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2008.02.05
ニュージーランド国内移動手段の調査
ニュージーランド:オークランド |
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ニュージーランドの国内移動でネイキッドバスという格安バスがあるというのを聞いたのは、オーストラリアのハービーベイにいる時だった。「これからニュージーランドに行くんだけど、どうやって動いたら一番安いかなぁ」とバーエリアにたむろしている旅行者たちに聞いたら、即座にネイキッドバスという答えが返ってきたのだった。
ネイキッドバスNaked Bus(http://nakedbus.com/)はインターネットでチケット販売を行っているバス会社だが、早く購入するほど安く購入できるというシステムを取っている。北島ではNaked
Busのロゴの入った車を使っているが、南島では地元の小さなバス会社と提携しているらしく別の会社の名前の車を使っている。全国をカバーしているインターシティーに対抗してネイキッドバスが旗振り役になって中小の各地のバス会社をネイキッドバスの名の下にまとめてインターネット営業をしていると思われる。もっとも南島の各地域の中小バス会社は独自にも営業していて、ネイキッドバスで購入するよりもチケット代金が高いという状態も発生していた。ただし、ネイキッドバスで販売しているのは例えば早朝発の1本だけにしているなど、中小バス会社が売りにくい時間帯に絞っているんだろうなぁと思う。
区間ごとに分かれて運行しているネイキッドバスだが、各路線1本について1人だけN$1で販売している。私たちがこの後のニュージーランド旅行で出あった中では、タイワン人女性と日本人女性でそれぞれ1人旅をしている人がうまくN$1を使って驚くほど安い値段で国内旅行を行っていた。逆に直前にチケットを購入するとなるとインターシティーよりも高くなる場合もある。その都度価格を比較して購入するといいかもしれない。
また、インターシティーを使っている日本人女性が日本を出る前に全てインターネットで予約を行って来たということで、こちらも早く予約するほど値段が安くなるシステムをとっていて彼女の区間チケットは前日に購入した私たちのと比べるととても安かった。全ての日程をびしっと決めてしまえば、安いチケットをインターネットで購入することができるようだ。また、インターシティーにはマイル買いというシステムがある。自分が行きたい区間距離(マイル)をインターシティーのサイトで計算して合計マイル数に合わせてチケットを購入する方法。途中で予定変更などしてマイルが足りなくなったら買い足しもできるようだ。
私たちはニュージーランド内の予定があまり定まらずに動き始めたので、バスを利用したい日の数日前にバスを予約するという状況だった。こういう場合はネイキッドバスが一番安くなると思う。
ところで、ネイキッドバスはあまり評判がよくないようだ。オークランドのアイサイトi-Site(ニュージーランド国内では観光インフォメーションをこう呼んでいる)に「安くロトルアに行きたいのだが、どのバス会社にしたらいいのか」と聞くと、インターシティーを勧められた。出発の数日前でチケット代金はN$38くらいしたと思う。それが一番安いと言い切るので「ネイキッドバスというのがあると聞いたのですが」と訪ねると、アイサイトとしてはその会社は勧められないし、そこまでわかっているんならインターネットで自分で手配すればいいじゃないか、なぜここまで来るのかと逆に叱られた。
これはネイキッドバスが観光案内所としては認めがたいと思われているということだと理解した。この理由について、ニュージーランドにワーキングホリデーで住んでいる日本人に聞くと考えられる理由をいくつか挙げてくれた。
・ネイキッドバスは使っているバスが小さいこと
インターシティーのような大型バスではなく、北島ではもう少し小さめのバス、南島では提携している会社のトヨタハイエース。長距離で移動する場合はバスが小さいと体がつらいかもしれない
・予約変更ができない
変更する場合は買いなおしになる。インターシティーなどは出発日からの日数によって完全返金、半額返金、返金なしという規定がある。
・時々バスが来ない
ニュージーランドはそんなに大きな国ではないので、1つの町から次の見所のある町までそんなに長く乗車しない。6時間くらいだったらトヨタハイエースでも私たちは全く問題ない。大型バスに比べると、トヨタハイエースは運転手さんとの距離が近いので場合によっては会話することもあり、アットホームな雰囲気が楽しめた。2番目の予約変更できないという点は格安航空券でもやっているシステムで、それゆえにチケットが安いので納得。
しかし、最後のバスが来ないってのは問題だ。この点について、話してくれた日本人は友人が一度そういう目に会ったという話だった。私たちはニュージーランドの旅でほぼネイキッドバスを使ったのだが、1度もそんな事はなかった。最初にオークランドからロトルアに向かうバスの中である白人旅行者がバスの運転手に「バスが来ないってこともあるの?」などと軽く質問していたが、運転手さんは、自分が知る限りバスが出なかったというのはないが、お客さんがピックアップ場所を間違えていて別の場所にいたために拾えなかったというのはあったと話していた。チケットには問題があった場合の連絡先電話番号は書かれている。どのくらいの頻度でバスが来ないのか真相はわからないが、1本逃しても大丈夫な計画の中でなら問題ないだろう。
ネイキッドバスかインターシティーか。計画の立て方、バスの好みなどによっていずれもバジェットな移動方法が可能なようだ。
他にはKiwi ExperienceとMagic Travellers Networkという会社があるが、これらのバスは観光地となっているホステルからのピックアップ、次のホステルでのドロップオフサービス、プラス途中での観光や到着した土地での観光が付いている。至れり尽くせりな分料金はお高いくて、あまりにサービスされて自分の自由旅行という感覚が沸かないと思われる。
と、今回の体験からニュージーランドの移動方法について簡単にまとめてみた。
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