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カイコウラ(Kaikoura)→アーサーズパス(Arthur's Pass)
2008.02.18 |
ニュージーランド国内移動 |
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移動内容 |
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09:14-09:23 |
宿からバスが出る観光案内所まで徒歩で移動 |
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10:0-12:51 |
カイコウラからクライストチャーチまでバスAtomic Shuttle Busで移動
バス運賃 N$20(=US$15.75)/人 by クレジットカード
※観光案内所で予約・支払い |
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12:51-13:40 |
バスを降りてカテドラルスクエアのベンチで昼食・休憩。次のバスが出るInter
City Busオフィス前に移動 |
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13:40-15:00 |
バス待ち、及び今後、数日分の食料調達。 |
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15:00-17:27 |
クライストチャーチからアーサーズパスまでバスWest Coast Shuttleで移動
バス運賃 N$28(=US$22.05)/人 by クレジットカード
※インターネット上で予約・支払い |
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17:27-17:30 |
バスが停車した目の前のYHAに予約していたので、そのままチェックイン。 |
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※2008.02.18現在US$1=N$1.27で計算。N$はニュージーランド・ドルをあらわします。 |
カイコウラの次の目的地はクライストチャーチから反対側の海に抜ける道中にあるアーサーズパス。ここでのトレッキングが面白いと聞いて次の目的地にしたはいいが、1日で移動できるのかどうかが不明だった。
カイコウラの観光案内所に聞くと、クライストチャーチからアーサーズパスを通って反対側の海沿いの町グレイマウスまで行くバスは、クライストチャーチを朝出る便しかないと断言。だからカイコウラからクライストチャーチに行って一泊して、翌朝アーサーズパスに行くことになるだろうという回答だった。クライストチャーチはいずれ立ち寄る町なので、別に今一泊しなくても後でゆっくりできるはず。うーむ、本当に1日で行けないのだろうか。
カイコウラに到着した16日は天気が悪いこともあり、じっくりインターネットでその辺りを調べることができた。すると、あった、あった。
ウェストコーストシャトルWest Coast Shuttleというバス会社が他のバス会社とは逆の、朝グレイマウスを出てクライストチャーチに到着し、午後クライストチャーチを出て夜グレイマウスに出るという便で運行していることがわかった。この会社のサイトからバスの予約と支払いもできるようになっている。カイコウラの観光案内所はこの情報をつかんでいないようなのだった。
そこで、私たちは16日にうちに観光案内所で18日の朝クライストチャーチに行くアトミック・シャトルバスの予約と支払いを行ってバスチケットを確保してから、ウェストコーストシャトルバスのサイトに行って午後3時発のグレイマウス行き、アーサーズパス下車のチケットの予約と支払いを行った。
同時にアーサーズパスでの宿泊先をバスが停車する場所にあるYHAに決め、これの予約と支払いも行った。アーサーズパスは山中にあるので宿の数が少ないし割高でもある。ドミトリーのある安いYHA以外は洒落たシャレーの個室などになりバス停から遠い上に高い宿泊費につく。そう気付いたのが16日なので、少し焦りつつYHAのサイトで調べると果たしてミックスドミは満室。そこでミックスドミ1ベッド、女子ドミ1ベッドを予約することになった。もっとも女子ドミが一泊N$24とミックスドミよりも2ドル安いので、結果としてよかったのだが。
こうしして交通と宿の手配を出発の2日前に済ませて、あとは18日に出発するのみとなった。
カイコウラ発クライストチャーチ行きのバスは10時の出発だったが、余裕を見て9時14分に宿を出発。観光案内所の隣には広大な駐車場の敷地が広がっていて、私たちが北部からここに到着した時は観光案内所から一番遠い場所にバスが停車した。今回もそんなことがあってはと、観光案内所の人にバスの出発地を聞くと、案内所の目の前から出るというので待っていると、遠くで私たちが停車した同じ場所に目的のバスが見えた。慌てて荷物を置いて事情を聞きに行くと、バスはここで20分の休憩を行った後、観光案内所前で待つ人を拾ってクライストチャーチに向かうので心配ないと言われた。他に待っている人で同じく慌てて荷物ごとかけつけた人は、そのままバスに乗らせてもらっていた。
