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2007.06.04
ルショトの見所検討と日本人の話題
タンザニア:ルショト |
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ルショト到着の初日に、宿に落ち着いてから観光案内所に行くと、親切にしてくれたガイドの青年がいて、ルショトの見所を色々と教えてくれた。
・イレンテ・ビュー・ポイント(所要5〜6時間、ガイド料Ts10000=US$7.78、ランチ含まず)
マサイ大平原(モシから辿ってきた幹線道路が走っている道のある部分)を見下ろせるイレンテ・ビュー・ポイントまでトレッキングするコース。途中の牧場に立ち寄ってファーム・ランチ(一人前Ts3000=US$2.33、ボリューム多し)を楽しむことも可能。
・マガンバ森林(所要5〜6時間、ガイド料Ts10000=US$7.78、ランチ含まず)
アフリカのガラパゴスと呼ばれる森林で、固有の動植物が楽しめる。
・上記二つを一日で行うことも可能で、所要8時間、ガイド料金は聞かなかった。
・ムタエ Mutae
所要3日と聞いてすぐに挫折。ルショトよりも更に北64kmに位置するムタエ村を訪ねて宿泊して帰ってくるコースで、景色はとてもいいという話をモシにいるガイドから聞いた。
小さな村なので観光案内所という公の機関と彼のようなフリーランスのガイドは、まるで同じ組織で働いている仲間のような雰囲気だった。青年もできればガイドとして自分を使って欲しいと思っているだろうが、他のもっとツーリスティックな地域に比べると、なんとしてでもお客を獲得したいというようなガツガツした所がなく、非常にソフトな感じ。それが逆に魅力的で、私たちは彼と一緒に1つトレッキングをしたいなぁという気分が高まってきたのだった。
私たちは、この中からイレンテ・ビュー・ポイントへのトレッキングを楽しむことにした。マダガスカルでサンダルが合わなくて擦りむいた左足のくるぶし近くの傷が悪化してどうにも治らないので、あまり歩くのは無理だったからだ。ガイドの青年とは翌5日の朝8時に宿に来てもらうことで、話がついた。
他のガイドも二人いたので、ついでに「地球の歩き方 東アフリカ'06-'07」に紹介されていた質の高いガイドMr.Jamal
Saidiさんがいるのかどうか聞いてみた。すると、彼は今日本にいるという。え?日本?
「地球の歩き方 東アフリカ'06-'07」のルショトのコーナーの記事を書いた女性はルショトの近郊に4年間住んでフィールドワークを行っていた研究者だったそうだ。そのフィールドワークの関係で、彼女はルショトでもよく知られた人で、ここルショトの観光案内ガイドの中でもリーダー的存在だった男性とも知り合った。二人は恋に落ち、なんとついに結婚する運びになったのだそうだ。準備のために日本にいるそうだが、新婚旅行で思い出のルショトにまもなくやってくる。その後は二人で日本での生活を始めることになっているのだという話を聞いた。
Saidi氏は日本の大学でアフリカの文化についての教鞭を取る講師のポストをすでに獲得しているというのも彼らフリーのガイドらにとっては尊敬すべきポイントなのだろう。彼らがとても日本を身近に感じているのには、そういう理由があるのだった。
その中の一人の青年が「ところで、このガイドブックにはなんて書いてあるの?」と私の持っていた「地球の歩き方」を指差して訪ねる。私がSaidi氏のこと、トレッキングのプログラムのことが書かれていると説明すると不満そう。彼は自分の名前もガイドブックに載せてもらえると思っていたようだ。他のページはどうかとか色々と聞いてくる。
「取材の段階では掲載するつもりでも、紙面の都合で削られちゃうこともあるから、取材した人が忘れたわけじゃないと思うよ」というと、やっと納得して解放してくれた。残念だったねぇ。でも、Saidi氏がいなくなったので、今度は彼の名前が掲載されるかもしれない。
思わぬ所で、タンザニアの人々に影響を与えている日本人女性の話を聞けたのは、ルショトの面白い付録だった。
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