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タンザニア/モシ |
2007.06.02 モシ
テクラさん
キリマンジャロがより良く見ようとホテル・キンドロコのカフェでビールを飲んで晴れ待ちしていたら、同じようにキリマンジャロを見るためにカフェに上がってきたのがテクラさんだった。
ひとしきり写真を撮って帰ろうかなぁ、どうしようかなぁみたいな様子だったので、時間があるならおしゃべりしませんか?とテーブルに呼んで晴れを待つ間に話し相手をしてもらったのだった。
彼女はオランダ人の大学生で、専攻は「アンソロポロジー・メディカル」。聞いたことがない分野だというと、新しい分野でアメリカでは最近盛んになってきているが、オランダでもまだ限られた大学でしか学ぶことができないという話だった。アンソロポロジーは文化人類学、メディカルは医学。つまり、そこに暮らす人々の生活習慣がどのような病気をもたらしたり、病気の原因になっているかを探ることによって治療方法や予防方法を考える学問のことだそうだ。
彼女はそのフィールドリサーチのために3週間タンザニアのある村に滞在して、リサーチが終了したので、最後の1週間を休暇にあててモシとザンジバル島を訪れる途中だった。
このフィールドワークで彼女を驚かせたのは、病気の子供に対する親の考え方だったそうだ。多くの先進国では、子供が病気になったら少なくとも他の子供はさておき、その病気の子供を救うことを第一義に考えるのが普通だろう。しかし、彼女の見たケースで、例えばマラリアにかかった子供がいてもその両親は、「この子はそういう運命だった」とすぐに諦めてしまうのが一番のカルチャーショックだったそうだ。その背景には、病気の子供に薬の費用をかけてしまうと、他の子供が飢えてしまうという切実な貧困問題が絡んでいるのだが、自分の常識とあまりにかけ離れている「別の常識」に、最後まで心の中では理解ができなかったと言っていた。
明るくてしっかりしているので、てっきりもっと年齢が上なのかと思っていたが、話を聞いていくうちに20歳そこそこだっていうことがわかってびっくり。まぁ、よく見ればお肌がツヤツヤ。彼女のお陰で、キリマンジャロの晴れ待ちも退屈することなく過ごすことができたのだった。ありがとう!
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タンザニア/ザンジバル島(ヌングイ) |
2007.06.12 ザンジバル島 ヌングイ
コニー・ダヴィラさん
Connie Alexandra Davila Ramos
ヌングイからメンバ島というザンジバル島の東側にある小さな島へのシュノーケリングツアーで一緒だったエクアドル人のコニー。
昼食を食べている時に、急に日本語で話しかけてきて、びっくりしていると、コニーと一緒に来ているNYの友達は大阪外大に留学した時に知り合ったというではないか。
お好み焼きやたこ焼きの話でひとしきり日本語で盛り上がったのだった。
今回の旅行はコニーはエクアドルから、友人はNYからの出発だが、二人でインターネットで連絡しあいながら飛行機を予約して途中で落ち合ってこちらに来たのだそうだ。日本の大阪で知り合ったアメリカ人とエクアドル人がインターネットで連絡を取り合いながら、アフリカで合流。いやはや、空間を越えて行動している人たちですねぇ。
コニーのお父さんはエクアドルで警備の会社をやっている。大学を卒業したコニーは現在お父さんの会社で働いているのだそうだが、どうにもあまり面白くないらしい。で、日本の大学院へ行ける奨学金制度に応募した所、試験に合格してめでたく今年の9月から早稲田大学の大学院に入学することになったのだそうだ。
「それじゃぁ、お父さんは困るんじゃないの?他に兄弟はいないの?」と聞くと、お兄さんがいてお父さんの会社に入っているものの、どうにも素行が悪くて2度ほど退職させられているそうなのだ。お父さんは本当はコニーに継いでほしいらしいのだが、コニーは今は弟に期待をかけているんだそうだ。
とにかく、コニーは再び日本に行けるようになったことを素直に喜び、今は留学の準備を進めているそうだ。もしかしたら、彼女が日本にいる間にまた会えるかも。そうなると、いいねぇとメールアドレスを交換して別れたのだった。
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