夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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ナイロビ(Nairobi)→インド:バラナシ(Varanasi)
2007.10.13-14
ケニア→インド

移動内容
10/13
12:06-12:29
ナイロビの宿(プラネットサファリ)から空港までタクシーで移動
タクシー運賃 KSH1000(=US$14.85)/人 by 現金
12:29-13:00 16時55分発の飛行機は、チェックインが13時からと言われてロビーで待機。
13:00-14:00 飛行機チェックイン、パスコントロールを経て出発ロビー到着。
14:00-16:02 ロビーで先日知り合った女性と以前に知り合った男性に出会い、みんなでお茶を飲みながら雑談。
16:02-17:03 ボーディング開始、機内で出発待ち。
17:03-22:30 ナイロビからドーハまでカタール航空で移動。
航空運賃(デリーまで) US$533/人 by クレジットカード
クレジットカード払い手数料6% US$31.98/人 by クレジットカード
※ナイロビの旅行代理店で手配して9月17日に確定。
※ナイロビとドーハは時差が1時間あるので、実際の飛行時間は約4時間半。
22:30-00:46 デリー行きゲートに移動して、次の便(14日0時45分発)の出発待ち 
00:46-
10/14
06:00
ドーハからデリーにカタール航空で移動。
航空運賃は上記に含まれる。
※ドーハとインドの時差は1時間半なので、実際の飛行時間は4時間16分。
06:00-06:30 イミグレ通過、バゲッジクレームで荷物受け取り、インフォメーションで国内線空港への行き方を聞く。
06:30-06:40 国際線空港と国内線空港をつなぐ無料のシャトルバス、インターミディエートバスの乗り場まで徒歩で移動。
06:40-07:06 バスに早速乗り込み出発待ち。
07:06-07:30 国際線空港から国内線空港まで無料バスで移動。
07:30-11:30 国内線空港のロビーの椅子に荷物をくくりつけて仮眠。
11:30-13:40 国内線チェックイン、出発ロビーまで移動して待機。
13:40-14:10 ボーディング開始、機内で待機。
14:10-15:20 デリーからバラナシまでキングフィッシャーKingfisherの飛行機で移動。
航空運賃 Rs3500(=US$88.63)/人 by クレジットカード
※Eチケット、インターネットで9月19日に購入。
15:20-15:40 バラナシ到着、荷物を受け取ってプリペイドタクシーでタクシー手配。
15:40-16:27 バラナシの空港からゴードリヤー交差点までタクシーで移動。
タクシー運賃 Rs450(=US$11.40) by 現金
空港のタクシー駐車場代金 Rs25(=US$0.63) by 現金
※タクシーの駐車場代金はもちろん払う必要なかった。うっかりやられた。
16:27-16:43 ゴードリヤー交差点から宿フレンズ・ゲストハウスまで徒歩で移動。
※ゴードリヤー交差点以降メインガードまでは車両進入禁止
※2007.10.08現在、US$1 = KSH67.33 = Rs39.49で計算。KSHはケニア・シリング、Rsはインド・ルピーをあらわします。

 戦戦恐恐でインド入りだ。

 今回のポイントはどうやってデリーを切り抜けるかという点だった。今まで聞いた話を総合すると、デリーの国際空港から町中に行くには小さな荷物で公共のバスに乗るのが一番安全に思える。

 プリペイドタクシーに乗った人の中には、旅行代理店に連れて行かれて無駄に高いツアーを買わされたり、予約してた宿がつぶれた、予約が通っていないなどの嘘をつかれて不当に高いホテルを取らされるなどの被害に会ったという人の話を実際に聞き、ガイドブックに書かれている被害は本当に今でも起こっていることを実感した。

 大きなスーツケースとその他にも手荷物が多い私たちは公共のバスを使うのは無理。しかし、事前に読んだガイドブックの被害状況を読む限り、とてもプリペイドタクシーに乗りたくない。

