夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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マウン(Maun)→カサネ(Kasane)
2007.08.16
ボツワナ国内移動

移動内容
05:30-05:40 宿からバスターミナルまでタクシーで移動
タクシー運賃 BP50(=US$7.84) by 現金
※通常料金BP40に早朝料金BP10を上乗せ請求された
06:30-09:40 マウンからナタまで大型バスで移動
バス運賃 BP36.5(=US$5.72)/人 by 現金
09:40-10:10 ヒッチハイクの車探し
10:10-13:32 ナタのバスターミナル近くからカサネで目的にしていた宿Thebe River Lodgeまでヒッチハイクのピックアップトラックで移動
ヒッチハイク運賃 BP50(=US$7.84)/人 by 現金
※2007.08.13現在、US$1= BP6.38で計算。BPはボツワナ・プーラをあらわします。

 マウンの宿で聞いたことろ、カサネまで行くには、マウンのバスターミナルからフランシスタウン行きに乗り、ナタで下車する。

 ナタにはフランシスタウン発カサネ行きのバスが来ているので、それでカサネまで行けるという話だった。

 ナタでカサネ行きとの接続がいいバスは、マウン朝6時半発のバスだと聞いて、出発日の前日に5時半にタクシーに来てもらうように宿に手配してもらった。

 朝5時20分にはフロントに待機してタクシーを待つ。1分ごとに来ないんじゃないかという不安が押し寄せてきて、一緒に待ってくれていた夜警の人に「こんなに早く出発する客を見たことがあるか」と何度も問いかけた。

 夜警の人は、早朝出発の客も見送ったことがあるので宿が手配した車なら必ず来ると請合ってくれたが、心配でしょうがなかった。しかし、5時半きっかりにタクシーが姿を見せて、私達以上に夜警の人がホッとした顔をしていた。

 タクシーは夜の街を暴走族のごとく疾走して、バスターミナルまで10分。得意気に車を降りながら、早朝料金として通用よりもBP10(=US$1.57)多い料金を平然と請求していた。仕方ないなぁ。


 まだ未明だというのに、バスターミナルにはバスを待つ人が行列をなしていた。バスは一台だけでなく、別の方面に向かうのもあるらしく、隣のバスが先に来ていた。私達のバスは出発の13分前、6時17分に到着。アフリカ人というのは列を作って何かを行うことをしない人たちである。この時も、われ先にとバスに詰めかけ、朝からワーワーと押し合いへし合いしながらバスに乗り込んだのだった。並べばこんな無駄なエネルギーを使わずに済むのにねぇ。

 とにかく大きなスーツケースの荷物料金を取られないだけ、ここはましな国に思われた。

 満席状態のバスが出発。料金はバスが走り始めてからコンダクターが集めて回った。朝早いのでとにかくバスの中ではみんな熟睡だ。

 9時40分にナタに到着。

 停車したのは店が並ぶ前にちょっとした広場のようになっている場所だった。

 やはり、ここからカサネ方面に向かうという女性が指差す先にカサネに向かうバスの姿があった。おお、宿の人の情報どおり待ち時間なしの乗継だ。

 ところが、喜んだのもつかの間だった。バスに到着して聞いてみると空き席は1つもないというではないか。一緒に来た女性もがっかり、後から来た男性もがっかり、そして私達も愕然。

 一体どーしたらいいんですか?と周囲に問いかけると、当然のごとく「ヒッチハイクで行くんですね」という答え。ボツワナっていう国ではヒッチハイクは日常茶飯事のことらしい。

 後から来た男性の情報は、カサネはここから右方向に行くのだが、右手にあるガソリンスタンドに寄ってからUターンする人が多いのでガソリンスタンドでヒッチハイクを行うという。一緒に来た女性は、いやいや右方向に行くのだから、このままバスが停車したのと同じ側、つまり車の進行方向車線側でヒッチハイクした方がいいと言う。うーむ、どちらが正しいのだろうか。

 ということで、私達は2手に別れて私がガソリンスタンド、夫が進行方向車線で待ち伏せすることになった。ガソリンスタンドに訪れるのは、私達と同じマウン方面から来た観光客風の白人が多い。家族連れで空き席があるように見えても、外国から来た観光客はなかなかヒッチハイクには応じてはくれない。当たり前か。右も左もわからない国で、見知らぬ東洋人を車に乗せようという酔狂な白人が、大枚払ってレンタカーするわけないよね。ガソリンスタンドに集まる面々を見ていて、こちら側は劣勢だなぁと思っていたら、反対車線にいる夫が車を停めた。何か話をして、どうやらヒッチハイクに成功したらしい。時刻は10時。15分くらいで車でつかまるなんて、今日はラッキーだわ!

