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2007.07.10
「マプトが好き」の理由を考えた
モザンビーク:マプト |
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いきなり何だが、マプトの市内観光は徒歩で4時間あれば十分と言える。こんなに短時間で周れるにもかかわらず、多くの旅行者に「マプトが好きだ」と言わせるチャーミングさとは何なのだろうか?
まず、私達のようにタンザニア、マラウィ、あるいはザンビアからモザンビークの北部を抜けて来た旅行者にとっては、近代的なインターネットカフェやシャレたレストランがあるマプトは、久しぶりの都会という魅力がある。
インターネットカフェ自体も近代的な設備だし(特別速いってわけでもないんだけど)、そこにいるお姉さんもモザンビークの現代っ子っぽくて、今まで出会ったモザンビーク人とは一味違う。
町を歩いていると、白亜の建物をいくつか見かける。大抵は教会なのだが、ヨーロッパ風な装飾がたくさん付いていて、一様に青空を背景に美しくすっくと立っている。
そう頻繁にあるわけではなく、その他の建物の中にはそっけなくコンクリートむき出しのものがあったり、くたびれて塗装が剥げている建物のあるのだが、この時々目にする白亜の建物が、マプトの町を去った時の印象の一部を形作っているのではないだろうか。「ああ、マプト、きれいだったなぁ」という印象だ。
特に右の写真の最後にある独立記念広場Praca da Independencia(ロータリーになっているのだが)のグリーンとその背景のカテドラルはマプトを代表するポスターにでもなりそうな美しさだ。まぁ、この一枚から受ける印象よりはマプトはごちゃごちゃしているし、美しくもないが。
町の中の色で考えると、白亜の建物の他にはエンジ色やピンク色の建物が目に付いた。
これまで通ってきたタンザニアやマラウィでは建物は都会ではコンクリートの灰色のイメージ、田舎においては茶色の草葺屋根と日干し煉瓦の枯れたオレンジ色というイメージがあり、ここに入ってきて急に華やかな印象を受ける。これまでの国がイギリス支配だったのに比べて、モザンビークがポルトガル支配だったことによる影響を町の色から感じるのである。
この後に南アを訪れたが、近代的な南アの建物とも違うラテンの色使いが北から来た人には華やかさを、南から来た人にはノスタルジックな温かさを感じさせるのではないだろうか。
ピストルの部品で作られたオブジェを飾るアートギャラリー |
70年代風?昔っぽい模様の団地 |
南アのケープタウンやダーバンほど近代的でないが、ダル・エス・サラームやルサカと比べると、そこそこ近代的な建物があり、ラテンの雰囲気が漂ってシャレたバーやレストランがある。パンがとてもおいしい。そして治安が悪くない。
そんな全てを合わせて、ホッとできる、シャレた気持ちのいいマプトのイメージが人々の中にできあがるのだろう。見所ってものは特にないのだが、1日ぐるーっと周ってみると面白い町だった。
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