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2007.02.17
バラクーダビーチ
ケニア:ワタム |
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ワタムは小さな村ながら、私たちの宿泊する宿辺りを境に南側にバラクーダビーチ、北側にワタム・ビーチがある。
昨日16日は朝から北側のワタム・ビーチに行ってみた。両ビーチとも非常に遠浅で、朝の時間帯は潮が引いているのでバラクーダビーチからワタムビーチまで岬の根元を伝って行き来ができるということがわかった。
ワタム到着3日目の今日は、朝からバラクーダを散策することにした。
バラクーダビーチと同じく、夕方見るのとは全く異なる風景が広がっている。夕方見るバラクーダビーチは、写真奥に見える白砂の砂浜を残して、私が立っている辺りは全てエメラルドグリーンの海水に覆われていて、浜辺からみると普通の海である。
ところが、この日の朝9時20分の段階では、水がない。多少水溜りのようになっている部分はあっても、浜辺からここまでクルブシさえも濡らさずに歩いてこられてしまうのだ。
残された水溜りには小さな生き物がいて、あっちの水溜りには華やかな小さな巻貝がいるかとおもえば、こっちにはなまこ、向こうの水溜りにはカニというように、一つ一つの水溜りが水族館の水槽のようにそれぞれ異なった生き物を抱えていて、覗いて歩くのが楽しい。
バラクーダビーチの右手方向に沖に向かって進むと、もう少し水が多くたまっている部分がある。
ここは天然のプールとも言えて、ここに浸かりながら岸辺の風景を楽しんでいる人の姿も見られた。天然プールには、薄っすらと空の雲も映りこみ、下の海草の紫や緑色と相まってなんとも言えない幻想的な景色を作り上げていた。
ビーチに向かってもう少し左に歩いて行くと、極々浅い所で海水がサラサラ、サラサラと引いてせせらぎのようになっている部分に当たった。
潮の満ち引きというのは波の行き来とともにゆっくりと気づかぬうちに行われて、気づいたら満ちていた、あるいは引いてたという、そういうものだと思っていた。しかしここで見る引き潮は、事のほかはっきりとした目に見える動きで、一方的に海の方に流れていっている。波がなく、一定の浅い水がずーっと通じているからせせらぎのように引いていくのが目に見えるのだ。こんな光景は初めて見た。珍しい所だ。この中に寝転がってみると、小川の中にいるような感じ。海にいるのに。
もっと左に行くとあまり藻も生えていなくて、下の白い砂地が多く見える、本当に天然プールのような所もみつかった。
ここから岸辺を見ると、手前から一旦水は深くなって、そこからビーチに向かって再び浅くなっているせいで、手前からだんだん濃いブルーになって、その向こうに真っ白なビーチが見えて大変美しかった。
大きな岩を超えて更に左手に進むと、バラクーダビーチはそこで終わって別のビーチとの区切りになる岬が突き出ている。
その手前でビーチに戻って来た。ビーチに立ってみると、本当に水がなくなってしまっているのがよくわかる。
このビーチが、午後4時過ぎに訪れると、少し緑がかったコバルトブルーの水に満ち溢れ、これが同じビーチなのかと思うほど表情を変えている。このギャップがワタムの面白い所である。
夕方4時とはいえ、赤道に近いケニアのワタムの太陽は昼間よりは弱まったとはいえ、まだまだ衰えを知らない。カーッとさすように降り注ぐ太陽の下、片栗粉のように細かい真っ白でフワフワしたビーチに寝転んで、やさしく訪れる波に足を洗われていると、誰しも夢見心地になってくるだろう。
マリンディ、ラムと心から満足できるビーチに巡り会えなかっただけに、ここの美しいビーチは一際嬉しい。この日から午後4時になるとバラクーダビーチに繰り出すのが日課のようになった。なんてたってビーチまで徒歩3分。このロケーションを楽しまなくてどうする!
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