夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
目次Today's imagesTravel sketch食の楽しみPeopleAccommo旅行費用
Excursion移動の記録旅先で住むとしたら更新履歴日誌問合せAbout usENGLISH
北米
アメリカ合衆国
メキシコ
中米
ベリーズ
グアテマラ
コスタリカ
南米
ペルー
ボリビア
アルゼンチン
チリ
ブラジル
ヨーロッパ
スペイン
フランス
イギリス
オーストリア
ハンガリー
ブルガリア
中近東
トルコ
シリア
ヨルダン
北・東アフリカ
エジプト
ケニア
インド洋
モーリシャス
北・東アフリカ
マダガスカル
タンザニア
南アフリカ
マラウィ
モザンビーク
スワジランド
南アフリカ
レソト
ナミビア
ボツワナ
ザンビア
アジア
インド
ネパール
タイ
オセアニア
オーストラリア
 
2007.07.19
宿主催のモーニング・ウォーク

南アフリカ:セント・ルシア

 今日はセント・ルシアを出てダーバンに移動の日だが、乗る予定のバズバスは昼の12時半前には来ない。宿主催のモーニング・ウォークは11時に戻ってくる予定だというので、これに参加してから移動することにした。

 宿BIB's International Backpackersでは様々な無料のサービスがあるが、このモーニング・ウォークは中でも人気。朝8時に宿の前に集合して、ピックアップトラックに乗って朝の散策のスタート地点まで移動する。

 この朝集まったのは、何と20人近く。とても1台のトラックには乗り切らないので2台に分乗していくことになった。






 全員がトレイルの入り口に集合して8時20分にウォーキングが開始した。私たちが歩くのはセント・ルシア・ゲームパークの中のトレイルらしい。ここには4本のコースが地図に書かれていて、今朝のウォーキングに飽き足らないひとは、このウォーキングの後にここに残って引き続き散策を楽しんでもいいって話だった。

 地図を見ると、両側を海に挟まれた地形で、内部には湿地帯が点在している。具体的にどこを歩いたのかはよくわからなかったが、草原あり、湿地帯ありで変化に富んで楽しい朝の散策となった。

 まずは森の中に向かって一列になって歩く。朝露の残る森は、草の息吹が爽やかな香りをかもし出して、気持ちのいいことこの上ない。

 昨日、遅くまで飲んで騒いでいて、これに参加しようと無理やり早起きしてきた若者の、歩き始めると目が覚めてしゃんとしてくるようだった。

 森の中を抜けると、トレイルの左手には緑の草原、その向こうには地図にもあったように水面が光って見えていた。

 右手は青々とした草原が広がっていて、遠くにバッファロー?とシマウマの姿が見られた。昨日も思ったことだが、セント・ルシアは町にもかかわらず本当に自然に囲まれている場所だ。

 ちょっと車で移動した場所で散策しただけで、すぐに動物を見ることができるなんて、本当に素晴らしい。

 やがてトレイルは金網を乗り越える階段の所にやってきた。

 「これより先は、バッファロー、サイ、カバ、象、レオパード(豹)、ワニに遭遇する可能性のある危険地帯です。自己責任において散策してください」という注意書きがある。

 おお、そんなに野生動物が生息しているのかぁ。危ない感じるよりは期待で一杯になる私たちだった。

 草原の中を歩いて行くと、遠くにスプリングボックかウォーターバックのような草食動物が群れをなして歩いているのが見えた。彼らはかなり用心深いので、そうそう近寄ってはこないが、肉眼で見える範囲にはいる。


 やがて草原は湿地帯へと変わり、マングローブの根が地面から突き出すような場所にやってきた。

 目の前は池になっている。

 このマングローブの根も生きているので踏まないようにと厳重に注意を受け、みんなトレイルから出ないようにそろそろt歩く。

 しばらく池沿いに歩くと、カバが水中に並んでいる場所が見えてきた。

 セント・ルシアに到着してからというもの、カバを見ない日がなかった。立ち去ろうという今日もカバ観察だ。朝のカバは水中に深くもぐって、ほんのわずかに背中を見せているだけだし、全く動かない。

 しばらく観察していたのだが、ガイド役の宿のスタッフが「別の場所に行こう」と私たちをうながして、再び歩き始めた。



 池沿いのトレイルを歩いてマングローブの林の入っていくと、足元はぐちゃぐちゃと湿り気を帯びた泥土になり、所によっては小さな川ができている場所もある。サンダルで来ている人は足が泥だらけになっていくのだった。

 湿った空気の林の中には、巻貝がびっしり幹についた木があったりして、得たいのしれない生物に満ちている予感。池に向かう獣道には、新しくつけられたようなクッキリとしたカバの足跡を発見した。この先の近くにカバがいる。
 そう判断したガイドは、フレッシュな足跡を迂回して左側から池に近寄ることにした。

 おー、いるいる。

 今度はかなり近い距離だ。カバを刺激しないように、皆でヒソヒソと声を潜めて感動を口々に言い合い、写真撮影を行った。

 時々、警戒の「ブホーッ」という咆哮も聞こえてきて、気分はますます盛り上がった。

 ウォーキング・サファリは、車から見るのとは違う興奮が味わえる。たとえ動物との距離が近くても、車という外壁がない、同じ地面のつながりに野生動物がいるという感覚がたまらないのだ。

 こうしてカバを観察してから、我々は帰途についた。

 宿に戻ってきたのは予定通り11時。3時間のモーニング・ウォークは、皆の評判通りに満足感が高い。これは参加すべきアクティビティーだ。


このサイトを友人に知らせる
目次About Us免責事項著作権とリンク
(c)2005-2006 海外生活実践研究会 All rights reserved