夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2007.05.11 Vol.1
シュノーケリング

マダガスカル:イファティ

 イファティーの海の水のクォリティーにはがっかりしたが、それでも沖のサンゴ礁にいったら楽しいかもしれないという期待はまだ捨て切れなかった。

 浜辺にいると「ピローグという丸太をくり貫いた船でシュノーケリングに行こう!」という客引きにも多く出会ったが、私は船にあがる時にちゃんと階段というかはしごの用意されているモーターボートで、正しいシュノーケリングマスクを用意してくれるところでしかやる気はなかった。

 そうなるとダイビングショップになるだろう。

 イファティに到着した7日、ホテル・ムラムラから浜辺を左手方向に歩いていくと、Grand Blueというダイブショップが見つかった。中には南アフリカ人のリチャードさんがいて、もちろん英語ネイティブなのでバリバリの英語で話をしてくれた。

 ダイビングだとサンゴ礁と外洋の境目がだーんと落ち込んだ崖になっていて、そこに見所がたくさんあるようなのだが、シュノーケリングだと、もっとサンゴ礁の岸よりにいくつかポイントがある。

 私たちが行くなら「バラの花壇Massif des Roses」はどうだろうかという話だった。どうだろうかと言われても、私たちには皆目検討がつかないので、とにかく1〜2時間のシュノーケリングで楽しめればいいということで、いずれまた来ますとリチャードさんの所を去った。料金は一人Ar35000(=US$18.46、2007年5月7日の換算レートUS$1=Ar1896を使用)だということで、マダガスカルの物価を考えると少々高いとは思うが、リチャードさんの所はマスクも豊富に置いてあって選べそうなので、ここでやることにした。

 それから、牛車で行くバオバブツアーをやった夜に急に悪寒が走って発熱したりして養生しているうちに、12日の出発をあさってに迎える10日になってしまった。昨日リチャードさんにもらったアスピリンのお陰で熱も下がっていた。

 もう、明日しかない。ということで10日、再びリチャードさんを訪ねて11日の朝9時半出発でツアーをお願いした。11日はリチャードさんはもっと早い時間からダイビングに出かけていて、9時半から10時には戻ってくるということだった。

 11日の朝9時半前にグラン・ブルーに行くと、他に2名、オランダ人のカップルも来ていて、彼らといっしょにシュノーケリングに行くことになりそうだった。カップルの彼氏のお父さんはダイビングインストラクターなのだが、息子はどうもやる気がしなくてシュノーケリングばかりしているのだそうだ。とはいえ、ごつい防水ケースに入ったSONYのビデオカメラを持っていて、装備は万端な様子だった。マスクやフィンを選んだりしながら4人でリチャードさんの帰りを待っていると、10時前にどやどやとダイバーたちが戻ってきた。

 オランダ人のカップルはパリ発のマダガスカルツアーに参加してきたのだそうだが、自分達以外は全てドイツ人だと語っていたが、そのドイツ人たちも先発のダイバーと一緒に船にのってシュノーケリングをしてきたようだった。

 「今朝は波が荒くて参ったよ」というリチャードさんの後ろで、ドイツ人がオランダ人カップルにどんなに船が揺れたかをハイテンションで手振り身振りで伝えている。その身振りから、ものすごく船はゆれたようで、1名は気分が悪くなって嘔吐してしまったというのも身振りからわかった。そんなに揺れるのか?

 やや不安な気持ちを抱えながらも出発。

 リチャードさんは来なくて、その下で働いているマダガスカル人の青年二人がガイドをしてくれるようだ。



 20分ほど沖合いに出ると、話しほどではないが波は荒い。「さぁ、この辺りがポイントなので楽しんできて!」と言われて、私たちは勝手に海の中に入っていくことになった。てっきりガイドが一緒に海に入って案内してくれると思っていたのだが、そんなに親切ではなかった。

 海に入ると船の中にいるよりも波を高く感じる。うわわ、大丈夫か?

 しかし、しっかりしたマスクを選んでいたので海中でマスクを付け直す心配もなく、すぐに海面に顔を付けて泳ぎ始めることができた。泳ぎだすと、波に乗ってフワーリ、フワーリと体が浮くが、顔をつけずに海中にいるよりは波の高さが気にならなくなった。

 海中はここまで来ても、そんなに透明度が高まったとは思えなかった。やはり全体的に海水が汚れてしまっているようだ。

 しかし、海中には多くの種類の魚を見ることができて、それはそれで面白い。とにかく自由にどこにでも泳いでいっていいのだが、ともすると迷子になる可能性もあるので、時々頭を上げて自分の船の位置を確認しながら泳ぐ必要はあった。

 かなり船から離れた所にバラの花びらのようなサンゴ礁が見られた。これがここの名前の由来になっている珊瑚だ。こんな花びらのような珊瑚が群生しているのは初めて見た。

 ここにも色とりどりの魚がいる。大きな種類は見られなく、大きくともせいぜい体調20cmくらいだろうか。

 30分ほど海の上を散歩して船に戻った。夫とオランダ人女性は既に船に戻っている。しばらくしてオランダ人男性も戻ってきた。

 ガイドは4人の顔を見て「さ、それじゃレッツゴー」と船を走らせた。今後はどのポイントに行くのかなぁと思っていたら、何とこれでシュノーケリング終了。「えー、これだけ?短すぎるよねぇ」と夫に言ったが、そんなにきれいでもない海をいくつ見ても一緒だろうと時間延期に乗り気でない。オランダ人カップルも、もうこれで十分だという感じだったので、このまま帰ることになった。うーん、こんなに短い時間ならもっと安くてしかるべきだろうなぁ。やや、不満な私だった。

 岸に戻るとリチャードさんが「どうだった?」と迎えてくれた。リチャードさんは、ここでダイブショップを始めて16年になるそうだ。経験豊富でフランクな人なので、事前にどのポイントに行くのかをもっとしっかりと聞いてリクエストをしておけば、同じ値段でもっと長い時間のシュノーケリングもあり得たかもしれない。今日はちょっとやる気のない4人だったからね。

 「俺はねぇ、シュノーケリングは個人的に好きじゃない。生き物ともっと近くに接触できるダイビングがやっぱり最高だよ。ここでダイビングしなきゃもったいないよ。」というリチャードさんに、私たちはあいまいな笑顔で応えた。確かにこの海ではダイビングをした方が満足度が高いかもしれないなぁ。

左から、オランダ人、リチャードさん、オランダ人、私。



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