 ということで、思い切ってデリーに到着する同じ日に国内線でデリーを離れてバラナシに移動してしまうという手に出た。

 インドには新しい航空会社がどんどんできていて、私たちはデリーからバラナシ行きを飛ばしているキングフィッシャーというビール会社が親会社というちょっと変わった航空会社のサイトで約1ヶ月前に航空券を予約しておいた。

 これでデリーの町中に行く必要はなくなったが、それでも国際線空港から国内線空港までの移動でだまされる可能性がある。インターネットで調べたのだが、国際線空港からデリーの町中に行くバスに乗ると途中で国内線空港に立ち寄るという情報と、国内線のチケットを持っていれば国際線空港からのバス代金が無料になるという情報までしか得ることができなかった。バスはどこから出ているのか、魑魅魍魎に出会わずに無事に移動できるのか。今回の移動の最大の山場はこのポイントに絞り込まれた。

 さて、今回の移動はカタール航空を使う。ナイロビからドーハ行きは午後4時55分発なので余裕を見て12時に宿にしていたプラネットサファリを出ることにした。

 2月に初めて会った時はイケイケのシングルマザーだったスーザンが、アフリカを離れるこの10月には妊婦になっていたのには驚いた。この旅行代理店にはアフリカ最初から最後までお世話になった。家族経営で面白いメンバーが多い、気を抜くと高い値段を設定されるという緊張感はあるが、真剣な交渉には応じてくれて正味な商売をしているので私たちは気に入っている。

 このプラネットサファリで働いているスーザンの弟のジミーやジャガーに空港までのタクシーを依頼すると、事務所の建物の前にたむろしている白タクと交渉してくれる。

 2月に空港から来る時はKSH1200(=US$17.82)だったが、逆向きはもっと安い値段で行けるはず。ジミーにKSH1000で行く運転手を探しておいてくれと依頼すると、ちゃんと探し出してくれていた。

 他の東アフリカの国と比べるとケニアの経済がとても発展していることを証明するようないい車(トヨタの新しいめの中古車)で空港に入るとエグゼクティブの気分だ。午後1時まで待ってからカタール航空のカウンターでチェックインして午後2時には出発ロビーに到着。経済が発展しているケニアとはいえ、国際空港はかなりひなびていて面白いショップもない。ボーディングまで2時間くらいあるので、どうやって暇をつぶそうかなぁと思案していたら、同じくプラネットサファリに宿泊していた芽衣さんがフラフラと歩いている。おお、芽衣さんとおしゃべりしよう。と思ったら、また一人知り合いの旅行者がやってきた。こんな所で2人も知り合いに遭遇するなんて本当に珍しい。空港内にコーヒー一杯US$2もするしょぼーい狭いカフェしかないのだが、とりあえずそこに場所を移してしゃべりまくっていたら、あっという間にボーディングの時間になった。いやー、楽しかったなぁ。

 厚い雲に覆われた下界を抜けると、抜けるような青い空が広がっていた。

 ドーハまでの飛行時間は4時間半。この間に食事が出て、映画の上映があって、日が沈んで、あっという間に時間が過ぎ去っていった。

 上空から見るドーハの夜景は明るくにぎやかでカタールって石油で潤っているのねぇという印象だ。空港に到着して、建物に入るとその印象は更に強まった。いまやヨーロッパとアジアをつなぐハブ空港として世界中の人が利用するドーハの国際空港ということもあるだろうが、ぴっかぴかの建物の中で、化粧品やハンドバックを手に取るご夫人や紳士がどっさりといる。空港に来たというよりは、新しいデパートに来たかのような感じがした。昨年の10月にオーストリアを出てから、こうしたピカピカの商業施設は南アで見ただけで、久しぶりに見る先進国並みのショップに私たちは田舎から出てきた人のように目がくるくるしてしまった。

