夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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ボリビア/コパカバーナ
2005.10.29 コパカバーナ
ON THE GLOBEさん

 1年半前から始まった新婚旅行を、On the globeというサイトに掲載しているこの2人については、特に夫が日本にいる時から注目して、ずっとサイトを見ていた。

 私も、「On the globeの2人は、今アフリカにいるらしいよ」「ヨーロッパで車買ったんだって」などと夫から情報を得て、お2人の顔をサイトで何度か拝見していた。

 プーノのマンコ・カパックという宿で、ツアーに参加しようとフロントに集合していたら、何とその2人がホテルに入ってきたからビックリ。夫が「On the globeの2人だ、すごい、本物だ!」と叫び「ねぇねぇ、On the globeさんですよねって聞いてよ」というので聞いてみたら、やっぱり本物。すごい、本当にこの人たちに会うなんて。いやー、感激しました。

 この旅が楽しくってしょーがない、という気持がバンバンと伝わってくる人たちだった。「スペイン語わからないですねぇ」という奥さんだが、レストランに行っても、手振り身振りと気持で相手に言いたいことはきっちりと伝えていた。なかなかやるなぁという感じ。旦那様は、そんな奥様をゆったりと見守り、いざとなったら頼りになる包容力を感じる人。「あーゆー、寛容さってものを私は夫に求めるのよねぇ」と夫に言うと、「うーん、あの旦那さんは何だか部長って感じだ」とかわされた。ま、人の旦那をうらやんでも仕方ない。

 この写真を撮った時、2人はボリビアの首都ラ・パスに向かう所だった。荷物をバスの車体の下に入れてもらう約束だったのだが、係員に屋根に上げると言われて、約束が違うと抗議している最中だったのだ。2人の連係プレーにより、荷物は屋根に上げられず、車体後ろの荷物収納スペースに納まった。この2人なら、どこに行ってもパワフルに問題を解決していけるだろうな。問題が解決したのを見計らって、写真を撮らせてもらった(そうです。私達は事のなりゆきをじーっと見ていただけでした)。

 そろそろ新婚旅行も終わりを迎えて、帰国の時が近いと聞いた。「日本に帰ったら、2人でいる時間が少なくって寂しいです」という奥さん。くー、熱い!

On The Globeさんのサイト
http://www.on-the-globe.com/index.html


2005.10.29 コパカバーナ
大橋 美晴さん

 コパカバーナの同じ宿に宿泊していた美晴さんは、クスコのペンション八幡でちらっと見かけたことのある人だった。

 その頃、ペンション八幡に宿泊していた美紀ちゃんは、人とは違った方法でクスコからマチュピチュに入りたいと研究中だった。その方法とは、ツーリスト列車を使わずに、全行程ローカルバスでアプローチするという大胆なルートだった。その同行者を求めて、誘いをかけてはふられていたのだが、ある日、フッフッフという笑みを浮けべて「私、明日行きます」と言う。「ええ?一人で行くの?」と聞くと、同行者が見つかったという。その同行者が、この美晴さんだった。

 美晴さんはマチュピチュに行かないつもりだったのだが、そんなに安くいけるのなら行ってみようかと、同行に賛成したと聞いていた。私の疑問は、何故クスコにいながらマチュピチュに行くつもりがなかったのか、一体どういう人なんだろうということだった。宿で同宿になったので、じっくりと話を聞いてみることにした。

 美晴さんは大学院生。これからドクターコースに進んでフィールドワークをする為の下見に、ボリビアのラ・パスに滞在していたのだという。ボリビアでのビザの取得がうまくいかず、とりあえずペルーに一旦出国する必要があったので、クスコにも滞在していたというのだ。そもそもの目的が旅行ではないので、別にマチュピチュに行かなくってもいいか、という判断だったらしい。なるほど、そんな事情だったのか。

 で、専攻は文化人類学。研究のテーマは先住民族の教育についてだそうだ。ボリビアの先住民族の言語はケチュア語あるいはアイマラ語である。しかし、近年の社会情勢により、学校ではスペイン語で授業が行われ、土着言語は家の中でしか話されないどころか、家でも就職に有利なスペイン語を話す家庭が増えているそうだ。ボリビアから土着の言語が消えていくことを危惧した政府が、学校教育の中にケチュア語の授業も行うこととし、文化保存を図ろうという動きがある。彼女の研究テーマは、そのバイリンガル教育を受けた人がどの程度ケチュア語を習得しているのかの追跡調査と、教育現場の現状調査だそうだ。我々にとっては非常に耳新しい話なので、「それで?それで?」と子供のように根掘り葉掘り聞いてしまった。

