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2007.04.15 Vol.1
トゥル・オ・ビッシュビーチはなぜいいのか?
モーリシャス:トゥル・オ・ビッシュ |
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トゥル・オ・ビッシュは、北部の主要な観光の街であるグラン・ベからバスで20分南西に行った場所である。
グラン・ベが観光船の発着地として賑わう一方で海水浴ができるビーチが短いのに比べて、トゥル・オ・ビッシュは長い海岸線が続く穏やかで美しいビーチだ。グラン・ベとトゥル・オ・ビッシュの間にモン・ショワジーというビーチもあり、ここも割合長い海岸線のビーチで海水浴客に人気の場所だが、トゥル・オ・ビッシュと比べるとやや波が荒く、そのために砂が巻き上がってクリアーで静かな海という風には見えない。光線の加減で海水の色はとても美しい所ではあるが。
これまでの旅で、度々海沿いに滞在してきたが、トゥル・オ・ビッシュは今まで滞在したビーチの中で一番気に入る場所になった。気に入るかどうかは、何をポイントに置いているかによって変わってくるので、私たちの気に入っているポイントを挙げたい。
○とにかく美しい海水と白い砂浜が長く続いていること
これについては誰もが賛成すると思う。同じ条件を兼ね備えているのは、メキシコのカンクン及びプラヤ・デル・カルメン、メキシコの西側バハ・カリフォルニアにあるラパスだった。海水の美しさではエジプトのシナイ半島にあるダハブもいいが、こちらは岩がちでビーチがないのが残念。向かいのハルガダは同じく紅海に面した美しい海だが、ビーチがしょぼい。
○適当な木陰があって、潮の満ち引きが激しすぎない
トゥル・オ・ビッシュは海岸沿いに高級リゾートホテルがいくつかあり、そのホテルの計らいだと思うが、椰子の木や大きな樹木が植えられている。プライベートビーチではないので、宿泊していない私たちもその木の陰のお世話になることができた。木陰のあるビーチはあっても、潮の干満で差がありすぎると、潮が引いた時には木陰からビーチまで遠くなってしまうことがある。トゥル・オ・ビッシュはその差があまりないので、常に木陰の近くまで水がきていて丁度いい。また、ビーチはいいのに全く木陰がなく、お高いパラソルを借りるか炎天下に耐えなければならない場合は多い。この点でもここは理想的だった。
○宿からビーチまで近い
この条件を満たしている宿は結構あると思うが、いいビーチである程、当然高い。そしていいビーチには大手資本が入っているのでキッチンなしのいわゆるホテルになってしまい、キッチン付きの安い宿からはバスに乗るか徒歩で相当歩かなくてはならないのがよくあるパターン。ところが、トゥル・オ・ビッシュはこれから売り出しという感じのビーチなので、建設中の建物がいくつもあるものの、まだまだひなびている。そんな中でも特に良心的な物件に出会えたために、家で作ったお昼ご飯をビーチでホカホカのまま食べられるという幸運に恵まれた。今までこんなことはなかった。
○充実したスーパーがある
長期滞在用のアパートのあるビーチリゾートではスーパーが必ずあるものだが、ありがちなパターンとしては観光客のみが滞在する場所であるために通常の市価よりも高い、どうせテンポラリーな客相手だからと言わんばかりに品揃えが良くないという場合が往々にしてある。メキシコのプラヤ・デル・カルメンではレストランに出すためなのか、スーパーで魚が売られていないのだ!そこに行くと、ここのスーパーはとても充実している。
一つには、ここがフランス人退職者の長期滞在としての場所でもあることが大きな要因だろうか。数ヶ月をここでリピートして滞在する人にとっては、日常の食生活が滞りなく行えることが大切だろう。そのお客さんを逃さないためにもスーパーは充実した品揃えを心がけているようだ。
二つには、お客さんを逃さないことと関係するが、グラン・ベには超大型スーパーのスーパーUというのがある。もしトゥル・オ・ビッシュのスーパーの品揃えが悪ければ、お客さんはそちらに流れてしまうだろう。競合相手がいることがこのスーパーを良くしている。
ということで、単にビーチのみならず長期に滞在するという視点で見た場合に、今までここまで充実した場所はなかったということになる。
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