 私たちの便が出るゲート近くの待合椅子にはインド人やネパール、モンゴル系の顔立ちの人がぐっと多くなり、おお、アジアが近くなってきたね〜という感じ。エジプトのカイロの空港でナイロビ行きゲート近くの待合室に入って「うわっ、黒人だらけだ」と驚いた数ヶ月前を思い出す。新しい地域に行く飛行機の待合所では常に興奮する私たちだった。

 飛行機に乗り込んだのはナイロビ時間で11時近く。ナイロビ時間の午前3時半には到着してしまうので、早く寝なくては、寝なくてはと思うのだが、インド行きの便の機内食も食べておかなくっちゃとか、一人ずつについているモニターの映画やドラマの顔ぶれとか、旅行情報とかカチャカチャ見ているとなかなか楽しくて寝られない。

 そんなわけで、インド時間の朝6時に到着した時はかなりげっそりした状態だった。しかし、そうも言ってはいられない。今回の山場であるデリー国際線空港から国内線空港までへの移動が刻々と近づいているのだ。

 行列を作ってインドへの入国を果たし、バゲッジクレームの場所にやってきた。スーツケースがベルトコンベヤーでクルクルと周る台が10機くらい並んでいる場所の真ん中には、政府のツーリストインフォメーションデスクがあった。ここならば信用できる情報をくれる!

 荷物を受け取ってインフォメーションで国内線空港に行きたいというと、このエリアを出てすぐ左に曲がると2つの空港間を無料で走っているインターミディエートというシャトルバスがあるので、それを利用すると教えてくれた。

 このエリアを出たら魑魅魍魎の住む世界になる。一歩でたらどんなことになるかとおののきながら出てみたが、誰も話しかけてこなかった。出て本当にすぐ左手に私たちがこれから利用するキングフィッシャーの小さなオフィスがあった。ここで聞くと、このオフィスの右側の通路を入っていくとインターミディエートバスの待合室になっていると教えてくれた。写真に写っている赤地に白いロゴの看板がキングフィッシャーのオフィス、その左にもう一つ別の会社のオフィスがあって、その左はもうバゲッジクレームから出てくる扉になっている。バゲッジクレームのエリアから出て、10mと離れていない場所にインターミディエートバスの待合室への通路があるのだ。

 通路の上には

「INTER - TERMINAL - TRNSFER - LOUNGE」

 と書かれてはいるのだが、わかりにくい。知らないと見過ごしてしまいそうだ。

 ここから入ろうとするとチケットの提示を求められる。キングフィッシャーはEチケットなのだがプリントアウトしてあったので、それを見せると中に入れてくれた。こういうチェックがあるので、ラウンジには本当に移動する人しか入れないので、怪しい客引きなどはないのだ。

 こうして、最大の山場だと思っていた移動は案外簡単にクリアーできた。いやー、良かった、良かった。

 ラウンジの向こうにある扉を開けると、駐車場になっていて、そこに一台のバスが停車している。

 わき腹には
「GMR
INTER TERMINAL TRANSFER COACH」
と書かれていて、ツーリストインフォメーションの人が教えてくれた通りのバスだった。

 残念なことに、このバスには荷物を入れる倉庫がないので、全ての荷物を階段を上って車内に入れなければいけないというのが面倒だが、普通のインド人は親切な人が多いしバスの職員も手伝ってくれてチップを要求されることもなかった。

 デリーの国際線の空港と国内線の空港は、実は敷地は隣接している。このバスは公道を通らずに、ひたすら空港の敷地内を走って空港間をつないでいるのだった。乗車時間は25分くらいだが、バスが出発するまでに時間がかかる場合があるので、余裕を見てここでは1時間半かかると思っていた方がいいだろう。

 国内線空港は航空会社によってターミナルが異なる。キングフィッシャーはA1なので、私たちはここで下車。周囲のインド人も親切に教えてくれようとするが、よくわかっていない人も声高に「ここじゃない」とか言い始めるので、自分で事前に調べておいた方が賢明。いい意味でも悪い意味でも、「インド人」100%のインドに来たんだなぁという気分。

