夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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ヴィランクーロ(Vilankulo)→トーフ(Tofo)
2007.07.05
モザンビーク国内移動

移動内容
07:12-07:35 宿Zombie Cucumberから村の中心地にあるバス発着所まで徒歩で移動
08:00-12:20 ヴィランクーロからマシシMaxixeまでミニバスで移動
バス運賃 Mtc150(=US$5.80)/人 by 現金
スーツケース運賃 Mtc50(=US$1.93)/荷物 by 現金
12:49-13:15 マシシMaxixeからイニャンバネInhambaneまで渡し舟で移動
人間運賃 Mtc12(=US$0.46)/人 by 現金
スーツケース運賃 Mtc15(=US$0.58)/荷物 by 現金
13:15-13:40 イニャンバネInhambaneの渡し舟発着所からトーフTofo行きのミニバスターミナルまで徒歩で移動。1.5kmくらいか?
14:30-15:10 イニャンバネInhambaneからトーフTofoまでミニバスで移動
人間運賃 Mtc15(=US$0.58)/人 by 現金
スーツケース運賃 Mtc15(=US$0.58)/荷物 by 現金
15:10-15:20 ミニバスの発着所から宿Fatima's Nestまで徒歩で移動。
※2007.07.02現在、US$1= Mtc25.87で計算。Mtcはモザンビーク・(ニュー)メティカ。

 今日の移動は私達の持っているロンプラに詳しい地図が掲載されていないので、言葉だけの説明で一体どういう地形になっているのかが理解しづらかったが、人の地図を見せてもらって納得。

 私達が行こうとしていたトーフは、モザンビークの東側に南から突き出す半島にあったのだ。(トーフの位置はかなりいい加減、イニャンバネのどっち方向にあったのか覚えてないのでご了承ください)

 だから北部のヴィランクーロからトーフに行こうとする場合、マシシまでバスで行き、そこから渡し舟で半島に渡り、渡ったイニャンバネからトーフまでまたミニバスで行くという方法になる。

 逆に南部のマプトからトーフに北上しようとする場合には直通バスが出ていて便利になっている。

 これねぇ、何で北部から来るのは船使って、南部から上がってくるのは直通なのか、地図を見ないで考えるのは難しかった。なるほど、そういう地形だったのか。

 とにかく、よくわからないままバス、舟、バスと乗り継いでいくのねという所だけ把握して出発することになった。

 ヴィランクーロは小さな村でミニバスが発着するのはもっと北のチモイヨやベイラからくるミニバスの発着所と同じ場所だ。

 マーケットのちょい手前にトヨタハイエースが並んでいる場所で、誰に聞いてもすぐに教えてもらえる。

 前日に訪れて聞いてみると、マシシ行きは毎朝7時から毎時1本の割合でミニバスが出ているということだった。ミニバスはどこでも満席になると走り出すのが定石なので、1時間に1本というのも怪しいもんだと思いつつも、当日は朝7時過ぎに宿を出た。8時出発くらいにバスがあることを期待して。

 村の中心部の道路はアスファルトで舗装されているが(といっても、所々剥がれている)、海岸に一番近い1本の道は砂地。バックパッカーは背中に荷物を背負っているし、年寄り高級アウトドア派は4駆でこの道を走る。中年がスーツケースで歩くなんてことは想定されていないのだ。

 タイヤがまわらないので、ひきずって歩くことになる。宿から舗装道路にたどり着くまでが、スーツケース派には厳しい移動だった。

 7時半過ぎにミニバスステーションに到着すると、果たしてマシシ行きのバスは誰も乗っていなくて私達だけ。これからいつまで待たされるのだろうかと暗澹たる気分になってきたが、とにかく荷物を乗せてバスの中で待つことになった。今日のスーツケースフォーメーションは運転席アンド助手席の後ろ縛りつけ型。こういうヒモを持っているってのが素晴らしいね。

 「何時に出発するのか?」と聞くと8時だと答えるのだが、お客さんは一向に集まらない。しかし、8時になるときっちりバスは出たので逆に驚いてしまった。しかも、ここのミニバスは客を取り合いするのではなく、もう順番が決まっていてその1台に乗り込むことになっており、同じくマシシ行きの札を下げたミニバスも「8時発はあっちの車だ」とある1台を教えてくれる。取り合う程の客がいないから、こうして平和的に順番に仕事をすることになっているらしい。いつもミニバスに乗り込む時は、ミニバス同士の客の奪い合いの光景を目にしてきただけに、拍子抜けするのどかな光景に心温まるものを感じた。

