夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2007.08.06
エトーシャ国立公園ツアー〜第一日目

ナミビア:ウィントフック

 朝8時半にツアー会社のWild dog & crazy kuduの迎えの車が宿にやってきた。

 前回と同じく、まずはクレージー・クドゥのオフィスに向かう。既に参加者たちは別の車で連れて来られていて、お茶を飲んだり、自己紹介したり、トイレに行ったりして出発を待った。

 8時40分に10分ほどのコースの説明開始があった。

 今回のツアーはナミビア北部にあるエトーシャ国立公園の東側を行く。

 ウィントフックを出て、OtjiwarongoやTsumebを通ってナムトニ・キャンプサイトに行くまでが第一日目。

 第二日目はナムトニ・キャンプサイトからエトーシャ・パンの縁に沿うように走り、ハラリHalaliで昼食、再びゲーム・ドライブをしながらオカクエホ・キャンプサイトで宿泊。

 第三日目には、朝ゲーム・ドライブをしてウィントフックに夕方到着の予定だそうだ。

 エトーシャ国立公園の東3分の1くらいはエトーシャ・パンと呼ばれる海水が干上がってできた白い台地が広がっているが、ツアーではその南端を走ることになる。広大な公園のほんの一部しか走らないように見えるのだが、動物は十分に見られるのだろうか?ふっとそんな疑問も頭をよぎったが、まぁ、みんながやっているコースだから大丈夫だろう。


 説明が終わって、各自荷物を積み込んで車に着席した午前9時前にツアーが開始。クレージー・クドゥのツアーでは、出発してから酒屋やスーパーに立ち寄ってスタッフが新鮮な食材や最後の飲み物の買い足しを行うことになっているようだ。今回も、出発して1時間ばかり走ってから、コンビニエンスストアと酒屋が隣り合ったショッピングセンターで一旦停車した。

 今回のメンバーは前回にも増して酒好きが多いらしい。車内には据え置きのとても大きな冷蔵庫があり、ツアーの食料が全ておさまっているのだが、酒屋ショッピングの後はフタが閉まらないンじゃないかってくらい、酒で満タンになっていた。私たちは夫が風邪気味だからねぇ、という言い訳を自分たちにしながら、今回は赤ワイン1本でビールはやめておいた。(風邪とどう関係あるかって?まぁ、ビールよりワインの方が病気には良さそうな気がして。)

 途中で再びコンビニのような店に立ち寄る。体の調子がどうにも悪い夫は、ここでアスピリン、咳止めシロップ、喉飴などを買い込んで再び車に乗った。

 そこから先は、潅木の茂るサバンナの中を真っ直ぐに北上する道をひたすら走っていった。

 なーんにもない。

 そんな景色がひたすらに続く道だった。


 12時半、レンガ造りの素敵な教会のある町に入ってきた。走った時間から考えるとオジトワロンゴOjitowarongoだと思われる。

 大きなスペースを取った店が立ち並ぶヨーロッパの郊外のようなシャレた町並みの一角に、大型スーパーのSPARを核としたショッピングモールがあり、ここで再び車は停車した。

 ????

 さすがにショッピングのサービスがあるといっても昼前に3回も停車するのはやり過ぎなのではないだろうか?ついに、参加者メンバーから「もう買いたいものはないから、先に進みましょう」という提案の声があがった。

 ところが、ここで停車したのには理由があった。実は今日の参加者のうち、2名がヨーロッパからウィントフックの空港に到着してその足でツアーに参加することになっていたのだが、飛行機が遅れてしまい間に合わなかったのだ。別の車で追いかけて、この車に追いつこうとしているのを、こうしてショッピングをしながら皆さんに待っていただきたいのだという説明だった。まぁ、それならば仕方ない。私たちは別に用もないが再びスーパーに入ってブラブラと時間をつぶすことにしたのだった。

 しかし、ナミビアの郊外のスーパーとはいえ、ここのSPARはとても気合が入っている。広い店内に入ると左手にはイートインカウンターがあり、サラダバーには黒い入れ物に色鮮やかなサラダがこんもりと積まれておいしそう。この町はよっぽどお金持ちの住む町なのだろうかと思われた。

 人間、見ていると欲しくなってくるものである。今回はワインだけでいいと思っていた私たちは、この乾燥した空気の中で「ひょっとしてビールも飲みたくなるかもしれない。熱が出たらビールよねぇ」などと自分達にまたまた言い訳しながら、ビールも買い込んだ。

