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2007.09.04
笑える!キゴマ近郊のウジジの名所
タンザニア:キゴマ |
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2日にキゴマに到着し、3日にタンザニア鉄道の腐敗が露呈して鉄道ではなくバスでムワンザに向かうことにしたのだが、3日にバスチケットを買いに行くと4日分は売り切れ、5日しかない。
ということで4日の今日はキゴマ観光でもしてみようということになった。キゴマの町というか村には本当に見るべきものがない。ミニバスで近郊のウジジを訪ねるか。
ウジジは「地球の歩き方」には「・・・1871年には、行方不明になっていたイギリスの探検家リビングストンを探し回ったアメリカの新聞記者スタンレーが、タンガニーカ湖岸の浜のマンゴーの木の下でめぐり会った記念の地としても知られている。」とあり、記念館があるらしい。
宿の目の前の道路はタンザニア鉄道駅から続くメインロードで、駅のある町の中心を背にして走るミニバスに乗るとウジジに行ける。
ミニバスの前面に「KIGOM TO UJIJI」と書かれているのでとてもわかりやすい。
ムワンガ地区からだと、赤土の道路や赤土の壁という、全体的に赤い風景の中を走って5分くらいだろうか、本当にあっという間に到着してしまった。
ミニバスを降りてキョロキョロしていると、「Livingstone Memorial」はあっちだと村人が教えてくれる。外国人旅行者がこの村を訪れる理由は一つしかないらしい。
バスを降りてすぐの右手の道を入っていくと1km先に記念館が見つかった。記念館といっても、辺りに建っている民家と同じく木造で規模が大きくなっただけの建物が見えてきて、それでも記念館らしく塀で敷地を囲ってある。
中に入ると広大な庭が広がり、左手に展示物のありそうな部屋があった。ちょっとのぞいてみても誰もいないので、そのまま庭に進む。
奥の左手に大きな木があり、その前に説明書きをした記念碑が立っている。
説明によると、このマンゴーの木の下で再会したことになっている。ガイドブックには湖岸の浜のマンゴーの木ということなので、移植してきたのだろうか。あるはかつてはここは湖岸だったのだろうか。
見ているとガイドを連れた白人客が訪れて、それと共に記念館の係員らしき人が私たちを見つけた。彼女がスワヒリ語で話すことを白人のガイドが訳してくれたのだが、「スワヒリ語の話せるガイドしかいないが、それでもいいか」と聞いているらしい。それは幸い。「いやー、残念ながらスワヒリ語はわからないので、ガイドなしってことで勝手に見ますから」と調子よく断って歩き出した。
入り口左手の展示物のある建物の中に入ると、リビングストンとスタンレーが出会ったニュースを伝える新聞の切り抜きや、当時の装束の肖像画などが展示されていた。
で、珠玉の展示物が部屋の一番奥にある、感動の出会いの人形だった。「ど、ドクター・リビングストンですか?」「やぁ、どーも!」
あーっはっはっは。なんじゃこれ。そしてどちらがドクターでどちらが新聞記者なんだ?ウジジが近い町でよかった。これを見るために何時間もバスに乗ってきたとしたら、愕然として床に膝を付いていたことだろう。
記念館を大爆笑しながら出ようとすると、スワヒリ語の女性が「ドネーション箱があるので寄付を・・・」と言っているらしかったが、冗談ではない。食いつないでいこうとするには、あまりに題材不足だ。ヨーロッパなんてゲートと誰かの出会いの記念館だらけになってしまうだろう。こんなに説明不足でやる気のない展示に寄付をしてもまともに使われるとは思えない。
高らかに笑いながら記念館をあとにした。
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