夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
目次Today's imagesTravel sketch食の楽しみPeopleAccommo旅行費用
Excursion移動の記録旅先で住むとしたら更新履歴日誌問合せAbout usENGLISH
北米
アメリカ合衆国
メキシコ
中米
ベリーズ
グアテマラ
コスタリカ
南米
ペルー
ボリビア
アルゼンチン
チリ
ブラジル
ヨーロッパ
スペイン
フランス
イギリス
オーストリア
ハンガリー
ブルガリア
中近東
トルコ
シリア
ヨルダン
北・東アフリカ
エジプト
ケニア
インド洋
モーリシャス
北・東アフリカ
マダガスカル
タンザニア
南アフリカ
マラウィ
モザンビーク
スワジランド
南アフリカ
レソト
ナミビア
ボツワナ
ザンビア
アジア
インド
ネパール
タイ
オセアニア
オーストラリア
 
2007.05.01 Vol.1
Camp Catta周辺を散策

マダガスカル:キャンプ・カタ

 フィアナランツァからタクシー・ブルースを2回使ってヴォヒツァオカという村まで行き、そこに迎えに来ていた4WDでCamp Cattaに到着したのが、午後1時近くだった。

 いつもと違ってちょっと高級なロッジに来た私たちは、ウッディーなロッジ風のレストランのバーカウンターでチェックインの手続き。

 見た目も美しいグレープフルーツジュースにグレナディンを落としたウェルカムドリンクが高級感を高めてくれた。

 しかし、案内されたのは予定通りの常設テント。いつもと同じくらいの宿代Ar18900(約US$10)を支払って、2人が寝られるスペースぎりぎりのテント暮らしを強いられるという現実が待っていた。ま、屋根がかかっているだけいいとしようか。そう、この屋根のお陰で洗濯物を干すこともできたしね。

 住まいが落ち着いた所でレストランに戻り、周辺の情報を収集することにした。まぁ、ロッククライミングについては手書きのいわゆる情報ノートが物凄く充実している。どの岩をどこから攻めるのか、杭は何本必要か、どこが難しいかなど、フランス語でみっしりと書かれたクリアファイルが数冊もあった。

 で、トレッキング情報はと見ると、こちらも一応用意されている。フランス語とドイツ語と英語でホームページをプリントアウトしたような雰囲気がある(これを書いている現在、いまだにインターネットに接続できていないので、Camp Cattaのサイトにこの情報があるのか未確認)。また、壁には周辺の散策コースが書かれていた。


 Camp Catta側ではゲストに配布するようなマップは準備していないので、壁の散策コースやトレッキングの資料をカメラで撮影してマップがわりにするしかないのが、やや不便。もっとも、ここを訪れるロッククライマーは事前に詳しい地図や資料を自分で持ってきているので、必要がないのだろう。

 この壁の地図とトレッキングの資料を合わせて見ていると、だんだんと周辺の散策コースが飲み込めてきた。赤い線とオレンジの線は岩山に上ったりするので時間もかかるし内容もハード。緑の線が2つのナチュラルプールを巡る2時間くらいのコースのようだ。黄色の線は近隣の村を訪れるカルチュラルコースで徒歩4時間らしい。

 地図にはないが資料にあったコースは、
・カメレオンCAMELEON岩コース
宿を出てカメレオン岩に上ってぐるーっと周って帰ってくる5時間のトレッキングコース
・アンドリンギチャ国立公園4日間トレッキング
だった。

 4日間トレッキングは別のスケッチで詳細を書くとして、これから夕方ちょっと散歩をしようと思う私たちはナチュラルプール2つを巡るコースに決定。資料は以下のようになっていた。


 資料ではプール1に行くコースとプール2に行くコースが同じ地図上に点線で描かれていたが、プール1からプール2に行く道もあるので周遊することができるという説明も書かれていた。

 地図の下には標高と散策に要する時間の目安も書かれていて、だんだんと理解してくると便利な地図だということがわかってきた。

 この紙をちょっと2時間ほどお借りしたいといったのだが、それは無理だと断られたので地図を撮影して出発。国立公園に入らない限り、公園入場料はかからないし、ガイドもつけなくてよいのだ。


プールはフランス語でPiscines。分岐点で左手に2時間と書いてある。
この時点で時間は思惑と違うが、ま、いいっか。
 宿を出て歩き出そうとすると、ガイドはいらないかと当たりにたむろしている地元ガイドらしき数人から声をかけられたが、全て断って歩き始めた。

 宿にはいくつかの出口があるので、最初の方角さえ教えてもらえれば、後はすぐに矢印が用意されているからあまり迷うことはない。懇切丁寧ではないが、ちゃんと地図を把握していれば遭難する事はないというくらいの親切さの表示が、今後もいくつか道端に見つかった。努力したくない人は宿にたむろしているガイドを使えってことだろう。

