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2007.04.30
アンドリンギチャ国立公園行き、計画浮上!
マダガスカル:フィアナランツァ |
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フィアナランツァにあるホテル・ツクヤニス内のレストランで釜焼きピザとおいしいパスタの昼食を済ませ、ホテルのロビーを通って宿に戻ろうとした時だった。
ロビーの壁面にはってある一枚の写真に目を留めた夫が、「ここは一体どこなんだろう?」と言い始めたのがきっかけだった。手前の水面に背景の切り立った山と森林が写っている写真で、それは美しい所だった。
ホテルのフロントにいる女性に聞くと、アンドリンギチャ国立公園だという。そのホテルにあった資料を見てみると、巨大な岩山がたくさんあり、ロッククライマー垂涎の場所らしいということがわかってきた。
私は技術者の人間だからとか言っていて、
私たちのアンドリンギチャ国立公園行きを助けてくれたこの人は
実はCamp Cattaのオーナーだったらしい。 |
そこに英語の話せる男性がやってきて、もっと詳しく話を聞かせてもらうことになった。彼いわく、ここにはトレッキングコースもありロッククライマーでなくとも、美しい風景を十分に楽しめるという話だった。ここまでの日程であまり面白くなさそうな町を早めに切り上げることで、私たちには2日間の余裕があった。この後に訪れるラヌヒラ国立公園に3泊をあてていたのを2泊にすれば、3日間の余裕ができアンドリギチャ国立公園にあてることができる。これで日程の問題はなくなった。
次の問題は、どうやって行くのか、どこに宿泊するのかということだ。
アンドリンギチャ国立公園は、フィアナランツァからタクシー・ブルースで2時間南下したアンバラバウという町より更に35km南下した国道7号線上のタナンバウまで行き、そこから国道をはずれて25km離れた所にある。
ロンリープラネットや地球の歩き方に紹介されている宿はアンバラバウまで。しかし、アンバラバウを拠点にしてアンドリンギチャ国立公園に行くなら、「ナムリー・ヴァレー行きのタクシー・ブルースが週に数便出ている」というガイドブックの解説しかなく、アンバラバウから日帰りを考えると難しいようだ。
どうしたら限られた日程でスムーズに行けるのだろうかと思っていたら、ホテル・クツヤニスが経営するロッジが国立公園から5kmの所にあるのだという。あー、なるほど。だから、このホテルでアンドリンギチャ国立公園の美しい写真を紹介していたのか。これで納得がいった。
ロッジの名前はキャンプ・コタCamp Catta。国立公園には2つの入口があり、別の入口にも宿はあるのかもしれないが、とりあえず私たちが知ったCamp Cattaに宿泊をすることを想定した交通手段と必要経費を下にまとめる。
○交通手段
1.フィアナランツァからCamp Cattaの送迎車で行く。
ホテル・クツヤニスではCamp Cattaの予約のみならず、送迎サービスも行っている。フィアナランツァからCamp
Cattaまでの送迎サービスは一人片道Ar75600(約US$40)と高価だが、時間のロスがない。しかし、あまりに高い。
2.タクシーブルースを使う方法 その1
フィアナランツァからアンバラバウまでタクシー・ブルースで行き(Ar3000=US$約2)、そこから別のタクシー・ブルースでヴォヒツァオカVohitsaokaまで行く(Ar3000〜4000=US$約2)。ここからCamp
Cattaまでは10kmなので徒歩2時間で行くか、Camp Cattaの送迎サービス一人片道Ar27000(約US$15)を利用する。1のUS$40に比べたらUS$19と半額以下で行ける。
注)ヴォヒツァオカまで行くタクシー・ブルースは1時間に1本、午後2時くらいまでで終了のようだ。
3.タクシーブルースを使う方法 その2
フィアナランツァのタクシー・ブルースはアンバラバウよりも先に行くものに乗り、タナンバウで下車する。先まで行くタクシー・ブルースに乗るためか料金はAr9000と割高。タナンバウでタクシー・ブルースを待ってヴォヒツァオカVohitsaokaまで行く(Ar600)。その先は2と同じ。
注)ヴォヒツァオカまで行くタクシー・ブルースは1時間に1本、午後2時くらいまでで終了のようだ。
以上3つの方法がある。なお、Camp Cattaを出て別の場所に行く場合も、Camp
Cattaから徒歩か送迎サービスでヴォヒツァオカまで出て、そこからタクシーブルースでアンバラバウに行くことになるだろう。アンバラバウから更に南下してラヌヒラまで到着したいのなら、朝早くから行動しないと、アンバラバウでラヌヒラ行きのタクシー・ブルースをおそろしく待たなくてはいけなくなるようなので、注意が必要だ。
イレギュラーな方法として、Camp Cattaからタナンバウまで送迎してもらい(一人片道Ar40500=約US$22)、そこでラヌヒラに向かうタクシー・ブルースを待つという手段もある。しかし、タクシー・ブルースは出発地で客を満載して同じ目的地に行く場合が多いので、空き席があるかどうかはわからない。アンバラバウまで行って、そこでラヌヒラ行きに乗るのが確実だ。
