夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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ポカラ(Pokhara)→カトマンドゥ(Kathmandu)
2007.11.02
ネパール国内移動

移動内容
08:20-08:25 宿から空港までタクシーで移動
タクシー運賃 NRS100(=US$1.52) by 現金
09:00-10:00 予定の便(Sita Air)がキャンセルになったのでとにかく待てと言われて待機。
10:00-10:50 別の会社の便に同乗することになり、手続き開始、出発ロビーで待機。
10:55-11:28 ポカラからカトマンドゥまでゴルカエアラインGorkah Airlineの飛行機で移動。
航空運賃 NRS4785(=US$72.62)/人 by 現金
※宿で購入。US$75だったがネパール・ルピーで支払いたいというと、US$1=NRS63.8というレートだったので逆算するとちょっと安くなった。
11:45-12:33 宿の送迎を待っていたが来ないので、空港から宿までタクシーで移動。
タクシー運賃 NRS400(=US$6.07)/人 by 現金
※宿の人は来ていたのだが便がキャンセルになったと聞いて帰ってしまっていたのだった。宿の送迎はNRS350だった。
※2007.10.29現在US$1 = NRS65.89で計算。NRSはネパール・ルピーをあらわします。

 インドのバラナシからポカラにツーリストバスでやってきた私たちは、ネパールの道路事情ってものに初っ端から向かい合うことになった。

 で、2日間かけて陸路でポカラに到着した私たちは、ネパールでバスに乗るのはこりごりだなぁという感想を持ったのだった。ポカラでトレッキングをした後にはカトマンドゥに移動して、そこからインドのバラナシに戻る予定にしていた。カトマンからバラナシはもう飛行機に乗っちゃうってのは心に決めていたことだが、さてポカラからカトマンはどうするか?

 宿の主人に値段を聞いてみるとレートは後で詳しく旅行エージェント聞いてみるが、米ドルで支払うなら一人US$75だという。この値段で10時間近く固い座席に座って山道をぐりぐりと引き回されるのを回避できて、しかも天気が良ければヒマラヤの山々も見えるのだったら乗る価値はあるだろうと、宿の主人に飛行機のチケットの手配をお願いしたのだった。

 飛行機は朝早い時間帯ほど山がよく見えるということで早朝の便を依頼したのだが、一体何時の便が確保できたのか、何という飛行機会社の便なのかはトレッキングから帰るまでは一切情報が入らなかった。ネパールの盆と正月をあわせた一年で一番大きなお祭り時期にあたってしまったのが原因だと言われたが、どーも仕事がルーズな感じがするなぁ。

 やや心配しながらトレッキングから戻ってみると、やっと飛行機の会社がSita Airlineで出発予定時間が9時半ということが知らされた。宿に空港までのタクシーを手配するとNRS120だという。相場はNRS100だと知っていたので、前の日に通りでNRS100で行ってくれるというタクシーを見つけて宿の手配はお断りすることにした。

 「外のタクシーを見つけたので大丈夫です」というと宿の人はややがっかりしているようだった。親戚のタクシー運転手にNRS100で仕事をまわして、自分達の手数料NRS20という勘定で値段を出しているのだろうと思われたが、宿を出て大通りに行けば道端にたくさんタクシーが停車している状況で、どうしてわざわざNRS120でタクシーに乗るお客がいると考えるのだろうか。親戚に仕事をまわしてあげたいのならNRS100で自分達の取り分はなしということにしないとお客は来ないと、私なら思うのだが。

 当日、昨日約束したお兄ちゃんはちゃんと来るのかと夫はかなり心配していたのだが、時間よりも少し早くお兄ちゃんが登場。無事に空港まで連れて行ってもらえることになった。

 空港近くになって「荷物も多いし、もう少し料金をもらえないだろうか」とお兄ちゃんが言ってきたのだが、これは却下。だって市内から空港はとても近くてNRS100でさえかなり観光客値段だからだ。お兄ちゃんは「駄目だったか」と残念そうにしながらも、あっさりと諦めた。

 空港は小さな管制塔はあるものの、田舎の役場のようなたたずまいのひなびた空港で、中に入ると奥に横並びに航空会社のブースが並んでいるだけ。

 どの航空会社も聞いたことのないネパール国内だけを飛んでいる小型プロペラ機の会社らしかった。

 しかし、ポツン、ポツンとおかれた椅子に座っているのは各国からトレッキングなどで訪れている観光客。こんなひなびた空港なのにこれだけ様々な人種を集めているネパールの観光資源の力をあらためて感じさせられた。

 センスの良いアウトドア衣料品に身を包んで、持ち物もバックパックやテントなどハードなアウトドアの装備なのはイタリア人のグループ。ネパールが気に入って移り住んできた姉と妹夫妻というヨーロピアンはもっと肩の力の抜けた普段着。多くのバックパッカーはポカラからカトマンドゥはバスで行くので、ここに来ている人はやや年配か若くとも仕事の合間の短期旅行で来ているこざっぱりとした旅行者が多かった。