 地図によるとカメレオン岩を右手に見て、森の中を抜けることになる。

 はい、カメレオン岩の右手、右手ね。


 予定通りに森の中に入っていく。宿の後ろにそびえる大きな岩は森の裏手にそびえている。

 曇っているので今一つこころ浮き立つ光景ではないのだが、あの岩山の後ろが青空だったら、どんなに素晴らしく見えるだろう。明日に期待をしつつ、先に進む。

 森の中は地図には描かれていない小川を何度か超えたり、木が鬱蒼と茂っている林の中を抜けたりと、短いコースながらも楽しい散歩道だった。

 歩き始めて25分くらいで森を抜けると、次なる表示が見えてくる。

 今回の表示はトリッキーだった。目の前にカメレオン岩が見えているので、カメレオンという表示に進むとこの岩に登っていく道になるだろう。

 で、プールの事は一言も触れていない。むむむ。と悩んで結局左手の「森Foret」の指示に従った。

 正解は・・・。

 どっちどもよかったようだ。私たちが取った左手の道を少し進むと右折方向にPiscinesの表示が出てきたのだが、カメレオンの表示に従って行く方が近道だったような気がする。

 この辺りがやや投げやりというか、「ガイドを雇えよ」と言われているような。とテント暮らしの私は卑屈に考えてしまうのだった。

 やがて道はカメレオン岩の右手にさしかかる頃からぐいぐいと上り坂になり、一気に50mを上ることになる。上りきった所には展望台のような大きな岩があり、そこから開けた風景が楽しめた。

 といっても天気が良くないので、気分がぱっとしないなぁ。この展望台くらいから、既に水音が聞こえてきて、第一プールの近いことがわかる。

 再びグググーッと高度を下げて行くと、そこに第一プール発見。ここまで40分くらいかかった。

 水は岩山から降りてきているようで、なかなか冷たくて火照った足には気持ちが良かったが、オレンジ色というか赤茶に濁った水でファンタスティックな気分でプール到着を祝う気分にはなれなかった。

 5分ほどして第二プールに向かうことにした。下った道を一気に戻って先ほどの展望台まで戻る。

 若干青空がのぞいて、先ほどよりは気分のよい風景。ここからまた下って、Piscinesと書かれた矢印のたっている道を右に進んでいくと第二プールがあるはずだった。

 矢印から第二プールまで7分で到着してしまった。近い、近い。

 第一プールよりはこちらの方が趣がある。カメレオン岩を背景になだらかに降りる岩のせせらぎに続いて、プールにふさわしい水の溜まりができている。

 天気が良ければもっと青々として見えたり、空の雲や木々を映し出して楽しげな風景になるだろうと思われた。暑ければ泳ぐ事だってできるだろう。

 こうして第一プール、第二プールを見学して半時計周りに宿に向かって戻っていった。宿到着は午後4時15分くらい。1時間45分、予定通りくらいの散策コース。アップダウンもそんなにきつくないし、お子様連れなどにはうってつけのコースじゃないだろうか。お弁当を持って第二プールなんぞでピクニックしたら楽しそうだ。あ、ローテンション?投げやりなコメント?すみません。どうも、曇った日のトレッキングにはいい印象がなくって。でも、正直、全くダイナミックなコースではない。ちょっとしたお散歩コースにぴったり。意気込んでここまで来た私たちとしては、初日の周辺探索としての意義はあったが、これに1日を割いたらもったいない。

 宿に戻ってコーラで喉を潤していたら、レストランの側の木をジッと見上げているスタッフが見えた。何だ、何だ。と私も見ると、何と野生のワオキツネザルが木に実った果物を食べにきているのだった。


 多くのギャラリーに恐れることなく、ワオキツネザルはあっちこっちに手を伸ばして果物をぱくついている。毛並みをフサフサした尻尾がぬいぐるみのように可愛らしいのだが顔は怖い。それにしても野生のワオキツネザルを初日から見られるなんて、なんてラッキーなんだ。ここまで足を運んだ甲斐がある。今日一番嬉しかったことである。

 電気は夕方5時からだけれど、レストランの隅に電源がいくつか用意されていて、ゲストがデジカメやビデオのバッテリーをチャージするのに使っていいことになっている。

 私たちはここでPCを広げて夕食まで作業をさせてもらうことにした。

 因みにシャワーはソーラーでお湯を作っているので今日のような曇りの日はソーラーだけだと水シャワーになってしまう。宿側が大きな鍋2つにどんどん湯を沸かしてくれているので、沸騰寸前の湯をバケツにもらってシャワーの水で薄めて体を洗うことになる。こうして、キャンプ的な生活の第一日目が終了した。


このサイトを友人に知らせる
目次About Us免責事項著作権とリンク
(c)2005-2006 海外生活実践研究会 All rights reserved