メキシコ:グアダラハラ |
2005.05.02 グアダラハラ
ウンベルトさん
グアダラハラで宿泊した宿Hostel de Marinaのフロントの青年。
宿探しに訪れた時に、歯医者も探しているというと、その場でインターネットを使って、歯医者を探してくれた。まだ、チェックインもしていないのに、このサービス。根っからホスピタリティーにあふれた人らしい。
現在、皮革のカバンを自主作成中。毎日、金槌で鋲を打つ音が聞こえる。できあがったら、是非見せてもらおう。
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2005.05.03 グアダラハラ
Dr. Gutierrez Prado
前日ウンベルト君が検索してくれた歯医者を訪れると、矯正専門医だった。しかし、この矯正専門医の知り合いで一般治療の歯科医が近所にいると紹介されたのが、この先生。その日のうちに初診をしてくれて、費用の見積もりも出してくれた。アカウンタビリティーというか、治療に関する説明が丁寧で、そうした所からも、人柄がうかがえる。
先生の娘Alejandraと息子
診療室は自宅と併設。治療中に電話が鳴って、先生が奥の自宅にいた息子に声をかけて電話に出るように頼んだ。そこで息子に妻が話しかけたら、話がはずんで、そうこうするうちに、娘も帰ってきて加わり、夫の治療している傍らで、妻はドクターの子供たちと国際交流ということになった。珍しい日本人患者に、興味津々の子供たち。2人とも、以前、韓国系の武道を習っていたということで、日本にも近しい感情を抱いてくれているようだった。
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2005.05.05 グアダラハラ
Filippeさん
同じホテルに宿泊しているチリ人。以前スペインにいた時、マザーテレサが創設したミッショナリーと出会い、以来、世界各国を回って、ホスピス活動を行っているそうだ。8年程この活動を行い、同時に哲学や宗教などを学んだ後、プリーストになるのだという。今までに訪ねた国はインドだそうで、貧しい病気の人たちを収容する施設で、その人々が心安らかに死んでいけるように、尊厳を持って死んでいけるように、助けてあげるのが主な活動だそうだ。国によってはキリスト教関係者というだけで、入国を拒否されたり、入国に際して様々な書類が必要だったり、キューバでは、入国後も犯罪者なみに警察が付いて回るということもあるらしい。また、これから彼が向かおうとしているアフリカは、インドと同様、共同体に入っていくこと自体がとても困難なので、まず言語とそして文化の学習をしてから行き、徐々に人々の中に入っていくそうだ。そんなタフな人生を選択している彼だが、自分のやっていることに揺るぎない信念を持っているのだろう、常にすがすがしくて非常に明るい。世の中には、こんな人もいるんだなぁと2人でしきりに感心した朝だった。
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2005.05.07 グアダラハラ
Gladysさん
たった3組しかいない、宿泊客のもう1組は、メキシコのチアパス州はサンクリストバル・デ・ラスカサスでホテルを営む親子だ。写真左から、息子のAlex、母さんのGladys、娘のこれまたGladys。出会った初日から、私の持っているガイドブックに掲載されている宿一つ一つを検証して「あぁ、そこは安宿で汚いわよ」「んんー、そこはまぁまぁだけど、ちょっと装飾がねぇ」と評価をくだす、その表情豊かな話しっぷりは、まるで目の前で演劇を見ているかのような面白さだった。休暇を取ってグアダラハラに遊びに来たという彼らに「じゃぁ、今は宿はクローズですか?」と聞くと、Gladysママは、眉根を寄せて「宿を閉めるなんて、とぉ〜んでもない。宿はいつでもオープンよ。今は、従業員にやらせているの」とのたまった。昨日の夜は、遅くご帰館だった。何故、わかったかというと、夜の12時に「カンカンカン」と鍵で門をたたく音から始まって、彼女の話し声と、カンカンというハイヒールの音などが聞こえたからだ。そのゴージャスな姿が見えなくても、存在感を出せるというのはすごいことだ。この日の朝は、シルクのバスローブで台所に来たママ。咳き込んでいたので、風邪でもひいたのかと尋ねたら「いや、昨日の晩、クラブで息子たちと踊りすぎちゃって」と言われた。さすがママ。後で、写真を撮りたいというと、午後になって、3人が非常にめかしこんで現れた。今日は、知り合いの子供の洗礼パーティーなのだそうだ。明日、チェックアウトだそうが、本当に毎日、朝から晩までアクティブに遊ぶ彼らに圧倒される。この写真からもわかるように、どうみても、ビシッとしているのは左の3人だ。で、ダラーっとした格好の東洋人が「まぁ、3年くらい旅する予定なんですがね」と言った時の、ママの驚いた顔は、今思い出してもおかしい。
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2005.05.12 グアダラハラ
Claudiaさん
宿泊していた宿のオーナー。昨年の8月に宿を大改装して、2005年2月のグアダラハラ中心地のホテルコンペティションで2位を獲得するまで、大変に苦労したと笑いながら語る。装飾品や館内の清掃、お客様に不満がないかのヒアリングなど、アットホームな雰囲気ながらもプロフェッショナルな対応を心がけようとする姿勢に魅かれる。平日はオフィスで仕事をしたり、他の州に赴いて観光先や宿泊先の調査を行うなど、精力的なホテルオーナーの顔をしているが、週末になると、旦那さんと2人の子供をつれて宿にやってきて、家族で噴水のメンテナンスを遊びながら行うなど、ファミリーな一面も見せてくれた。この人の雰囲気が宿全体に伝わっている。
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