 そんな中、「はい、皆さん、それでは出発時刻まで2階のレストランなどでご休憩ください」という思いっきり日本語が聞こえてきて、ぞろぞろと入ってきたのは日本人の60代と思われる20人ほどの団体。多くは男性だが、なんと全員が三脚を持っているのが異様に見えた。

 2階にあがってみるとレストラン、その先がテラスになっていて滑走路が見える。大きな飛行機は一機もなくて、みんなプロペラ機。こういう光景も珍しい。

 そんな光景を見ていると、SITA AIRの係員がやってきて、「えー、ポカラ行きにご登場予定の皆さん、こちらの便は本日欠航になりました」と次げた。理由は言わない。

 ええ、欠航って・・・。

 ポカラから北上してヒマラヤ山脈方面にも飛行機を出している会社なので、もしかしたらそちらからの便が天候不順で戻ってこられなくなって、欠航になったのかもしれない。理由はわからないが、とにかく別の会社に振り替えるので問題はいらないと言われて、再び待つことになった。

 しばらくして、4つくらい隣のブースのGORKAH AIRLINESに呼び出されて荷物を預けて搭乗券をもらうことになった。何が書いてあるかよくわからない手書きのチケットでバスくらいに気軽なものだ。もちろん座席は全席自由席。

 荷物のチェックインが終了すると、こんどは待合ロビーに入るために男女別の列に並んで荷物検査とボディーチェックとなった。様々な会社の乗客が一気に殺到するので長い行列ができて、この人数をさばくのにどれだけ時間がかかるのだろうかと思ったのだが、思ったほど深刻なチェックではないのでどんどんと先に進むのだった。

 待合ロビーでしばらく待っていると、係員の男性が「次はどこそこ行き、何便のお客様ー!」と肉声で呼び上げるので、そのアナウンスに従って飛行機まで歩いて行くという方式で乗客がロビーから出て行った。

 私たちは飛行機の左側の席を確保してヒマラヤ山脈をこの目で見たいと思ってかなり意気込んでいたにもかかわらず、アナウンスを聞き逃してしまって、気付いた時には他の人の後ろを付いてあるいて飛行機にアプローチする羽目になった。しまった。もうこれで左側の席は埋まってしまったのに違いないと、二人でブツブツと文句を言いながら飛行機に入ると、左側の席に案内されるではないか。

 私たちのように左側にこだわっている人が少ないようなのだ。皆、左側にヒマラヤを見たいと思わないのかと不思議に思ったのだが、その理由は離陸してすぐにわかった。

 期待するほど山が見えないのだ。

 10人乗りくらいなので飛行高度が低いせいもあるだろうし、飛行時間がもう朝を大分過ぎてしまったせいもあるだろう。山は雲に隠れてしまってちらとしか姿が見えない。

 飛行機の羽の向こうにちら、ちらと姿を現す山を必死にカメラにおさめてみたのだが、どうにもパッとしない感じだった。

 日本人の団体観光客が移動に利用しているのは、もっと高い運賃でもっと多くの乗客を乗せている飛行機だ。あの飛行機ならば、高度を上げて山を見ることができるのかもしれない。

 山は十分に見えなかったにせよ、バスで山道を10時間かかる道のりを40分の飛行で到着してしまうというのは、やはり素晴らしいことだった。

 カトマンドゥの空港も国内線が到着する場所はかなりひなびていて、飛行機を下りると5mくらいしかないベルトコンベアに乗ってくる荷物を取り上げて振り返ったらもう外になっているというくらいの広さだった。

 タクシー運転手がNRS400で市内まで運んであげようと擦り寄ってくる。宿泊予約を入れた宿からNRS350で迎えてもらう約束だったのだが、10分待っても20分待っても現れなかった。恐らく便がキャンセルしたことで、行き違いになってしまったのだろう。仕方なくNRS400で行くという運転手に乗せてもらって市街地に入ることにした。

 「タクシー運転歴25年、俺にまかせればどこでも連れて行ってあげるぜ。お客さん、明日の予定はどーなってるんだい?どこか行きたい所があったら連絡してくれ」と営業モードバリバリの運転手さんだったが、思いっきり市街地の中にあるバックパッカー宿の場所は知らないようで、何度も道を間違えながら宿に到着した。タクシー運転歴25年といっても町全てを把握しているわけではないらしい。特に私たちが宿泊する宿に飛行機で到着する人は少ないだろうから、行ったことがなかったんだろうなぁ。

 とにもかくにも到着。Holly Land Guest Houseは日本人がたくさん宿泊している宿だった。


 
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