 A1ターミナルは一歩入ると入り口近くに1軒のパティスリーがあって、待合の椅子がバラバラと並んでいるだけの四角いシンプルなターミナルだ。

 出発の3時間前にならないとこの先に進めないと聞いて、私たちは待合の椅子と荷物用カートと荷物を自転車用ワイヤーでくくりつけて、さらに各荷物に手や足をかけて仮眠を取ることにした。あまり寝ていないので、二人ともぐっすりと寝込んですっきりした。

 出発3時間前になったので、中央のゲートでEチケットのコピーを見せて先に進む。先のエリアには各航空会社のチェックインカウンターが並んでいるので、ここで初めてチェックインできるというわけだ。

 キングフィッシャーの預け入れ荷物の重量は20kgまでに制限されている。私たちは20kgまでに抑えてあとは手荷物にしたのだが、手荷物は1つだけなので他は預けろという。コンピューターの入っているリュックは機内に持ち込んでいいとしても、あともう一つのリュックはどうしても預けろという。

 いやいや、そうすると重量制限をオーバーしてしまうというと、重量はオーバーしてもいいから預けろということで、20kg以上を預けてしかも超過料金はとられなかった。

 国内線のゲート付近の待合ロビーはさっぱりとしていい感じ。ここに来ると、パティスリー、モモと焼きそばを出す店があり、外で待っているよりは快適に過ごせそうだった。



 キングフィッシャーは新しい会社だけあって、コーポレーションカラーの可愛い赤をふんだんに使ってチケットも、ロゴも、機内の装飾も統一感を出している。

 機内は普通のエアバスを使っているのだが、赤いシートに頭の部分に皮のようなベージュのビニールカバーを配して、品のいい高級感を安く演出している。

 また、飛行機に乗るや電解質の飲み物を渡して、エコノミー症候群を抑えるサービスを行っているし、イヤホーンとキングフィッシャーのタイムテーブルとボールペンとキャンディーがセットになってビニールポーチに入っているのも気が利いている。

 各座席にはモニターがついていて、各自で好きな番組が選択できるようになっているのも、安い値段でやっている航空会社にしてはいいサービスだし、何よりも食事が気に入った。

 赤いプラスチックのシャレた器も食欲をそそるし、本当においしい機内食だったのだ。これからインドに入って色々と食べたが、特にデザートがこんなに控えめな甘さで上品な味には出会わなかった。

 外国人用にスポイルされているとも言えるが、進化しているインディアン・ヌーベルキュイジーヌってところだろうか。

 ということで、初めてのインド新興航空会社のキングフィッシャーは、事前にネットなどで皆が感想を述べているように、とーーーっても感じが良かった。


 飛行機を降りると、ドーハのデパートのような巨大ターミナルやデリーの近代的なターミナルが遠い昔だったような、幻だったような、ナイロビさえも近代的だったと思わせるような、それはそれはひなびた空港だった。

 短いコンベアから荷物を取り上げて出た場所には、プリペイドタクシーの会社のブースが控えていた。値段を聞くと旧市街までRs800だという。ガイドブックの情報ではRs150〜200。いくら数年前の古いガイドブックだからって4倍ってことはないだろう。

 「高いなぁ」と日本語でもらすと、インド人ひげおやじは日本人からこの言葉をよく投げられているのか「あー、高い、高い」と日本語で言いながら、高くて払えない奴はこっちから願い下げだというように、あっちへ行けと手を振った。

 建物の敷地を出るや「タクシーはどうだ、タクシーはどうだ」と客引きがうるさい。その向こうに「PREPAID TAXI BOOTH」が見えた。値段を聞くとRs450(=US$11.40)。これも高いが、フリーで寄ってくる怪しいタクシーに乗るよりは安心できそうなので、利用することにした。