 バスに戻ると、同じく風邪を引いているというガイド助手がよく効く風邪薬を買ったといって1粒夫にくれた。これを飲んだ途端、大分具合が良くなった。どうやら抗生物質が入っているらしい。後にウィントフックに帰ってから同じものを2箱購入した。

 20タブレット入りで、一度に服用するのは2粒だから10回分。お値段はN$45.1(=US$6.3)だから日本の風邪薬の半分くらいの値段だろうか。

 そうこうするうちに、後ろから追いかけてきた車がやってきて、キャンピングカーには新たに2名が乗り込むこととなった。短期の旅行者の人は一分たりとも時間を無駄にしたくないので、こうしてギリギリの予定を組んでやってくる。日本に限った話ではない。

 さて、ようやく全員が揃ったところで、この町を出て少し走った道路の脇に停車して昼食となった。

 この幹線道路沿いには、こうした大木とテーブルと椅子を備えたパーキングが頻繁に用意されていて、いつでも好きな時に停車して休憩できるようになっていた。これは長距離を移動する人にとっては非常にありがたい設備だ。

 ウィントフックからエトーシャはナミビアの観光収入ドル箱路線でもあるので、こうした設備を整えているのかもしれない。

 前回と同じく、キャンピングカーには食器棚もあるし、冷蔵庫もあるし、テーブルや椅子もきっちりと積み込まれている。魔法のように収納されたあらゆる棚から色々な物が出てくる様は、いつ見ても面白い。

 近くには超巨大アリ塚があった。アリ塚はよく眼にするが、ここまで高く積まれたものは初めて見た。この中にぎっしりとアリさんがいるかと思うと、ムズムズしてくる。

 パリッと冷えたサラダとチーズのサンドイッチの昼食を済ませて、再びバスは目的地へと出発した。

 次の休憩地は、庭でラクダやうーん、何だろう、ヒゲと角のあるヤギ系の動物などを飼っている場所だった。ガソリンスタンドにあるトイレを借りて出てくると、隣にあるビーフジャーキー屋から参加者である2人のオーストラリア人男性が紙袋を抱えて出てきた。

 この屈強な30代後半という感じの男性2人組みはめちゃくちゃ面白い。酒屋でビールをガンガン買ってすぐに飲み始めるし、私たちのワインを見て「いやー、いい物買ったねぇ」と目配せしてくるし、コンビニでもスーパーでも必ず何かしら買い物をして、この旅を最初から満喫している。

 ここでもビーフジャーキーをさっそく齧りながら店から出てきた。一人はスキンヘッドにタトゥーを入れていて、それでビーフジャーキーじゃ怖すぎる絵なのだが、なぜかユーモラスな表情が全てを緩和して許せる人になっている。ふふふ、面白い。

 こうして今日のキャンプ地、ナムトニ・キャンプサイトのゲートに到着したのは、空が茜色に染まりだした午後5時14分のことだった。

 荷物を降ろして、自分のテントを組み立てたら、夕飯ができるまでの時間は自由行動となった。

 このキャンプサイトの近くにはウォーターホール(水飲み場)があるというので、全員で行ってみることにした。

 ウォーターホールのあるエリアとキャンプサイトは柵で隔てられているのだが、よく見えるように階段状の物見台ができている。

 同じように夕食までの時間を動物観察にあてようと、大勢の人が集まってきていた。

 ウォーターホールは高い所に設置されたオレンジ色の照明に照らされて静かに存在していた。まだ、動物は来ていない。何となく、誰もがヒソヒソ声になって話をしているのがおかしい。

 5分ほどして、チョコチョコと歩いてくる1頭の中型動物。双眼鏡でのぞいている人が「ジャッカルだ」と周囲の人に声を落として言っている。

 離れているので肉眼ではそれとはっきり識別できないけど、ジャッカルなのだろう。

 夕食前はジャッカル1頭で終了。

 キャンプ場に戻ると、運転手兼ガイドと助手で、ゴウゴウと火をおこして料理をしてくれていた。

 今日のメニューはカレーライス。前回のツアーでは一度も米の飯がでなかった。最後のアンケートに「日本人参加者としては、1度くらい米の飯が食べたかった」って書いておいたのを、まさか聞き入れてくれていたとしたら、クレージー・クドゥもなかなか肌理の細かいサービスをしているということになる。いやー、カレーライス、おいしかった。

 夕食後、再びウォーターホールを見に行ってみた。しかし、動物は何も出てこない。うーむ。こんなものなのかなぁ。夫が熱っぽいこともあって、早々に引き上げて寝ることにしたのだった。



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