 4時間の道のりのうち、舗装道路の状況が悪かったのは一部の20分間くらいの間だけ。それとてケニアのぼっこぼこの穴だらけの道に比べたら全然いい。マシシまでもモザンビークの快適な道路の旅だった。

 運転手にはあらかじめイニャンバネに行きたい旨を告げてあったので、マシシの街中に入る手前にあるイニャンバネ行きの渡し舟発着所の目の前で停車してくれた。バスを降りた左手に桟橋が見える。桟橋を進んでいくと、舟の姿とそれを待つ人々が見えてきた。

 桟橋の横にはダウ船と呼ばれる帆船の渡し舟も出ている。これは一艘貸切でいくタクシーのようなもので、貸切代金はMtc100(=US$3.87)だと言われた。通常の渡し舟の運賃は一人Mtc12なので荷物も含めて4人分としても通常の舟の方が安い。もっと大きな問題は、乗る時に必ず水の中に入って行かなければならない点だった。中には大きな家具を買って運ぼうとしている人もいて、舟のこぎ手が頭に家具を載せて水の中に入っていく姿が見られた。私達のスーツケースを水の中に落とされたらたまったのものではない。

 ということで、話し合う予知もなく通常の舟で行くことに決定。渡し舟に乗りたい人は行列を作っていて、新しく舟が到着すると白い帽子を被った人が料金を徴収し、荷物が大きい場合は荷物にも課金していく。

 桟橋から舟に降りる階段が危なげだったのだが、私達の料金徴収係りは乗るときも降りるときも荷物を運ぶのを手伝ってくれた。チップはMtc1を請求されたけれどね。

 乗船時間は30分弱。曇り空の下に見える海は緑がかった灰色に淀み、とても泳ぐ気にはなれない水質だった。トーフへの地理がわかっていなかった私達は、この海を見て大層がっかり。こんな水質なのだろうか。思えば、モザンビークの東側に位置するマダガスカル島西海岸の海も汚かった。モザンビークとマダガスカルの間のインド洋はすっかり汚れてしまっているのだろうか。

 対岸のイニャンバネも水面から急な階段を登って道路に出る。チップ目当てに手伝おうとする人が誰一人もいないのがいい。いかにものどかだという感じだし、チップ目当ての輩と口で対決するのは、非常に疲れる原因になるからだ。

 地上に上がると、桟橋にはかつて鉄道でここまで貨物を運んでいたのだろうか、線路が走っている。

 この桟橋を歩いて行くと、左前方にタクシーなどが停車している広場があった。

 ここからトーフ行きのミニバスが出ているバスターミナルまでが、予想以上に遠かった。桟橋から続く道をまっすぐに歩いて行くと、右側にガソリンスタンドがある。その手前を右折して道なりに歩いて行くと、やがて2方向に道がわかれるので、左折して尚も進んでいくとバスターミナルに到着するのだが、25分も歩いてしまった。迷った時間も考えると1.5kmはあるだろう。車使えばよかった。

 ここのミニバスは容易に出発せず50分待った。荷物は天井に枠がついているタイプの車なのでそこに縛り付ける。

 トーフにも野菜や日用品を売っている店は全部で8店くらいあるが、イニャンバネに比べると割高だ。トーフに長居している白人はイニャンバネまで買出しに来くるのだと、私達のミニバスに乗り込んできた白人サーファーが教えてくれた。

 イニャンバネからトーフまでは40分。あっという間の移動だ。

 トーフは村全体に舗装道路がない。少し砂利の混じった砂地の道だ。朝苦痛を覚えた砂地の道を再び夕方歩くことになった。スーツケースを引きずること10分、目指していた宿ファティマズ・ネストに到着。混み始めてきた時期ということもあり、ドミトリーは満室だったが常設のテントが空いており、そこに入ることになった。各テントには電源も来ていて快適。海は目の前だ。

 マシシからイニャンバネへ渡る時に見た海の色とは違って、明るいエメラルドグリーンの海が白い波頭を立ててドーン、ドーンと浜辺に打ち寄せてきていた。きれい、きれい。

 ヴィランクーロと違って遠浅ではないようで、海の色は岸からすぐに深くて濃い藍色になっている。左右に広々と伸びる海岸線があり、トーフとヴィランクーロまでを覆っていた低気圧も去った空は入道雲を浮かべていた。

 ヴィランクーロでは天気と宿の相性が悪くて楽しめなかったが、トーフでは楽しみたい。期待を込めて暮れ行く海岸線を見つめた。


 
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