 私達が荷物を乗せて乗り込むと、その他にもローカルの男性が4人乗り込んできた。他の人も乗るならますます安全だ。

 前回、ヒッチハイクした時にピックアップトラックの後ろの方に乗ってひどい目にあったので、今回は運転席の真後ろに座ることにした。

 この運転手さんはヒッチハイクでよく乗せてあげているようで、人間は全て前の方に後ろ向きに座らせ、荷物を後ろの方に配置してから走り始めてくれた。慣れているなぁ。

 走り始めて30分後、はい、ダチョウ通過!

 ダチョウは道からほんの2mくらいの所をとことこと歩いている。こんな近くでダチョウを見るなんて、サファリじゃなかったことだ。

 10時46分、はい、象通過?

 え?象?

 そう。この沿道には象もひょこひょこ歩いちゃってるからもう大興奮。まぁ、興奮しているのは私達だけなんだけど、ローカルの同乗者は以降、象を見かけると指差して教えてくれるようになった。ありがとう、ありがとう。

 11時、はい、バス通過!

 途中で停車することなくすっ飛ばしているピックアップトラックは、満席で乗れなかったバスにも追いついて抜かしていった。

 私が散々「本当に空き席ないの?じゃぁ、私達はどーしたらいいんですか?」としつこく聞いていた運転手さんとコンダクターは、トラックの上の私の姿に気づいて、「お、ヒッチハイク成功したんだね!」と親指をグイと突き上げてニッコリと挨拶してきた。

 11時13分、木陰のある道端のストップポイントで停車。トイレ休憩だって。

 運転していた男性は助手席に座っていた子供達を降ろして、荷台に積んであるクーラーボックスからシマ(この辺りの主食、こうもろこしの粉を水で練り上げたもの)とチキンのシチューの入ったパックを取り出して、ブランチを取り出した。

 おっしゃ、それじゃ私達も。

 アウディキャンプで残った食品で作ったサンドイッチを取り出して、私達もブランチ。朝から何も食べていなかったので丁度お腹が空いていたのだ。

 運転手さんにお礼を言いながら話をすると、この人はケータリングの食料運搬会社を経営している社長さんで、定期的にこの道路を走っている人だということがわかった。業務で車を走らせるついでに人を乗せてお小遣い稼ぎもできるので、運転手にとってもヒッチハイク希望者を乗せるのは苦痛ではないようだ。ギブアンドテイク。

 10分強の小休止を経て、再び車は走り始めた。この後も象が2頭、道端にいるのを見ることができた。野良犬なみに普通に歩いているのが凄い。ボツワナって国は象の国だなぁ。

 こうして午後1時まで走り、カサネとカズングラ(ザンビアとボツワナの国境地点)の分岐点までやってきた時に運転手が私達にどこに行きたいのかを聞いてきてくれた。

 この時点で私達はカサネの町中にあるSeduduという宿に予約を入れていた。しかし、ここから行くチョベ国立公園へのツアーの予約は町へ行く手前のThebe River Campingで行おうと思っていた。そこで、Thebe River Campinguで降ろしてもらって、明日のツアーの予約をしてからタクシーか何かで町へ入ればいいと考えてThebe River Campingに連れて行ってくれるようにお願いした。

 午後1時32分に到着。ナタから実に320kmくらいの距離を途中で10分の休憩も入れて3時間半で飛ばしてきたことになる。運転手さんお疲れ様でした。

 そういえば、ヒッチハイクするのに値段交渉していなかったなぁと思いながら値段を聞くと一人BP50(=US$7.84)だと言われた。バスよりは多少高いけれど、ノンストップで早く到着できたし、何よりも目的地にばっちり連れてきてもらえたのだから、余計なタクシー代がかからずにリーズナブルだと判断。

 よい人にめぐり合えて成功の移動だった。

 さて、Thebe River Campingはあいにく事務所の昼休み時間にさしかかっていて、午後2時半だということでキャンプサイトやレストランを見学してまわっていた。おや?ここにも常設テントがあるではないか。

 事前に電話した時には、レンタルテントはなくてキャンプサイト宿泊はテントを持っている人のみだと聞いていた。常設テントまでは頭がまわらなくて、ここには宿泊できないと思い込んでいたのだったが、どうやら宿泊できるようだ。

 2時半きっかりに事務所を訪ねて、ツアーの件とともに常設テントについて聞いてみると今日、明日は宿泊できるということで、もう町には行かずにここに宿泊してしまおうということになった。

 Seduduにはあらためて電話は入れなかった。カード番号やパスポートナンバーを残しているわけではないし、ツアーについての返答もしてくれないし、2回予約確認の電話をいれたのだがいずれも初めて予約を予約を受けるような対応で、今日も果たして予約が入っているかどうか定かではない。こちらの常設テントの方がわずかに料金も安いし、全ての条件が決定を促していた。

 実際に、このキャンプサイトに宿泊していないと朝早くからのサファリに参加したり、日が暮れてから町に戻るという手間が大変だったろう。

 今日はヒッチハイクも成功したし、宿も順調に決まったし、いい感じの移動日だった。


 
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