとかで、もう一回全ての荷物を外に出させて、彼流にバスに詰め込むことになった。呆れる展開だ。何のために3時起きしたと思っているんだ。
更に腹の立つことに、運転手は荷物の多い乗客から超過料金を徴収し始めた。前回の移動とは違って、ローカルの人もちゃんとお金を支払っているので、どうやら正しいシステムらしい。私達もスーツケース1つにつき、半人前の料金を支払うように命じられたのだった。ま、仕方ないか。
てなことで、4時半の出発が遅れること1時間、バスは5時半過ぎにようやくベイラの町を後にしたのだった。
2時間はぐっすりと睡眠時間。気づくと日は高く上がり、すっかり夜は空け切った朝の草原の中を走っていた。
午前7時半に一度目の停車。何もない場所である。なんで、ここで停車?と思うと、みんな、ぞろぞろと思い思いの草薮に消えて用を足し始めた。つまりこれは、通称「ブッシュトイレ」、トイレ休憩なのだった。
国によっては、6時間も7時間もトイレ休憩なし、車にトイレなしで走り続けた記憶もあるので、これに比べるとモザンビークの、いやアフリカのバスは良くトイレ休憩で停まってくれるので人間的だ。
モザンビークはつい10年程前までは内戦が繰り返されて政情不安だったと聞いているが、「その割には道路はケニアよりもずっといいなぁ。」と思っていたら、急に道がざらついてガタピシし始めた。やっぱりだめかと思ったのだが、ザラザラはそのうちに終わって、再び快適な道路になった。
この後も、10時半前、12時半過ぎと、きっちりと2時間置きに休憩時間の停車があった。
まぁブッシュトイレくらいならいいのだが、この辺りからトイレのある村への停車ということになり、そうなると村人が土産物や農産物を持って詰めかけてくるようになった。
また、乗客がよく買い物をするんだよねぇ、これが。もっと大きいパイナップルがほしいとか、ミカンはそっちの袋にしてくれ、金が足りない、つり銭がない・・・。停車するごとに停車時間は長くなり、4回目の停車になろうとする時、運転手が「次の停車でビールを買いたい人はいるかな?」とサービス満点の笑顔で振り返ったのに対して、ついにモザンビーク人ではない黒人の男性が英語で「Time
is money, don't stop any more!」と文句を言い始めたのだった。確かに。
私達はある目的地に向けてこのバスを利用しているわけで、運転手のおっさんと楽しいバス旅行に来ているわけじゃぁないんだ。逆切れ体質の運転手は、さきほどの笑顔をサッと引っ込めて、不満げに車を停めずに走り出した。
こうして、ベイラを出てから8時間近く経過した午後3時13分にヴィランクーロに到着。ロンプラには所要時間7時間と書いてあるから、やっぱりトイレ休憩っていうか、土産物休憩が長すぎたんだろう。
とにかく、日のあるうちに目的地に到着してやれやれだった。バスは終始ギュウギュウ詰めだったし、なかなか窮屈な旅だった。
バスを降りた場所の左手が海になる。目指している宿「Zombie Cucumber」への行きかたを聞こうと、観光客風な白人女性たちに話しかけると、自分達もその方向に向かっているので一緒に行こうと道案内を申し出てくれた。彼女達はキリスト教の教会主宰のボランティアに参加している南アの大学生だそうで、私達が宿泊している宿の先にあるキャンプ地にテントを張っているのだそうだ。
慈悲の心に満ち溢れた清純な女性たちが私達の手荷物を持ってくれたお陰で、途中から砂地になってしまった道をスーツケースをひきずって歩く作業も何とかこなせた。
南アの人って優しいわ!そんな印象のヴィランクーロ滞在が始まった。ヴィランクーロはモザンビークだけどね。
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