夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2007.08.17 Vol.2
チョベ国立公園 クルーズサファリ

ボツワナ:カサネ

 朝のゲームドライブから戻ってきたのが9時半だった。午後のクルーズサファリは3時半集合だから、随分時間がある。PCを取り出してサイト更新作業をし、ビデオを見て、昼食を摂っていると、上海から来たという若い女性が私達の所にやってきた。彼女もクルーズサファリに行くと言う。おしゃべりをしていたら、あっという間に集合時間に近づいてしまって、慌てて部屋に戻って支度を始めた。

 午後3時半に集合というので午後3時過ぎに集合場所のレストランに行くと、隣の敷地にサファリカーが来ていて人がぎっしり乗っている。車の傍らに今朝のガイドが立っていて、「おお、ミセス・オカダですね。出発しますよ、早く車に乗って!」というではないか。どうやら手違いで本当は3時出発だったらしい。満席に近い最後部に乗り込むと、隣の白人老婦人があからさまに「皆を待たせて失礼ね!」という視線を送ってきた。いや、違うんだって・・・。今朝、もう一度午後の集合時間を確認しておくべきだった。

 車は3時15分に出発。ロッジから西の方向、つまりカサネの町に向かっている。始めてみるカサネの町はホテルやレストランがちらほらと並んで、ロンプラの地図で見るよりは栄えているように見えた。

 ロンプラのカサネの地図には2軒しかホテルがマーキングされていなかったから、どんなに閑散とした町なのだろうか、いや村に違いないと勝手に思ってしまっていたのだ。

 ところがカサネは立派な町の様子で、低層だがビルも立っている。

 これはよくある勘違い。ロンプラではリーズナブルなホテルやレストランしか紹介していないので、高いホテルやレストランしかない高級リゾート地などもちょっとしかマーキングがないので行ってみて驚くこともある。カサネはそこまで立派な町ではないが、そこそこ建物があった。

 そんなカサネの町中にクルーズボート乗り場があった。私達のボートは50人も乗れるような大きな平べったいいかだのようなボートで、あまりスピードはでない。

 隣から出発したボートはスピードの出るタイプで少人数。こちらはもっと高額なツアーになるのだろう。








 ボートが走り始めると、ガイドの解説が始まったがあまり聞いている人もいない。どーせそんなこったろーと、ガイドも早々に解説を切り上げ「何か質問があったら、私の所に来てください」と締めくくった。


 最初に登場したのはバブーン(ヒヒ)の家族だった。中でも、子ヒヒがいて、子供の頃に読んでいた「お猿のジョージ」のジョージにそっくり。何か面白いことはないかと、すばしこく動き回る姿は、私だけでなく船内の皆に大人気で、いきなり総立ちになって撮影大会となった。

 そこにインパラも登場。インパラとヒヒの関係は良好なようで、お互いに近づいても無関心。インパラとヒヒという組み合わせも、今まで見たことがなかったので面白く感じた。



 次にボートが向かったのは、斜面に穴が横並びに開いている場所だった。他の舟も向かっている。

 何か動物の巣穴のように見えるなぁと思っていたら、ここは美しい羽を持つ鳥の巣穴なのだそうだ。見ていると、穴の近くに巣穴の主が止まっているのが目に入った。

 少し距離があって、鳥も大きくないので写真がぼやけてしまったのだが、喉元が赤く、胴体が黄色から黄緑色に変化して、尾に行くに従って青みがかっている。とても美しい鳥だった。

 この美しい羽と斜面に掘った土の巣穴はどうもそぐわない。不思議な鳥だ。





 それから30分ほどの間に岸辺では体調1mくらいありそうな大きなトカゲ、水上に魚を加えたままスイーッと泳ぐ水鳥、右手の岸の上の方には立派な角のニャラのオス、その向こうの木の枝には鷹?鷲?、これから水に入ろうとするワニ、そして朝も見た邪悪なイメージのハゲコウと清廉潔白のイメージの白鷺のような水鳥。

 野生生物はどこに潜んでいるかわからないので、首を右に左にぐるぐると動かさないといけない。クルーズサファリは案外忙しいだ。

 そして珍しかったのはワニの親子。しかもルイヴィトン柄で黄金に光っているゴージャスな親子だった。子ワニは子供らしく親に比べると顔の比率が大人よりも大きい。でも小さくともイッチョマエにワニらしいしかめっ面でいるのがおかしかった。

