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2007.06.24
ンカタ・ベイは何故人気?
マラウィ:ンカタ・ベイ |
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マラウィって国は、北にタンザニア、東にザンビア、南と西側にモザンビークがあるという位置関係の国だ。
アフリカ周遊旅行をしている旅行者はタンザニアからザンビアを通ってモザンビークに抜けてしまうとマラウィには立ち寄らないことになる。
私たちの場合は、ケニアから南アフリカの東側に南下して、南アを西に向かって行き、西側からナミビアへ北上して、ゆくゆくはタンザニアに戻ろうとしている。と、いうことでマラウィを通ってみることにしたのだった。
タンザニアからマラウィを通ってモザンビークに抜ける場合に、タンザニアのムベヤからマラウィのムズズ、マラウィ首都のリロングウェ、南にある第二の都市のブランタイレというのが幹線道路に並んだ街になる。
ンカタ・ベイなんて聞いたこともない場所だったのだが、日本人で長く世界を旅行しているタビフーフさんがンカタ・ベイに立ち寄っていて、面白かったという感想をサイトに挙げていることから、私たちはンカタ・ベイに立ち寄ってみることにした。折角だから、マラウィの一番の見所であるマラウィ湖をクルーズしながら移動するフェリーの旅もやっておこうという計画にもなった。
ンカタ・ベイというのは小さな村で、村自体は見るべきものは何もない。それにもかかわらず、私たちが宿泊したマヨカ・ヴィレッジMayoka
Villageという宿は満室ってくらい、毎日おおぜいの観光客が押し寄せる人気の場所だったのだ。
何故か?
まずはマヨカ・ヴィレッジのロケーションがいい。
ンカタ・ベイにあるとはいうものの、市場やバス乗り場や店やレストランが集まっている村からは小さな半島を一つ隔てている。
そのために、マヨカ・ヴィレッジの宿の目の前に広がる湖の水はとてもきれいで、思わず入って泳ぎたくなるエメラルドグリーンをしていて、村から孤立している雰囲気が別荘っぽいのだ。
とはいえ、全く孤立しているわけではないので、村まで歩いていけばスーパーや市場で安い食品が購入でき(宿に自炊設備はないが)、レストランも地元の食事を出す安い食堂がいくつかある。この辺りの兼ね合いがまた便利で魅力的なのだ。
次に考えられる理由は、この雰囲気に誘われて、多くの若いバックパッカーが集まってくることじゃないだろうか。ここで出会った人の中には、旅行者は旅行者でもタンザニアやマラウィの別の町やモザンビークや南アでボランティア活動や留学やインターンなどを行っていて、その休暇を利用して来ているという人が少なくなかった。アフリカの他の場所に長期滞在している人にとって、ンカタ・ベイのマヨカ・ヴィレッジはアフリカ各地から集まる同じような活動をしている同世代に出会えるとうことで有名らしい。
そして、こういう人たちに魅力的なサービスを提供しているから、ますますマヨカ・ヴィレッジに集まってくるのだろう。いわく、宿から階段を降りれば湖で泳ぐことができて、シュノーケリングのマスクやフィンも無料貸し出し(マスクのノズルは噛みちぎられている場合が多かったが)、木彫りの伝統的なボートの無料貸し出し、有料だがボートを使っての1日クルージングでは途中の無人の浜辺でビーチボールをしたり、崖によじ登って湖に飛び込むアトラクションがあるそうだ。
宿は湖の岸辺に長く接しているので、至るところにビーチベッドがすえられ、何故かトランポリンもある。レストラン側から湖に入ってシュノーケリングしながら別の岸に上がり、トランポリンではずんで、ビーチベッドで寝転んでレストランに戻ってくるというような遊び方をしている人もいた。映画などで見るアメリカのサマースクールみたいな感じがするし、来ている人もティーンエージャーの頃に戻ったような晴れ晴れとした顔で子供に戻って遊んでいた。
また、レストランでは祖国のご飯(イギリス風の朝食やハーブが入ったヨーロッパ風な料理、肉がたっぷりしているステーキなど)が楽しめるし、週に何回かはマラウィ料理ナイト、BBQナイトなどテーマを決めたスペシャルディナーが饗され、多くの人と話をする機会を設けてくれている。
別にマヨカ・ヴィレッジの回し者ではないが、この宿があってこそ、ンカタ・ベイの美しい湖が人気なのだという気がした。
宿とは関係ないンカタ・ベイの魅力はイララIlalaというマラウィ湖を北から南まで就航する船の立ち寄り港ということもある。ンカタ・ベイから船に乗ってリコマLikomaという島で途中下車して、モンキー・ベイに行くという人にも数人出会った。
ということで、ンカタ・ベイはそこでマラウィ湖を堪能するもよし、船に乗って別の場所に行くにも都合がいいということで人気があるようだ。
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