夫婦2人で世界一周の旅に出発!現地から海外長期滞在の旅の様子をお伝えします。
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2007.09.13
キソロの町を散策

ウガンダ:キソロ

 キソロの町はとても簡単にできている。

 カンパラ方面から来ると、左手に私たちが乗って来たHoraizonというバスの事務所があるのが町の始まりといっていいだろう。

 そこからメインロードは幅の広い中央分離帯をはさんで2本の道路が平行して走り、両脇にはレストラン、ホテル、土産物屋、インターネットカフェなどが並んでいる。

 メインロードはやがて坂道を上がるようになるのだが、坂道を上ってしばらくいくと右手にUWA(Uganda Wildlife Authority)の事務所がある。

 看板にはルワンダに近いMGAHINGA国立公園のオフィスと書かれている。ここからだとムガヒンガ国立公園入り口まで12kmという距離なのでブウィンディよりも近いのだ。もちろん、ブィンディ国立公園の管轄も行っていて、昨日、到着してすぐにここを訪れて明日のゴリラ・トラッキングのレジスターを行った場所でもある。

 昨日の段階で、「明日の公園入り口までのタクシー手配が必要ならやってあげよう」と言ってくれていたのだが、宿の人が手配してくれるというので、タクシー手配が終了したことを告げに行った。事務所の男性は、私たちが手配したタクシーの料金(キソロと公園入り口の往復、プラス公園での待機料金)がUs80000(=US$46.35)だと聞くと、まずまずの相場の値段なのでそれでいいだろうと判断してくれた。時には観光客相手に法外なタクシー料金を請求する場合があるからだそうだ。

 UWAのオフィスを出てメインロードを下っていくと、右側に何軒かインターネットカフェがあるので、メールチェックを行うことにした。といっても日本語が読めるマシンがあるのだろうか?数軒目でWindows ExplorlerではなくてMozilla(あれ?綴りが不確か)をブラウザーに使っている所があって、そこなら読めるのではないかと店の女性が言うので試してみると、お、読める読める。日本語が表示される。こんなウガンダの片田舎でも日本語の最新情報が得られるって、あらためてインターネットって凄いなぁと感心した。

 メールチェックを済ませて昼食。キソロではメインロードに沿ってバス事務所のある方からUWAのオフィスに向けて、レストランやホテルの価格が上がっていく傾向にあった。ワリニャマ(牛肉シチューとご飯のセット)が、UWAオフィスの前にあるちょっと高級そうなホテルではUs8500、メインロードの真ん中よりも上手よりの中級ホテルのレストランではUs6500、バス事務所に近い安宿の食堂ではUs3500、道をはさんで反対側にあるGatewayのバス事務所付近にある食堂ではUs2500。全く同じようなものを出しているに違いないので、値段によって来るお客さんを差別化しているのがサービスになっているようだ。私たちは選民思想はないので、旨くて安けりゃそれに越したことはない。Us2500はお客さんも多いので回転が速く、ご飯がもちもちしていておいしかった。

 さて、バス事務所の先はどうなっているのか。

 先ほどからやたらに人が流れていっているので気になって歩いて行くと、先にはマーケットがあるのだった。

 農村から掘りたて、採りたての野菜を頭に乗せてこのマーケットに運ぶ人の流れだったようだ。マーケットというと朝一番のイメージがあるのだが、ここでは昼からがマーケット開催になっているようだ。朝の涼しいうちに農作業をして、午後暑くなったらマーケットの木陰で店番をするということだろうか。なかなか働き者だ。

 生鮮品以外にも、古着、靴、衣類用の布地屋など様々な露天が並んでいて賑やかな雰囲気を出していた。それにしても、ここまでフラフラと足を運ぶ東洋人が珍しいのか、周囲の人は私たちを凝視。マウンテンゴリラになった気分。

 さて、今度はメインロードの反対端に行ってみよう。UWAのオフィスを通り過ぎて先に行くと、巨大なマウンテンゴリラの彫刻があった。

 実際はこんなに大きくはなかったと思うのだが。

 さらにメインロードはまっすぐに進んでいるが、すでに見せもなくなり、辺りは畑と民家の風景になっている。

 左手の向こうには高い山が見えていて、ムガヒンガ国立公園にあるガヒンガ山Mt.Gahinga(右、3474m)とムハヴラ山Mt.Muhavura(左、4127m)だと思われる。ルワンダとの国境にあるこれらの山の周囲を歩くトレッキングも楽しめるはずだ。

 私たちの宿には、来る時に見たコンゴ難民キャンプで医療ボランティア活動をしている30代前半の白人男性が滞在している。いつも忙しそうなのだが、ちょっと通りすがりに話をした時に、私たちがゴリラ・トラッキングをしに来ていると聞いて「とてもうらやましい、せっかくここにいるのだから、自分も余暇に何か自然と触れ合うレジャーを行いたい」と言っていた。しかしパーミッションが一人US$500と聞いて、それは無理だなぁとつぶやいていた。

 後日、ムガヒンガ国立公園へ山登りに行くことにしたと晴れ晴れとした表情で言っていたが、彼はこの山をめざしたのだろうと思われる。もっと話を聞いてみたかったのだが、とにかく朝早くから、時には未明にでかけることもあって、やたらに忙しそうで機会がなかった。

 やがて牛を追う少年の姿が道の端に見えてきた。この辺りの牛はとても立派な角が生えていて、時には立派過ぎて体に不釣合いだろうと思われるくらい大きい。あまりに興味深いので何枚も写真を撮っていたら、牛飼いの少年が金を寄越せと言ってきたのでストップ、ストップ。

 すると今度は農家のおやじが近寄ってきて、「私と牛が一緒にいる写真を撮ってはどうか」などと提案してくる。すごい。存在しているだけで商品価値があると思い込んでいる自信はマサイ族といい勝負だが、おっさんは汚い洋服しか着ていない。せめてマサイくらい派手な民族衣装を身に付けていてくれないとねぇ。はい、だめー。


 この先は本当に田舎道になってしまうようなので、この辺りで引き返すことにした。

 人も風景も、メインロード沿いとそれ以外の差が激しい町、それがキソロの印象だった。


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