 ブースでお金を支払うと2枚綴りのチケットをくれる。

 このブースから付いて来いと案内する男は実はタクシー運転手ではなく、別に運転手が車に乗ってやってくる。そして案内した男が「駐車料金Rs25を支払え」というのだ。たいした額ではないし、よくわからないまま支払ってしまったが、何で私たちがここのタクシー駐車代金を支払わなくてはいけないのか、わけがわからない。ここに来てちょっと騙されたというわけだ。

 タクシーはアンティークな感じの、シンプルで車内空間の広い車だった。インド製なのだろうか。クラシックカーといってもいい。

 私たちはメインガードと呼ばれるガンジス川に近い旧市街の中に宿を予約していた。しかし、この旧市街には車両が入れなくて、一番近くまでいけるポイントはゴードリヤー交差点までとなる。この事を再度確認されて、車は走り始めた。

 空港から市内まではかなり距離があった。牧歌的な田舎の中を走ってから市街地に入る。最初は新市街、そして旧市街に近づいていく。

 グループツアーで宿泊するのは新市街、そしてバックパッカーが多く集うのが旧市街。その町の差は道路を走っている乗り物に歴然と現れていた。

 新市街では、他にも乗用車が通っていて、オートバイや人力車であるリクシャーやオートバイの後ろに人を乗せる車をつけたオートリクシャーの数は少ない。ところが、旧市街に近づくに従って、車の数は減り、自転車、リクシャー、オートリクシャーが嵐のように走るようになった。はぁ、これが私たちの滞在する旧市街なのだと、到着する前から思い知らされることになった。

 運転手は田舎道を走っている時から、どこに宿泊するのかとしつこく聞いてくる。メインガード近くのゲストハウスだというと、顔をしかめてゲストハウスは良くないので自分の知っている安いけれどきれいなホテルを紹介してあげようと親切そうに言ってくる。これも定番の行為の一つだとわかっていたので、「いやいや大丈夫ですよ、宿はもう予約してあるし、今更変更できないので。ご親切にありがとう」というと、この運転手はあまりしつこい人ではなかったので、そこで会話は打ち切りになった。

 ゴードリヤー交差点に到着して、2枚のチケットのうちの1枚を運転手に渡して手続き終了。

 運転手とまだやり取りをしている時から、魑魅魍魎がわらわらと寄ってきて「宿はどうだ」「俺の店によっていかないか」「今日はどこに宿泊するのか」と矢継ぎ早に聞いてくる。

 今までの旅先で出会った旅行者に聞いた「世界三大うざい大国」の一つ、いや最もうざい国、それがインドだ。因みに2番目にはエジプト、3番目にモロッコがくるんだそうだ。そのインドが今ライブで目の前で客引きしている。来た来たー!インドだー!うざいぞー!

 第二うざい大国のエジプトで予習は済んでいる。こういう場合、遊びたいのなら相手をすればいいが、今日のように移動で疲れている場合は当然「無視」だ。何を言われても無視。「お前は日本人じゃないのか、韓国人か、中国人か」と言われても無視。ひたすら黙ってると、諦めが早い。

 最後に一人だけしつこく横を歩く奴がいるので睨みつけると、「俺もこの方向だから一緒に歩いているだけだ」と言う。じゃぁと歩みを止めて先に行かせて、やっと振り払った。

 それでも途中でまた一緒に歩き出し、私たちが道に迷った所で助け舟を出したりして結局宿までついてきた。彼は宿の人に、客を助けたのでちょっとお金ちょーだいと言っているようだが、この宿もここに構えているだけのことはあってツワモノ。「お客はそんな事は一言も言っていないじゃないか、さぁ、帰った帰った」と追い返した。

 というわけで、13日の正午にナイロビを出発して14日の16時43分にインドのバラナシまで、一気に移動した。遠くまで来たものだ。


 
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