カイコウラからクライストチャーチへのアトミックバスは満席。一昨日チケットを購入していなかったら、今日出発できなかったかもしれない。
道中は海岸沿いをグネグネと走る道で、天気が良ければドライブになりそうな面白い風景なのだが、なにぶん空が鉛色で海もどんよりしている。満席の一行は押し黙ったまま頭を垂れてクライストチャーチへと向かったのだった。
クライストチャーチでは町の中心にあるカテドラルスクエアの少し左手で下ろされた。スクエアまで徒歩3分という場所だ。
昼食時ということもあり、次のバス午後3時まで時間があったので、カテドラルのベンチで朝作ってきたお弁当を広げることにした。
立派な教会はまるでイギリスにでもいるような気分になる。曇天とはいえ、スクエアには大道芸が出て多くの観光客が集まり、精巧にできたおもちゃのようなカテドラルを囲んで華やかな空気が漂って楽しかった。
ベンチが一杯だったので縁石に腰掛けておにぎりを頬張っていると、目の前に脚立を出してその上で演説を始めた男性がいる。格好は黒いマントに黒いとんがり帽子。声はやたらにでかくて演説口調は芝居がかっている。
人が折角、心安らかにお弁当を食べているのに、浮浪者まがいの頭のおかしいおっさんが出現するなんて何てこったと退散したのだが、おっさんの前には次々に観光客が集まって耳を傾けていた。
後に書店でニュージーランドの観光案内を見ていたら、このおっさんは「町の魔法使いCity
Wizard」と呼ばれる有名な老人で、ありがたいお話、賢者のお話などをしてくれるのだそうだ。それ以降、クライストチャーチには長く滞在することになったのだが、二度とこのおっさんを見なかったので今となっては惜しいことをしたと思っている。
さて、次のバスは午後3時。バスが到着した場所からスクエアを抜けて更に500mくらい先にあるInter
Cityという有名バスのオフィスの前から出る。私たちのバスはInter Cityとは何ら関係がないので、オフィスの中の待合室を使うわけにもいかず、オフィスの前の路上で待つことになった。
待っている間にふと「アーサーズパスで食料調達できないかもしれない」という不安が湧き上がってきた。以前、アフリカのレソトという国のマレアレアというポニートレッキングが有名な村に行ったら、わずかに野菜とパスタを売る店がなくて、キッチンはあるのに食事に苦労したのを思い出したのだ。今回行く場所も、通常の人々が生活する村や町ではなく、観光客がトレッキングのために立ち寄る山中の場所なのだ。
周辺の人に聞き込みをすると、一番近い大型スーパーのニューワールドまではバスが必要だということで、夫に荷物番をしてもらって、私は近所の食料店に食材調達に走った。韓国人が経営するコンビニのような店が半径800mくらいに4〜5軒もあって、少しだけ野菜をおいている。そういう店で価格調査しながら、野菜とパスタを買い込んで、最後にコンビニから聞き出した中国人経営の大きな肉屋で豚のロースを2枚購入。これで当分は食料を買い足さなくてもやっていけそうだ。中国人経営の店は、これからアーサーズパスまでこの肉を持っていくというと大きな氷の塊をくれて大変に助かった。こういう所、食文化を大切にする国の人ってのは気が利いていていい。
午後2時半くらいにバスがやってきて、時間になって乗り込み出発。
終点のグレイマウス到着が夜8時くらいになるバスなのでクライストチャーチから乗り込む人は少なく、座席に荷物をおいたりしてゆったりと座っていけた。クライストチャーチ朝出発の便に比べると少々割高だが(3ドルくらい)、私たちとしてはカイコウラから1日でアーサーズパスに行けるので助かった。
クライストチャーチからアーサーズパス、そしてグレイマウスまではトランツアルパイン社がトランツシーニックという列車を走らせていて、この列車が「世界の車窓から」のような風景が楽しめるということで、観光客には大人気なのだそうだ。料金はバスに比べるとやや割高でクライストチャーチ発は朝の便しかないので、私たちは乗ることができなかった。
ちょっと悔しいなぁと思っていたのだが、今回バスでアーサーズパスまで行ってみて、こちらも山中を通って丘の上から眺めのいい景色の道を走って、下って湖の横を通ったりしてなかなか楽しいルート。もしかして観光ちっくな列車にわざわざ乗らなくてもいいんじゃないかという気がした。後に出会った人の中には、こういう意見に賛成の人もいたし、いやこのルートの列車がニュージーランドで一番印象に残ったという人もいて、意見は様々だ。ま、私としてはバスルートも十分に楽しいということで参考になればいいかな。
列車のアーサーズパス駅を通り過ぎて更に1km先のYHAに到着したのは午後5時半近かったがまだ日は高い。
目の前のYHAに行くだけなのでとても便利だ。
宿泊予約は女子ドミ1ベッド、ミックスドミ1ベッドにしていたのだが、このYHAは道路を挟んでバスの停車した側がミックスドミ、道路の反対側が女子ドミになっていて、ばらばらに宿泊するとやっかいだった。あらら。
しかし、偶然にもミックスドミにキャンセルがあって私たちは同じ部屋に宿泊できることになり、差額分を支払って一件落着。
できれば明日トレッキングして、明後日には出たい。荷物を置いたらさっそく観光案内所に情報収集に出かけた。なかなか忙しい一日。
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