 なぜ、そんなことに興味を持ったのか?と聞いた。美晴さんは、大学生の時に40日間インドを旅行した。その時に思ったのが、自分はいわゆる観光地を巡る旅行というのはあまり興味がなく、それよりもそこに住む人々や生活に興味があるのだと気づいた。そうした事にずっと関わるにはどうしたらよいのかと、色々と考えていたら、ゼミの教授から先住民族の教育の話を聞いて、研究テーマとしてやってみようと思ったのだそうだ。今回の下見の後一旦日本に帰国するが、本格的なフィールドワークは2年に渡るという。それも1つの村に2年間ホームステイして研究するというのだから、5つの村を回ったらあっという間に10年は過ぎてしまうだろう。何とも壮大な計画だ。大学生の頃に感じた興味を、真剣に考えて具現化している美晴さん。私の大学生時代とは大違いで、感心してしまった。自分の人生をどうしたいのか、ということを若い頃から考えている人もいるんだなぁ。

 フィールドワークはとても大変そうだけど、村に滞在してからの話を是非聞かせてもらいたいと思う。その頃には、またまた成長した美晴さんに会えることだろう。楽しみだ。


ボリビア/ラ・パス
2005.11.05 ラ・パス
平山真紀さん

 私たちがペーニャに行くという話を、一番オテルの御主人の南雲さんにしていたら、「そういえば、やはりペーニャに行きたいという女性が1人いましてね、でも女性1人だからどうしようかと考え中だと言っていましたよ」という話を聞いた。彼女の帰国は明日らしい。

 そんな話をしていたら、本人もその場に現れたので、「もしよかったら今夜一緒にペーニャに行きませんか?」と誘ってみた。

 平山さんは友人と4人で旅行に来ていて、ウユニ塩湖までは一緒だったのだが、仕事の関係で一足先に帰らなければならないので友人たちと別れて、1人で先にラ・パスに戻ってきたということだった。

 じゃぁ、まずはご飯でも。ということで韓国料理店で夕食を取った。平山さんは、かつて中国で中国語を勉強していたことがあって中国語ができる。その能力を活かして、「地球の歩き方〜中国編」の取材をする為に中国国内を飛び回っていたそうだ。現在はスターチャンネルに勤務していて、スターチャンネルで扱う映画の紹介や俳優へのインタビューを行う仕事をしているそうだ。あのベン・アフレック(「パールハーバー」や「アルマゲドン」に出演)にもインタビューしたというから羨ましい。そう言うと、「でもね、この目の前にいる人は超売れっ子のハリウッドスターで、映画に1本出ると何億円も稼ぐような人だけど、私生活の話を聞くと色々と悲しい出来事があって、この人、本当に幸せなのかなぁ?と思ったんですよ」と平山さんは語った。想像するに巨大マーケットの日本にプロモーションで来ているベン・アフレックは、精一杯のショーマンシップでにこやかにインタビューを受けていたのだろう。しかし、あまり幸せではない私生活についての情報も得ている平山さんから見たら、逆にその姿が痛々しく映ったのではないかと思った。有名なハリウッドスターへのインタビュー時間は非常に制限されていて、あらかじめ聞きたい質問を1つか2つできるかどうかという時間らしい。この短い時間の中で、どんな鋭い質問をするのか、この俳優からどんな印象を受けるのかを瞬時につかんで原稿にしていかなきゃいけないだろうから大変だ。我々の知らない世界の話をたくさん聞かせてもらって、大いに盛り上がった。

 ペーニャはマルカ・タンボという所に行った。ぺぺ・ムリーリョ氏率いるバンドが有名で、日本人が行くと舞台に引っ張り上げられて「スキヤキソング」を歌うことになっていると聞いていた。今夜は我々がその光栄に浴した。といっても、私は歌が得意でないので、平山さんがいてくれなかったら困ったことになっていた。平山さんの伸びのある声のお陰で、会場は多いに盛り上がり、ボリビア人他南米の皆さんと温かい交流をすることができた。その後も近くの席の若いボリビア人男性がダンスに誘ってきたりして、「やっぱり若くて可愛い日本女性といると、交流のチャンスが広がるのねー」と私までちゃっかりダンスを踊っちゃったりした。明日の朝早く日本に発つというのに、結局店を出たのは午前2時。よくお付き合いくださいました。いやー、楽しい、楽しい夜だった。

 それにしても、中国語を勉強して、それを使って中国の旅行ガイドブックの編集、そしてそこで得た編集力とおそらく度胸を使って、今度は有名俳優へのインタビューや映画のプロモーションの仕事、と通ってきた道で得た能力をフルに活かして一歩一歩進んでいる平山さんは、細っこい体にエネルギーがいっぱい詰まった人だった。といっても、一頃の様な肩に力が入ったキャリアウーマンというタイプではない。自然体で好きなことを追求していたら、それがキャリアにつながっているという気がした。短い時間の交わりだったけれど、そのエネルギーをおすそ分けしてもらった気分。ありがとうございました。


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