夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2007.05.29 Vol.1
パスポートの更新しなくっちゃ

マダガスカル:アンタナナリヴ

 パスポートの更新について気づいたのは、マダガスカルの西海岸のイファティにいる時だった。

 浜辺の宿で、次の行き先になるアフリカの研究をしていた時に、「この国に入国するにはパスポートの残存期間が6ヶ月以上必要です」という表記に注目した時だったと思う。

 おお!そういえば私も夫もパスポートが来年切れるんじゃなかったっけ?計算してみると、このままアフリカに突入してしまうとある国から残存期間に問題が発生することが発覚。なぜ、今まで気がつかなかったんだろう。いや、うすうす気がついてはいたのだが、なぜもっと真剣に突っ込んで考えなかったのだろう。イファティの浜辺で頭が蒼白になっていく思いの二人だった。

 しかし、悩んでも仕方ない。とりあえず旅行は旅行で続けて首都アンタナナリヴに戻ったら日本大使館に行って聞いてみるしかないという結論を出した。

 5月22日の夕方にアンタナナリヴに戻り、23日の朝一番で日本大使館を訪ねた。アンタナナリヴには1週間の日程がある。この間に再発行できればいいのだが、もし無理だと言うことになれば次の目的地のケニアでどうか?もしケニアがだめで日本に帰れといわれたら・・・。様々な予想が渦巻いた。

 日本大使館でお相手をしてくれたのは川上さんという男性だった。「ああ、残念ですねー」。話を聞いて開口一番の川上さんの感想だった。今年の3月まではICチップなしのパスポートだったのでマダガスカルの大使館でも3日くらいで発行できたのだが、今はICチップ入りになってしまっている。マダガスカルにはその機械がないので、一度日本に送って処理を済ませて返送してくることになっていて、早くて1ヶ月ともすると2ヶ月はみなければならないという状況なのだそうだ。

 しかし、日本に帰らなくても外国でパスポートの更新ができるというのは朗報だった。早速ケニアの大使館に問い合わせをしてもらって、ケニアではどうかを聞いてもらった。すると、ナイロビの大使館にはチップ付きパスポートを発行する機械があるのでできるということがわかった。

 良かった!

 しかし、発行には1週間程度みるのが通常だと考えられ、ケニアのナイロビ大使館の返答ではまず本人が大使館に出向いて面接を行い、それから発行手続きになるのだそうだ。川上さんに相談して、ケニアに入る際のビザはトランジットビザ(US$20、7日間有効)ではなく、マルチビザ(US$50、3ヶ月間有効)を取得した方がいいだろうということになった。

 しかしですねぇ。ケニアには2月中の1ヶ月も滞在して、もう行きたい所もない。今回はケニアは単なる経由地で、できるだけ早くタンザニアに抜けたいと思っていたのだった。特にナイロビは危険なので、長居はしたくないし。

 もう一度よーく考えて、「あ、だったらその次の目的地のタンザニアのダル・エス・サラームで取れれば、その方がいいんじゃないか」ということに思い当たったのが土曜日。日曜日は大使館はお休み、その翌日の月曜日も国民の休日でお休み。アンタナナリヴを出る1日前の火曜日になってようやく、もう一度大使館に行くことができたのだった。

 川上さんは私たちの願いを嫌な顔一つせずに聞いてくれて、タンザニアの日本大使館に問い合わせをかけてくれた。ダル・エス・サラームは首都ではないのだが、経済の一番発展している都市だ。ダル・エスの日本大使館にはICチップの機械があり、1週間あれば取得が可能だという返答。おお、ダル・エスで取ろう、ダル・エスで取ろう。

 ということで、ダル・エスでパスポートの更新を行うことになったのだった。

 大使館への問い合わせと平行して、パスポート用の写真撮影を行った。実はアフリカでは大量にビザを取得しなければならないので、それようにエジプトのカイロで写真を撮っていた。

 しかし、日本大使館で連絡待ちをしている間に、「パスポートの正しい写真の在り方」みたいなポスターをじっくりと見る機会があり、それに照らしてカイロで撮った写真をもう一度見返してみると、メガネはかけているし、首にスカーフを巻いているし、なによりも印刷技術が低いせいで写真がにじんでいる。これでは、不正を狙った合成写真と判定されても仕方ないではないか・・・と思われてきた。

 そこでアンタナナリヴの写真屋で取り直すことにしたのだ。

 私たちのいるイソラカ地区の大通りには、コダック、富士フィルムなど大手のフィルムメーカーの看板を掲げた近代的な写真店が3軒もあった。一番近い一軒でお願いするとパスポートサイズとして、日本のパスポートに丁度いい大きさ(最近は写真の大きさのみならず、写真の中の顔の大きさまで指定するようになっている)に撮影してくれた。4枚でAr2500(=US$1.31)と値段も安い。しかも顔の美醜ではなく、印刷が非常に美しくにじみなくできあがってくる。トルコで7.5ドルくらいかけて作ったよりも満足度が高いくらいだ。意外な所でマダガスカルのお得な発見だった。

 そんなに安くてきれいに撮影できるなら、俺も。と夫も撮影することにした。でも、その前にまずは散髪。

 最後にカットしたのはエジプトのカイロのスルタンホテルという日本人が多く集まる安宿の数軒隣だった。超短く切られてエジプシャンと同じ頭にされてしまい、エジプト人にはどこに行っても好評だったが、本人は相当嫌だったみたい。

 今回は床屋じゃなくて、女性のお客さんもいる美容室に入り、そこの兄さんと同じヘアースタイルにしてもらった。カット代金はAr3000(=US$1.57)。エジプトは10エジポン(エジプシャン・ポンド)だったので200円。だいたい同じくらいの値段で、満足の行く頭に仕上がった。これも良かった。

 前回私が撮影した写真店は、15分で発行できる写真機が壊れているということで、ホテル・コルベールに向かう途中の郵便局の前にある別の店へ。こちらも機械が壊れているというので、その先の別の店へ。こんなにたくさん、同じような店があってよかった。

 3軒目のコダックの提携店の機械は大丈夫だった。

 ところが何も言わずにパスポートとして撮影してもらったら、顔のサイズが小さすぎたのだ。撮りなおさなくちゃと時間をあけて訪れると、前の写真を店側で破棄するという条件なら無料で撮りなおしてあげますというサービス。こういう所も柔軟性があって、最後になってマダガスカルのいい所がだんだんと発見されるできごとだった。

 こうしてダル・エス・サラームでのパスポート更新にむけて、マダガスカルでちゃくちゃくと準備を進めたのだった。



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