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2007.08.08
エトーシャ国立公園ツアー〜第三日目
ナミビア:ウィントフック |
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今日は朝6時に起床して、まずテントを畳むことから開始。
朝食の準備が整った6時半頃にやっと朝日を迎える。ソススフレイの砂漠の朝晩に比べれば、エトーシャの朝はそんなに冷え込まない。砂漠の朝晩は寒かったからねぇ。
テーブルに並べられたシリアルやパンを好きに取って朝食を済ませると、出発までは荷物をまとめたり、歯を磨いたり出発の準備だ。
出発の時刻は正確には知らされていなかったのもの、皆何となく準備が整って車に乗り込んできたのが午前7時15分頃だった。しかし、あれ?うちの夫がいない。おっかしーなー。
しばらく待っても姿が見えないので、私が妻として探しに行くか、と車の外に出た時にウォーターホールの方から戻ってくる夫の姿を発見したのだった。そう、彼は寸暇を惜しんで、最後のウォーターホール見学に行っていたのだった。成果は上々。朝日を浴びて大量のシマウマと数匹のオリックスが水を飲みにやってきたのを見ることができたそうだ。うん、なかなかいい写真だ。
こうして全員が揃った午前7時22分に出発だ。
今朝も最後のゲーム・ドライブ。ガイドさんはどうしても私たちにライオンを見せたかったらしく、広い草原のかなたにライオンの姿を見つけるとそこに停車してライオンが草食動物を狙うのをみることになった。しかし、これがとても遠い。双眼鏡で見ている人でさえちょっと遠いと漏らす程遠かった。こんな遠目でライオンを見ているくらいなら、キャンプサイトのウォーターホールで観察していた方が面白かったかもしれない。しかし、ここはサファリのことなので、外に出てみないと何がいるかわからないし、運が大きく左右するのであまり文句はいえない。
ということで、最後のゲーム・サファリは今一つ不発な感じに終わったが、昨日の2つのウォーターホールとキャンプサイトでの至近距離でのウォーターホール観察で私たちは十分すぎるくらいに満足していた。
朝9時にはもう公園を出てウィントフックに戻る舗装された道を走っていた。途中のOutjoという場所で、ドイツ風パン屋さん(パン屋さんはベッケライBACKEREIという)に立ち寄った。
ナミビアはドイツに統治されていた歴史を持ち、首都のウィントフックでも道路の名前が○○ストリートではなく、○○シュトラッセとドイツ語で書いてあったり、パン屋さんもベッケライと書かれていたりして、いまだにドイツ語の影響を強くのこしている部分がある。立ち寄ったベッケライもまるでドイツ風のパンやお菓子が並んでいた。店内でコーヒーを飲みながらお昼前のお茶を楽しんでいる地元の人も、顔立ちがゲルマン系で話している言葉もドイツ語に聞こえて、ドイツの文化が今尚根付いていることを見ることができた。そういう意味では、ここに立ち寄ったのは、ナミビアのちょっとした文化紹介のおまけ付きという所だろうか。
私たちが今回選択しなかったカメレオンという宿が行っているエトーシャのツアーは4日間で、最後の日は昔からここに住んでいたヒンバ族の文化村を訪ねることになっているが、私たちのツアーはその後に統治したドイツの文化をちょっと訪ねるという趣向で差別化しているとも思われた。今はもう昔の生活スタイルを留めていないのだが、昔はこんな文化もありましたというヒンバ族の作り物ののテーマパーク的な所にいくよりは、いまも息づいているドイツ文化に触れる方が面白いとも言える。まぁ、ほんのちょっとだけだけど。
あとは相変わらず真っ直ぐな道をひた走り。
エトーシャの公園を出てすぐの所には、プライベート・パークと書かれたたて看板もいくつか見られた。エトーシャ国立公園は昔は大分広かったらしいのだが、大部分を民間に払い下げて今の広さに縮小したという経緯がある。
野生の動物がたっぷりと生息する土地を買い取った地主たちの中には、土地を開墾するのではなく、そこに新たに動物を買い足して放し飼いにして、動物保護区を作っている人もいる。そうした人々の動物保護区がプライベート・パークとしてあちこちにあるのだそうだ。半分野生で半分人口的なイメージだ。
エトーシャ国立公園にしても64個あるウォーターホールのうちの半分が人工的に作られているということを考えると、半分人の手の入ったサファリパークと言えなくもない。しかし、水飲み場は作ったものの生息する動物は野生として存在しているので、見ていて人工的だという感じは全くしなかったが。
道の途中にあるパーキングの木の下でサンドイッチの昼食を摂った後は、午後2時過ぎまで休憩なして、ひたすらウィントフックをめざして走った。
午後2時過ぎに休憩で停車したのは、ガソリンスタンドの向かいに土産物屋が並んでいる場所だった。
土産物屋は客引きがたくさん寄って来たが、一通り全員を断って歩いたら、2回目に通る時から誰も声をかけなくなった。アフリカ人はエジプト人に比べるとあっさりしているからいい。
アクセサリーや石でできた器や、今までにもモザンビーク、スワジランド、南アフリカでも見たことのある商品が満載だったのだが、ここでユニークだったのはとても大きな人間の顔や全身の木彫りの像だ。味わいのある顔つきがよく表現されていて、これはここでしか見ないものだった。しかし、あまりに大きい。とても買えないので見るだけ。こんなのが家にドーンとあったら、かっこいいだろうなぁ。
他の参加者はここで結構買い物をしていた。例のオーストラリア人のスキンヘッドの彼は、直径30cmはあろうかという石でできたカラフルなろうけつ染めの模様によく描かれているアフリカらしいモチーフの皿を購入。この石の皿は、私も魅力を感じていたんだよねー。それにしても、そんな重い物をここで買うという発想、しかも大きな皿。オージーらしいなぁ、この人は。
この土産物屋を出て、ウィントフックに到着。それぞれの宿の前で降ろしてもらって、私たちは宿に午後3時半に到着した。
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