因みに、私たちはタナンバウまでCamp Cattaの送迎サービスで送ってもらい、そこでラヌヒラに向かうタクシー・ブルースに拾ってもらう手はずをフィアナランツァで行った。ホテル・クツヤニスがCamp
Cattaの予約をする際に、KOFIFIというタクシー・ブルースの会社のRIVOという男を呼び出して、タナンバウからラヌヒラ行きの予約を行ったのだ。料金は一人Ar13000(約US$7)。2人分の席を予約して、前金として1人分を支払っていた。
Camp Cattaを出た当日は朝9時にタナンバウに到着した。4時間待ってもKOFIFIはあらわれず、その日の予定は大幅に狂い、結局アンバラバウに宿泊する羽目になってしまった。ホテル・クツヤニスが便宜を図ろうとタクシー・ブルースの予約を申し出ても、絶対に、そう、絶対に使ってはいけない。この出来事の詳細は、また別のスケッチで記したい。
○宿泊施設について
私たちが利用したCamp Cattaはアンドリンギチャ国立公園の入口から5kmの地点にあり、後ろには大きな岩山がそびえる風光明媚な場所だった。偶然にも、敷地内の果物のなる木にワオキツネザルが訪れるなどの嬉しいハプニングもあった。素敵な場所にあり、設備も美しいがマダガスカルの他の地域に比べると宿泊費や食事は高い。
宿泊設備とハイシーズン、ローシーズンの各部屋の値段は以下の通り。ここで出会ったフランス人カップルの話によると、3年前にここを訪れた友人の値段と比べると何と3倍にもなっているそうだ。この先、どのような値上がりのカーブを描くかはわからない。
部屋の種類 |
季節 |
1部屋1泊の料金 |
バンガロー・ヴィラ(トイレ・シャワー室内)
ダブル/ツイン |
H |
Ar81000(約US$43) |
L |
Ar62100(約US$33) |
バンガロー・ヴィラ(トイレ・シャワー共同)
ダブル/ツイン |
H |
Ar62100(約US$33) |
L |
Ar45900(約US$24) |
バンガロー・ヴィラ(トイレ・シャワー共同)
シングル |
H |
Ar81000(約US$43) |
L |
Ar62100(約US$33) |
バンガロー・コンフォート(トイレ・シャワー室内)
ダブル/ツイン |
H |
Ar143100(約US$75) |
L |
Ar126900(約US$67) |
常設テント(トイレ・シャワー共同) |
H |
Ar29700(約US$16) |
L |
Ar18900(約US$10) |
ゲスト持込テント(トイレ・シャワー共同) |
通年 |
Ar8100(約US$5) |
食事は、朝食Ar10800(約US$6)、昼食コースAr21600(約US$11)、夕食コースAr29700(約US$16)とパンフレットに書かれていたが、現地に行くと夕食としてAr8000(約US$4)でスパゲッティーやマダガスカル料理などが用意されていた。私たちは、朝はコーヒーや紅茶Ar1000(約US$0.5)とフィアナランツァで買って持ち込んだ果物やバゲットやチーズ、昼は持ち込んだ食料で過ごし、夜は安いメニューにビール大瓶650mlAr3500(約US$2)あるいは小瓶Ar2400(約US$1.2)などを付けた。
○その他にかかる経費
・ヴォヒツァオカ村通行料一人Ar5000(約US$2.5)。支払った領収書を見せると帰りは支払わなくて良い。
・アンドリンギチャ国立公園エントランスフィー1日券Ar10000(約US$5)
・7時間トレッキングのガイド料金、ガイド1人Ar17500(約US$9)。4人までのトレッカーならガイド1人でOK(私たちの場合は1人分のガイド料で国立公園側のガイドと地元ガイドの計2名がついてきた、荷物も無料で持ってくれた)。
以上、フィアナランツァ、あるいはアンバラバウからアンドリンギチャ国立公園を目指す場合の目安になる料金などの紹介。
私たちはフィアナランツァのホテル・クツヤニスでCamp Cattaの2泊分の予約、行く時のヴォヒツァオカからCamp
Cattaまでの交通、帰りのCamp Cattaからタナンバウまでの交通を予約した。食事の予約も聞かれるが特に予約はいらないようだ。予約金の半額を前金として支払うように言われて、私たちは支払ったが一緒に行ったフランス人カップルは前金は一銭も支払わなかったと言った。カップルの彼女が高価な交通費に憤慨して、この値段についてCamp
Cattaに到着してから談判するつもりだったのだ。後に偶然この2人に出会って聞いた所、交渉は実らなかったらしく、そのかわりカップルのうちの1人が車に乗らないで歩くという作戦に出たそうだ。おみそれしました。
私たちは同時に、上記したように、ホテルとは別途タクシー・ブルースとも契約したがこれは失敗だった。くれぐれも、この時点でこの後のタクシー・ブルースとの契約はしてはならない。KOFIFIは全くあてにならない会社だからだ。
実際に国立公園を訪れた詳細、およびタクシー・ブルースとのいざこざについては別途スケッチで記したい。
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