夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2007.04.03 Vol.2
モーリシャス南東部周遊ツアー(午後編)

モーリシャス:トゥル・オ・ビッシュ

 午後からは私が一番楽しみにしていた、いや、これを見るために参加したといってもいいシャマレルに訪れた。シャマレルでは七色の大地の前にシャマレル滝も見学することになっていた。

 シャマレルはブラックリバー渓谷からやや降りた所にあり、山に囲まれた畑にはパイナップルが植えられていた。

 高原の美しい風景を左手に見ながら、木立の中の散策路をやや上って行くと、シャマレルの滝の展望台に到達する。

 滝そのものは3筋にわかれて流れるそんなに大きな規模のものではないが、滝を背景に後ろに高原が続いているという全体のバランスとして美しい所だった。

 「超」がつくくらい陽気なスペイン人の若者5人組みがやってきて、滝の前で考えられるあらゆるポーズを取って撮影にいそしんでいる。たぶんねー、滝、写っていないような気がする。だって滝のまん前に立ってポーズ取ってるからね。国によってどういうのを記念写真とするかという傾向があって面白い。

 ここから車でほんの10分程の所がお目あての七色の大地だ。こちらも遊歩道のような道をたどって行くのだが、最初に見えてくる景色は「おや?」と期待を裏切る色合いの大地。というのも、この時間帯に行くと、最初に見るポイントはまるで逆行になってしまって、光の加減であまり色がはっきりと見えないのだ。

 ここから左側にある展望台から見下ろすと、今まで写真で見たことのある風景に出会えた。おお、これこれ。思ったよりも狭い所なんだなぁと思うと同時に、写真で見るよりも色の違いがはっきりと見られない。確かに赤や茶色や紫になっているのは見えるのだが、太陽の光が強すぎるのだろうか。とにかくパチリパチリと撮影しておいた。

 この展望台から七色の大地をはさんで反対側にも展望台があるので、そちらにも行ってみた。最初に到達する場所から右に回りこんだ先である。肉眼で見ると、こちらの方が色の違いがよく見える。それにしても右から見たのと左から見たのでは、同じ土地を見ているにもかかわらず随分と色合いが違う。砂に含まれる鉱物の関係でこうした色合いになっているというのだが、加えて太陽光線の辺り具合によって色は様々に変化をしているようだった。

 これらの写真を帰ってから画像修整して、太陽光線が強いので薄くベールをかけたように曇っているのを取り除いてみると、びっくりするような鮮やかな色が浮き出てきた。まさにパンフレットなどで使われている色合いの土地だ。なるほどパンフレットの写真はこうやってできあがっているんだとわかる。パンフレットの写真を見て、あるいは私のサイトを見て現地に行った時にがっかりしないように、あらかじめクドクドと説明させてもらった。でも、この色。この色は修正しても見せたい。

こちらは肉眼とは大分違う印象になっている写真。肉眼ではもっと光のヴェールがかぶって
こんなに色鮮やかには見えない。

こちらはかなり肉眼に近い。分岐点を右に回りこんだ場所からの展望。

 右に回りこんだ展望台から帰ろうとすると、途中の左手に人が集まっているのが見えた。低い石塀の中に何かがいるようだ。

 近づくと、小山のように盛り上がった背中を持つ陸ガメの飼われている場所だった。

 人間が近づくと何かをもらえると思うのかニューっと首を伸ばしてくる。こんなに近くで陸ガメを見たのは初めてだ。トゥル・オ・ビッシュで宿探しをしていたら、陸ガメをペットのように飼っている家があった。奥さんの後を一生懸命にくっついて歩いている姿は遠くから見て可愛らしくも見えたが、今日、そばで見る陸ガメは可愛いというよりはかなり怖い顔。しかも臭い。

 むむむ。と思っていたら例のフランス人ご夫婦がやってきた。「タハーットゥール」(私の発音解釈でいう所のフランス語でカメ)と旦那さんに向かって叫ぶと、旦那さんは嬉しそうに小走りで近づいてきた。おおお、とカメに手を差し伸べて、私にもわかるように「What' your name?」なんて言っている。本当にカメ好きなんだ・・・。

 そうそう、フランス人奥さんがさっき一緒に写真を撮ろうと言ってくれて3人で記念撮影もした。私が彼らを面白がっているのを、彼らも喜んでくれているようだ。このご夫婦はかなり私よりも年齢が上だが、とても可愛らしい人たちだった。