 午後4時半にカバのたくさん生息する場所に到着。夕方という時間帯のせいもあるのか、今まで他の場所で見たよりもずっと活発なカバたちだった。

 今まで見たカバと言えば、水の中からこちらを警戒してジーっと目だけ出して見ている事が多かったのだが、ここのカバはあまりに多くの人が訪れるので人馴れしているのだろうか、誰も人間にかまうことなく、むっくりと起き上がって陸にあがったり、また水中に戻ったりしている。アフリカに来て、初めてカバの全身を見たんじゃないだろうか。

 このカバが生息している場所からボートは右方向、つまりナミビアに向かって進んだ。右手には島があり、バッファローが散らばって草を食んでいる。

 バッファローはタンザニアのセレンゲッティー国立公園から地続きで北部にあるケニアのマサイマラ国立公園へ大移動するのが有名だ。その大移動を見たという人から聞いた話では、壮観というよりは壮絶だったそうだ。というのも、途中にある川では流されてしまうバッファローが大量にいて、その屍が川岸にたまっているのだそうだ。そして、その屍を乗り越えて大移動を行っているのを見て、見なければよかったとちょっと後悔したくらいに壮絶だったそうだ。

 それと比べると、ここのバッファローはのほほんとしている。とはいえ、今朝ライオンを見たばかりだし、彼らとて呑気なわけではないだろう。

 そんなことを思いながら見ていると、1頭のカバが背中に鳥を従えて散歩中。カバはいつも集団で行動すると思っていたから、この単独のお散歩風景は意外だった。大抵は頭を下げてとっとこと歩いているのだが、時々頭を上げて「ふふふーん」と楽しそうにあるく場合もある。何やってるんだー?鳥が必死に背中にくっついているのがおかしい。

 更に島の先には、白い水鳥のいる区域に立派な角のクドゥのような草食動物がうずくまっていた。クドゥじゃないよなぁ、クドゥの角はもっとグリグリと捻じ曲がってるし、オリックスだったら後ろに弓なりに反った角だし。でもまぁ、こんな動物がおりました。

 周囲には白い水鳥が飛んでいるし、動物の楽園というような風景だった。

 そして、この島の端に象の姿を発見。ナタという町からカサネまでヒッチハイクで来たのだが、その道路沿いにも象が見られたくらいだから、動物保護区に象がいても何ら不思議はない。

 と思っていたら1頭どころではなく、ぞろぞろと10頭近い象がいる。これは多い。そしてこの集団がやおら川に入っていった時には本当にびっくりした。象の川渡りなんて初めて見たからだ。

 といっても象が泳ぐわけではなく、川は象の背丈よりはちょっと浅いくらいなので歩いて渡れるようだった。象が川を渡り始めたので私達はボートの向きを変えて象の目の前に以降と進んだ。象が渡っている所には既に他のボートがたくさん来ていて、目の前で見るってわけにはいかなかった。

 でも十分に近い距離。象は体のほとんどを水に浸して陸に上がると、足や鼻を使って上手に砂化粧を始めた。

 これから暑くなる時間帯ならともかく、これから寒くなる夜に向けて、防寒の意味があるのだろうか。いずれにせよ、ぎりぎりまで体を濡らして砂をかけるっていうのは、なかなか知恵がある。

 大きな動物が数多くで同じ行動を取るとなかなか迫力がある。そういえば、以前グアム島でオカマのキャバレーを見に行ったことがあるが、身長180cm以上の大柄なオカマさんたちがゴージャスな衣装で群舞を踊っているショーも迫力があった。

 クルーズサファリは象の川渡りで締めくくるっていうことが、ほぼ決まっているのだろうか、誰もがこの光景に満足した所で、ボートはUターンして戻る事になった。時刻は午後5時過ぎ。だんだんと辺りが夕焼け色に染まりだし、遠くに見える別の象の集団も、インパラの群れも夕方特有のオレンジ色に染まって見えた。

 日没は午後6時。夕焼けで美しく染まる風景を楽しみながら出発地点まで戻ってくることができた。サンセットクルーズも兼ねているということになる。

 今朝のゲームドライブではライオンの親子を見ることができたし、午後からのクルーズサファリでは象の川渡りをメインイベントに多くの動物を見ることができた。

 チョベ国立公園は、なかなか見ごたえがあって楽しい場所。クルーズは夕方の遅い時間がいいとロンプラに書かれてあったので、クルーズを午後に持ってきたのだが、それでよかったようだ。


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