 シャマレルを出てしばらくは高原の中を走った車は、やがて九十九折の坂道をどんどんと下っていった。向こうの方にはエメラルドグリーンの海が見える。

 右手の方は最近バックパッカーにも人気があるというフリッカン・フリックというビーチになるそうだ。直前まで山が迫っている風景が美しい所で、次回モーリシャスを訪れたら行ってみたいと思っている所だった。

 坂を下りきったら右折して海岸沿いに北上する。サトウキビ畑が見えてきたり、海側がマングローブになっている所を通り抜けると、右手の山側に塩田が見えてきた。こんなに美しい海に囲まれているのだから塩を作ろうというのも当たり前だ。サトウキビから砂糖とラム酒、塩田から塩、そしてパイナップル。今日のドライブではモーリシャスの特産品の生産されている様子も見てまわることができた。

 塩田の向こう側に見えていた鋭く尖った岩山を回り込んだら、バードパークまではすぐだ。

 今日最後の見所のバードパークに到着したのは、午後4時丁度。

 ピンクの上着と水色のパンツの女性運転手さんの後についてバードパークのレセプションの建物に入り、そこで一組ずつ入場券を購入(Rs150=US$4.48/人)して、早速中に入った。見学時間は40分だと運転手さんに言われていたので、急がなくっちゃ。

 バードパークは1時間は欲しい所だった。モーリシャスに生息するピンク色の鳩やフラミンゴを初め、アフリカやメキシコの珍しい鳥もいる。

 オウムならオウム、鳩なら鳩、インコならインコと同じ種類の鳥の部屋が並んでいて、非常に見ごたえがあった。

 各部屋は金網のフェンスが2重になっているので、写真が撮りづらいのがやや難点。また、小鳥はじっとしていない場合が多いので、ぶれちゃうんだよねぇ。


くちばしと足が赤く、尾の先が黒。全体は優美な
グレー。美しい。目が半開きなのが笑える。

モーリシャスのピンク・ピジョン(鳩)。優美な尾と
ふっくらとした薄桃色の胸。ちょっと首をかしげた
ようにじっと動かない冷静なまなざしは、ヨーロッパ
の太った貴婦人のようだった。

フラミンゴの檻には池がある。羽の色が個体に
よって濃淡がある。

こちらのフラミンゴはくちばしもピンク。

インコのコーナーは餌箱がパレットのように
色とりどりに埋まって楽しい。

目の周りだけペンキで塗ったようにくっきりと
白い。眠っていると漫画の鳥のようだ。

こちらも目の周りが白いシリーズ。

この鳥はとても美しい色合い。こんな色合いの
洋服ほしいねぇ。

鶏、孔雀コーナーでは、こんな優美な鳥も。
逆タキシードを着ているみたいでカッコいい。

黄金の胸元、トラ模様の首筋、そして顔は鷹の
ような鋭いくちばしと眼光。「おらおらおらー」って
感じでのしのしと歩いていた。

ホロホロ鳥のような斑点の一つ一つが光に反射
して光ってみえるゴージャス系。でも首から上が
急にみすぼらしい。

純白のドレスに王冠。女王としかいいようがない。

 40分はあっという間だった。面白い鳥がたくさんいて、それらの雰囲気や表情を仔細に眺めていると、時間はどんどんと過ぎていってしまった。バードパークはちょっとした丘の上にあるので、丘を見下ろす場所にあるカフェでお茶をしたら気持ちが良さそうだが時間はなかった。鳥の展示の他にもミニゴルフコースや子供の遊具のコーナーもあり、お弁当を持っていけばかなり長い時間楽しめる場所のようだった。

 駐車場に戻ると、まだ誰も戻ってきていない。そう言えば時間を聞いていたのは私たちだけだったような。皆が戻ってきたのはそれから10分くらい過ぎてからだった。

 午後5時に帰途に着く。南東部を目一杯周るこのツアーは、午前中のショップを短くしてフリッカン・フリックの展望ポイントで過ごす時間を作り、バードパークでの時間をもっと延長してくれたらいう事なしなんだけどなぁ。そういう自由を求めるならレンタカーで好きなように周るか、タクシーを借り切って周るしかないだろう。タクシーを借り切ってこの辺りを一日周ったカップルから聞いた話だと、料金は一日一台45ユーロだったそうだ。4人いれば割に合うと思う。

 こうしてトゥル・オ・ビッシュの宿の前で降ろしてもらったのは午後6時過ぎ。すっかり打ち解けたグループの仲間に別れを告げてツアーを終えた。


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